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久しぶりだな、まさかまた会うとは思わなかったが。今回もまた、僕の唄に耳を傾けてくれよ。なぁに、心配はいらないさ。本当に短い唄だからさ。
突然だけど、君は“性別”についてどう考える?不条理に思うだろう?それとも何も思わない?まぁ、そんなのは差程重要ではないんだ。僕が言いたいことは──他人からの目、さ。おおっと、そんな顔をするって事は心当たりがあるのかい?そんなに焦らないでくれよ。僕と君の仲じゃないか。
『女の子なんだから』『男の子なんだから』こんなくだらない言葉、つまらない大人は良く使うよな。其れこそ、嫌になるぐらい。それと、最近は新しい言葉ができたんだ。聞いて笑ってくれよ。
『男でも女でも無いなんて気持ち悪い』『男のくせに』『女のくせに』
はは、思わず笑っちまうだろ?僕は笑っちまったよ。──“友達”から言われたんだけどな。
もちろん、そんな考えがあることは知ってるぜ?もしかしたら、その考えの持ち主が君かもね。それでも結構。否定する気は無いから安心してくれ。だけど、これだけは言わせてくれ。
僕は人間だ。そして心なんて厄介な物を持っている。だからまぁなんだ、僕のようなメンタルが強い奴でもたまに思い出しちまうんだよな。だから───
───思ってもいいから。どうか、どうか言わないでくれ。お願いだ。