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(リハビリというかチャレンジというか)
落差を嫌う友人の
①不幸せなままでいたい
②幸せを感じ過ぎたくない
という似て非なる感情の違いをいかにして表すか考えました。自分のものではない気持ちを表現するのって新しくて楽しいです。うまく伝えられていたら幸いです。
①不幸せなままでいたい
「氷の張った湖の中にいる。割れば、暖かな光が待っている。だが眩しさに慣れてしまえば、わたしは二度といまの厳しさに耐えられなくなってしまうかもしれない。考えただけで恐ろしい。ならば命が尽きるまで、寒さを保っているほうがましなのだ。」
②幸せを感じ過ぎたくない
「プラスチックの容器を逆さに向けた。滑らかなゼリーの表面に、光の泡がまたたく。同心円状の層が美しい。わたしは一掬い、またひとすくいと柔らかい宝石を削る。中心へ向かうほど碧は濃くなり、甘さも増していく。淡い色は粗方崩してしまった。瞳を吸い付くさんとばかりに、皿の上で深い海が揺れている。もう一度掘ればわたしは核に辿り着けるし、味なんて浅瀬の部分とは比べものにならないことを知っている。だが、わたしはもはやスプーンを持てない。おまえにはつまらない透明の箇所で十分だと、電気信号がさざ波のようにささやくから。
この碧を取り込むには、わたしは汚れすぎているのではないだろうか。なんせ、わたしが食べてしまうにはあまりにもったいないほど鮮やかできれいなのだ。昔、好きだった角砂糖にガラスの破片が混ざっていたことを思い出す。口の中を容赦なく裂かれ、暫く水すら飲めなかった。傷はとうに治ったが、痛みはまだ残っている。あれは過ちだ。欲張りはよくない。異物は許さない。恐れを耐えてまで貪る気にはなれない。渇望しているくらいでいい。わたしは惜しみながら、溶けゆくのをただ待っている。」
エービックリ!と思ったことなのですけれどテノコンってもう既に4回も行われていたんですね⋯
コンテスト用の連載で作りたいものの候補はいくつか決めていたのですが、チャットかノベルかどちらの形式でやるべきか冬頃から迷っていて一向に進められません。
次こそ応募したい(;_;)