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「本当に良いのか。」
「えぇ?」
“ 俺が付いていっても ” と言おうとしたが、新之丞は俺より先に口を開いた
お喋りな奴だ。本当に
「駄目なら、先に言っていますよ」
「なんか言われたら…」
「守護神だとか言っておきます」
この人は、未来の事を考えて動いていない。今のことだけ視界にいれている。
不意にも、この人が心の底から羨ましいとた思ってしまう。
「……さっき言ってた女房って誰だよ」
俺は馬に乗り、揺れながら新之丞にそう聞いた。
新之丞はポカンという表情をしている
「大切な人……です」
「恋人?」
俺は少し口を滑られた。この時代に「恋人」というワードはないのか、またまたポカンとしていた。
てか、ここはいつの時代だよ、話を会わせにくい
「あ…人と人が出会って繋がる?みたいな。」
なるほどと首を上下に降っていたけれど、俺の質問には答えてくれなかった。
隠したいなら、別にいいやと俺は思って下を向いた。
落ちないように、新之丞の腰を掴んでいたが少し緊張して手が緩む。
ドクン、ドクンと心がうるさい。
(あぁ…マジうるせ、)
「しっかり捕まってください。」
新之丞は、「掴みにくいですか。」と優しい口調で俺に聞いてきた。