この作品はいかがでしたか?
402
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̗̀ 🎄 ᴍᴇʀʀʏ ᴄʜʀɪsᴛᴍᴀs 🎄 ̖́-
13歳の冬 。
「メリークリスマスっす!!」
鋭く冷たい空気が素肌に刺して 、痛む季節 。
ラッピングされたプレゼントを彼に差し出すように見せると 、
彼はいつも通りの笑顔でこちらを見つめ 、
「ん 。メリクリ 。ほらよ 。」
そういい彼は小さな箱を俺のおでこに当て 、
にこりと笑い渡した。
2人揃って 、お揃いの色違いのコートで真っ暗な螺旋階段を降りていった 。
一番下までいき 、たまり場まで3分 。
2人でプレゼントを開けた 。
「え、」目の前に飛び込んできたのは 、
小さな紙切れと 、シンプルで銀色に光るピアス 、
腕時計が入れられていた 。
「こんなに、?いいんですか、、?
俺そんなにいいもの入ってないですよ !?!?」
どうしようもなく申し訳なくなり 、開けるのを止めようとしたが 、彼は俺の言葉を無視してプレゼントを開けた 。
「うぉ 、すげ 、」
俺が入れたのは 、金色の 、シンプルなブレスレット、鍵につける様のキーホルダーのみ 、
そんなものしか入れられなかった 。
「…すみません 、また 、出直しますんで 、、」
「いや 、めっちゃ嬉しい 、まじでありがとな 」
冷たいはずの手が暖かく感じた 。
「あははっ w 冷てぇっすよ ww」
「寒ぃんだよw」
「俺も寒いんすよ!?ww」
今じゃこんなに 、冷たいだなんて 。
場地さん 、 冷てぇよ 、
墓に手を当てれば 、氷のように冷たかった 、
あの暖かい手は 、もうどこにもない 。
大好きな 、あの声も 、憧れた背中も 、
今年からはもう 、見られない 。
見ることが出来ない 、
あの鋭い瞳も 、怒られることも 、笑った顔も 、
もう 、今年からは 。
「 痛いもんですね 、これがずっと続くんですかね 、」
血のハロウィンの時のあの彼から温もりが消えていく 、血が抜けていくのをこの手で 、
目の前で 。
真っ白な地面に 、大粒の涙が消えて 、雪を溶かした 。
いつまで続くんでしょうね 、
俺は重い足を持ち上げ 、家に帰った14歳の冬 。
「何年経ったって 、同じことですね 、」
「サンタさんなんていなかったのかもしれない 。
俺はずっと 、プレゼントが来なかった 。
そりゃ 、人殴ったり 、悪いことはしてきたけれど 、1年頑張ったのに 、ご褒美がないのは残酷ですよ 。」
ただの独り言だ 。
一虎くんに車で待つようにいって 、
今日もまたひんやりと冷たい墓に手を触れるも 、
あの頃の彼の温もりには触れれなかった 。
「メリクリ、千冬 。」
俺を気にかけたのか 、すぐそこの自販機で買ってきたであろう缶珈琲を俺の頬に当てた 。
「一虎くん 、」缶珈琲を受け取り 、2人で墓の目の前に座り 、缶を開けた 。
「……罰当たりっすね 、」
「かもな 。」彼は冷静な口調で俺に言った 。
しばらくして 、車にも戻り目的地へ 向かうことにした 。
「じゃぁ 、ここで大丈夫なので 、」
「ん 。早めに帰ってこいよ 。」
ゆっくり頷き 、相棒の家にインターホンを押し上がり込んだ 。
「千冬 、アクセサリーの意味って知ってる ??
ひなのプレゼント渡す時にさ 、」
「あー 。悪い 。なんも知らねぇ 。あ 、ひとつ知ってるわ」
「まじで ?」
「あなたの事を心から想っています 。がネックレスだった気がする 。」
「あー 、俺も勉強したんだけどさ 、どれがいいかなって 。」
「ピアスとか 、ひな最近開けたらしいし 、
確か意味は 、、
だったっけな 。」
「えっ 、」
「あとさ 、腕時計とか 、、
とかだったから 、それでも…って、なんで泣いてんの、?大丈夫 ?」
そうだったんですね 、場地さん 、
ちゃんと言ってよ 、わかんねぇっすよ 、
俺も 、人のこと言えないけど 、
あんたそんな柄の人じゃなかったじゃんかッ 、
「泣くほど !?!?」
「
サンタさん 。今年はどうか 、場地さんに、夢でもいいから 、
会えますように 。 」
🦖 /
(2023/12/25 21:21:36)
間に合った 。
,
コメント
6件
ちふゆん…可哀想。そして場地、お前ちゃんと言えよ!!でも大丈夫! 僕のクリスマスの夢に場地とちふゆんが出てくる夢を見たから!凄く幸せそうだったから!
プレゼントにこんないい意味が込められてるなんて、、、最高です!
いいコメ!(2023/12/26 00:12:19)ちょうど千冬ちゃんの誕生日の日! ↑ここ! 場地の手が冷たくなったのね、、なら千冬ちゃんも冷えてるだろうからカイロをあげちゃう♡