俺の自己紹介を忘れていたよ。
俺はハネダ。
2-Dの生徒と、フユキには伝えてある。
本当は2-Dの担任だ。
科学を担当している。
いつしかゲームに没頭し、フユキに出会った。
フユキは隣の中学校の生徒で今は不登校らしい。
そうして学校と家を行き来するだけの生活を送っていたある日、俺はふと1つの欲求が芽生えた。
どうしようもなく抑えられない欲求であった。
人は死ぬときどう思うのだろう。
それからの行動は早かった。
まず2-Dの生徒を1人攫った。
存在感がなく、いてもいなくても分からないほどの陰キャだった。
拷問をし、自害をさせてみようとも思った。
やらなかったがな。
結局、いつの間にか死んでいた。
それで俺の欲求が収まることはなかった。
次に考えたのは漫画などで超王道、教室内でのデスゲームだった。
フィクションだけの話だと思っていたものがある日、変哲もない日に急に自分に降り掛かってきたらどう思うのだろう。
そう考えたら行動を起こさずにはいられなかった。
だが俺はすでに2-Dの生徒を1人、攫っている。
すぐに行動を起こして、不備などで1人でも逃げられたらたまったものではない。
すぐに俺は警察にお世話になることだろう。
こんな思考になる人間だが一応、捕まりたくないという平凡な思考は持ち合わせているのでな、そんなことにならないように俺は何ヶ月も時間をかけた。
窓を変えて割れないように、扉に細工を、黒板は2重にし後ろにはモニターを入れた。
そして、フユキに手伝ってもらえるように頼んだ。
本当のことは言わずに。
言った内容はこうだ。
俺は自分が通っている学校の自分の教室でデスゲームを開催する。
だが俺は教室にはいるつもりはない、色々機械を操作したりで別室にいる。
だから人数合わせのためにいてほしい。
死にそうになったら助けるし、殺そうとしたりは絶対にしない。
意外に俺はフユキから絶対的な信用を得ていたらしくすぐに了承をしてくれた。
全部が嘘という訳でもない、別室にいたのも人数合わせのためなのも本当だ。
フユキがクマの被り物をして映像を何個も撮った。
何パターンも、納得がいくまで。
その後、フユキの声を録音し、 俺がパソコンで文字を打ったらリアルタイムでその文章をフユキの声で再生されるソフトを作った。
全てを完璧にしたのだ。
そして全ての準備が整った日、俺は実行に移した。
ちょうど攫った1人は存在感がないやつだった。
だから元子役のフユキには演じてもらった。
存在感がない平凡なただの男子高校生。
髪の印象が強かったが、裏切り者の話をだすときにちょうどいいと思った。
俺は最後まで姿を出すつもりはなかった。
だが俺はこいつにイラついている。
さっき言ったように、というかフユキの声で言ったことだが俺は元々キレ症。
あいつはグダグダと時間を無駄に、時間が有限だというのに。
教室にいる時からうざいとは思っていたが、上手いことこいつは死なずに最後まで残りやがった。
俺は生徒の名前を覚えることはしない、確実に。
だがお前は覚えたぞ、タクマ。
出会った中でこんなにうざいと思った人間はいない。
まあいい。いづれ、
「グダグダしすぎなんだよタクマくんよぉ。まあいいや、とりあえずこんな裏に3人集まるのは暑苦しい、広いところへ行こう」
タクマは少し不貞腐れたような、納得のいかない顔をしていたがついてきた。
「で、先生はなんでこんなことを」
「言ったろ?何回も言うのは疲れるんだ、他の質問にしてくれ」
「先生は黒幕ですか」
「あぁ、そうだとも。俺が真犯人。知ってなにになる?」
「なににもならん、知りたかっただけや」
「だから!俺はその無駄なことが嫌いなんだ!そんなことばかりを聞くようなら俺はお前を殺すしかないぞ」
「ハネダ、先生って、?」
「フユキも質問かよめんどくせぇ騙した、そうした方が得策だった。それだけだ」
あぁ!イラつく!
フユキ俺を疑っているのか?
タクマお前のせいだな、フユキの洗脳をときやがって。
うぜぇ!うぜぇ!
あぁ殺そう。
タクマは詮索のし過ぎだ。
フユキは話しすぎだ、裏切るつもりか、揺らいでいるなどっちにつくか。
俺はステージに立ってスイッチを押した。
下にいた2人は天井から落ちてきたおもりによって潰された。
果実が潰れるような良い音がなった。
血は果汁、肉は果肉。
いい仕事をした犬たちに食わせよう。
すごくいい気分だ。
20何人も殺したときよりもこの2人を潰すほうがたのしかった。
さて、全員殺した。
地獄は終わり。
もうなにもない。
帰ろうか。
「あぁ、解放した後の反応も見たかったんだがな。残念だ。」
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