ギィ … ギィ…
と音を鳴らしながら車椅子の動く音が廊下に響く。ウィーンと音を鳴らしながら機会で階段を降りる。
リビングには朝飯が置かれていた。
潔 「いただきます … 」
潔 「モグモグ… 」
…やっぱり味はしないか
実は言うと俺は足が動かなくなったときのショックでそこから味覚が分からなくなっている。
でも、このことを知っているのは俺だけ、
だから親も、医者の人もこんなことは知らない
味覚が分からなくなっていることを知っているのは俺だけ、だから親に心配かけないよう、飯は我慢して毎日欠かさず食べている。
もちろん味などしないからまずい。
だから飯を食べたらだいたい吐いてしまう。
だから俺はどんどん痩せていっている。
潔 「ご馳走様 」
母 「どう?美味しかった?」
潔 「 … うん!美味かったよ、母さん」
母 「 ならよかったわ! 」
潔 「じゃあ俺…部屋戻るね、」
母 「わかったわ、階段のところ気をつけてね」
潔 「 うん、」
ウィーン
ガチャ パタン
コメント
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続き待ってます!
続き気になります🥰