承認欲求

承 認 欲 求

Part 1

🇬🇧   🇺🇸

俺 は小さい頃から親父に何度も殺されかけた 。

その頃 、俺は何故殺されかけたのか

何が悪かったのか

何も分からないまま 、傷を残していた 。

今となっては 、親父と過ごした一つ思い出 。

俺 は何故か 、親父 に何をされようと

親父 の事を嫌いにはなれなかった 。

何故なら 、その裏に何かあるのでは無いかと

いや

きっと何かあるんだと信じていたから 。

“  あの頃までは “

時を遡る事 、約10年 。

あの頃の雲は動きが早かった 。

そして 、まだその親父の裏（都市伝説）を信じていた頃 。

🇬🇧『少し買い物に行ってきます 。

いい子にしてて下さいよ ？』

🇺🇸『うん ！行ってらっしゃい ！』

そう親父は言い残し 、買い物に出かけた 。

が 、2時間 3時間 4時間 … と 、

時が経つにつれて不安は積もり 、積もる 。

不安のカゴがいっぱいになった 。

それでも 俺 は 、親父が帰ってくる事を願った 。

願ったというよりかは 、信じていたが正解だろうか 。

しかし何時まで経っても帰ってこなかった 。

何時間経とうが 、何日経とうが 、何週間経とうが 。

結局運命は同じだった 。

俺 はこれからどうやって生きていくのか 、

不安で不安で息が詰まりそうだった 。

🇺🇸『これから僕 、どうして行くんだろ 。』

そんな中 、1枚の手紙が届いた 。

『亜米利加様宛 ,

この度は報告が遅くなり ,大変申し訳ありません 。

亜米利加様のお父様ですが ,買い物の途中に事故に遭い ,

意識不明からの死亡が確認されました 。

その中でお辛い気持ちは大変分かるのですが ,

遺品整理をお願いいたします 。

遺品整理が完了致しましたら ,この番号にご連絡

よろしくお願い致します 。

〇〇〇ｰ××××ｰ××××

この度報告が遅くなってしまい ,本当に

申し訳ありませんでした 。

〇〇〇 〇〇』

🇺🇸『え』

🇺🇸『死んだっ 、て … 。』

🇺🇸『良かったぁ ッ !!!! 』（泣

🇺🇸『捨てられたのかと思ったけど … 、

捨てられてないって事は愛されてる証拠 !!!

ついに認められる日が来たんだ … 。』

あの頃 、そう思った 。

気が狂いそうなくらいには喜んだ 。

「自分は愛されている」その証拠を掴んだから 。

でも今考えれば 、頭が相当狂っていると思う 。

正直 、昔の自分は死んだ方がマシだと思った 。

人が死んでるのに喜んで 、嬉しみを実感して 。

死んだ者は嬉しみすら実感出来ないというのに 。

とことんクソだった 。

捨てられるより死なれた方が良いと考える時点で 、もう ____ 。

手遅れだったのかもしれない 。

そして遺品整理 。

ある1冊のノートと 、手帳を見つけた 。

ノートには 、ビッシリと埋められた日記があった 。

そこに書いてあった日記は 、当時の 俺 には

衝撃的な物だった 。

「殴るのや蹴るのは楽しい」

そう書いてあった 。

「相手を苦しめて人生のどん底に落として自分より

立場が下の人間（国）を見るのは楽しい」

そう書いてあった 。

正直絶望した 。

信頼していたから 。

裏切られたと感じたから 。

今すぐにでも文句を言いたかった 。

面と向かって 、目を合わせて 。

でももう 本人 は居ない 。

文句どころか会話も出来る状態では無い 。

もう 、全てが手遅れだった 。

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遺品整理や葬式 、警察からの事情聴取も終わった 。

ようやく一段落つこうとした 。

その時 、ふと疑問が浮かんだ 。

『 父は誰に殺されたのか 、それとも誰にも殺されずに

1人で死んで行ったのか 』

という疑問が 。