テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
秒 速 5 セ ン チ メ ー ト ル 参 考
米 津 玄 師 さ ん「1991」描 写
一言謝罪させていただくと、
中々本編「秒速5センチメートル」
読む時間がなく、
内容を全く知りません。
ほぼほぼオリジナルストーリーだと思って頂けると幸いです。
ただ、セリフだけをお借りするという性格
の悪い状態になってしまいました。
どうか、原作ファンの皆様
お許しくださいませ。
一応、歌詞パロですが
歌詞の順番はバラバラです。
ご理解の上、お読み頂けますと幸いです。
「秒速1キロなんだって。」
「えっ、?」
二、三年に一度。
滅多に見られない、とある夜。
日本の夜を更に宵闇へと引き込んでいく。
けれどその周りで、
桜がひらり、ひらり、
ゆらり、ゆらりと雪のように落ちていた。
「月食が進んでいくスピード。
秒速一キロメートル。
なのに全部呑み込まれるのに四時間だって」
少しづつ消えてなくなっていく月明かりに
少しづつ積もっていく、桜達に。
照らされて、君は。
そう、笑っていた。
昔の俺には、とても不思議で、
長いし、退屈。
けれど君といる幸せの時間。
それだけだったのに。
八年後、1999.
『北斗裙!来年もさ、一緒に月食、
見れるとい〜ね!』
君の声が聴こえたような気がして
僕は振り向いた。
見えるのは、踏切の先に公園から
はみ出した桜の落ちた花弁。
いつも何処かにあの頃の気配を探している
1991.僕はうまれた。
靴ばかり見つめて生きていた。
歩いていた。
ランドセルを背負い、
一人、桜の舞う帰り道を
ぽつり、ぽつりと足を動かしながら。
自分の靴とゆっくりと動き続ける足を長めながら。
今日も独りだった。
いや、今日は独りじゃなかった。
京本大我、
だっけ。
同じ身体が弱くて、独りで。
たのしかった、な。
「引っ越すんだって、」
苦笑い。でも、潤んだ瞳でこちらを見つめてきていた。
「、何処に、?」
「栃木。」
悲しかった。苦しかった。
だって、
東京と栃木って遠いよなぁ。
「いいよ。行ってきな。」
「いつでも俺は、待ってるから。」
「松村さ~ん。恋人とか居ないんですか~?」
いつも笑って隠した
消えない傷と寂しさを。
恋をしていた。
光る過去を覗くように。
如何して、こんなに簡単な事。
気付けなかったんだ。
優しくなんてなかった。
僕はただ。
何時迄も、君と居たかった。
振り返った先の桜の木。
雪のようにひらり、ひらり
落ちる桜。
君の居ない人生を僕は、
耐えられているのだろうか。
「ねぇ、北斗!」
「これどう。めっちゃ美味そうじゃね?」
何処で誰と何をしてても此処じゃなかった
生きていたくも、死にたくもなかった。
いつも遠くを見ているふりして
泣き叫びたかった。
1991.恋をしていた。
過ぎた過去に縋るように。
ねぇ、小さく揺らいだ果てに
僕ら出逢えたんだ。
あの頃、同じ月を同じ場所で、
同じ時間見れたこと。
有難う。
仕事の帰り道、
行きと同じく踏切を超える。
数秒後、誰がとすれ違った。
息ができなかった。
解る気がする、いや、絶対。
振り向く瞬間、電車が通った。
けれど、その先には誰にもいなかった。
その瞬間、解った。
僕はただ。
何時迄も、君と居たかった。
それだけだと。
前を向き、先の方に目をやると、
雪のように、ひらり、ひらり
落ちる桜。
これからも、君の居ない人生を
耐えられるだろうか。
僕は瞬くように、恋をした。
いつも夢見るように、
生きていた。
#不気味
コメント
5件
す ご い 好 き だ 、 、 、 ら び ゅ ち ゃ ん は 天 才 な の か 、 、 ?
好きです。めっちゃ好きです。
ちょっと切なくて、すごく綺麗な話だった……。 月食のスピードとか、桜が舞う情景とか、詩みたいな文章がずっと心に残る。 「君の居ない人生を耐えられるだろうか」ってフレーズ、何回も読み返しちゃった。 原作知らなくても、この空気感だけで惹き込まれるわ。また続き読みたいな〜🫶💕