テラーノベル
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雄英高校の教師寮。
机の上には書類の山。
パソコンの画面を見ながら作業していたのは
担任の 相澤消太。
「……」
カタカタとキーボードを打つ音だけが部屋に響く。
その時。
ブブッ
スマホが震えた。
画面を見る。
発信者は
飯田天哉。
嫌な予感がした。
「どうした」
電話に出る。
次の瞬間、飯田の焦った声が聞こえた。
「先生!」
「緑谷くんが寮を飛び出しました!」
相澤の手が止まる。
「……何?」
「先ほど突然外へ!」
相澤は小さく舌打ちした。
「まずいな」
すぐに立ち上がる。
電話を切ると、別の連絡先を開いた。
「緊急だ」
まず連絡したのは
オールマイト。
「少年が寮を出た」
次に――
ミッドナイト。
そして
エクトプラズム。
「周辺を捜索する」
「見つけたらすぐ連絡を」
教師たちが一斉に動き出した。
⸻
その頃――
街の外れ。
夜道を走る影があった。
息を切らしながら走っているのは
緑谷出久。
「はぁ……」
「はぁ……」
頭の中はぐちゃぐちゃだった。
(僕はここにいていいのか)
(みんなの邪魔じゃないのか)
(僕は無個性だったのに)
足は止まらない。
気づけば――
小さな公園にたどり着いていた。
ブランコが風で揺れている。
デクはその場で立ち止まる。
「……」
その時。
後ろから声がした。
「こんな時間に一人?」
デクの肩が震える。
振り向く。
そこにいたのは――
死柄木弔。
「……!」
デクの目が見開く。
死柄木はゆっくり近づく。
「雄英の生徒だろ」
「こんなとこで何してんの?」
デクは後ろに下がる。
「……」
死柄木はデクの顔を見て、少し笑った。
「その顔」
「ヒーロー向いてないよ」
そして手を伸ばす。
「来いよ」
「もっと楽な場所がある」
そのまま――
デクの腕を掴んだ。
「っ!」
引っ張られる。
その瞬間――
「そこまでよ」
女性の声が夜に響いた。
死柄木が止まる。
「……?」
街灯の下に立っていたのは
ミッドナイト。
そしてその隣には
エクトプラズム。
「うちの生徒に手を出すなんて」
ミッドナイトが腕を組む。
「いい度胸じゃない」
死柄木が舌打ちする。
「チッ…」
エクトプラズムが前に出た。
「緑谷、こっちへ」
デクの腕を軽く引く。
死柄木がそれを見て後ろに下がる。
「今日はやめとくか」
「ヒーロー多いし」
そう言うと影の中へ消えていった。
公園に静けさが戻る。
デクはまだ震えていた。
呼吸が乱れている。
エクトプラズムがしゃがみ、目線を合わせる。
「大丈夫だ」
落ち着いた声だった。
「もう安全だ」
その言葉で、デクの肩の力が少し抜ける。
一方ミッドナイトはスマホを取り出す。
電話をかける。
相手は
相澤消太。
「見つけたわ」
「場所は○○公園」
「ヴィランと接触してた」
電話の向こうで相澤の声が低くなる。
ミッドナイトはデクを見る。
「今は落ち着かせてる」
「早く来て」
夜の公園には、まだ緊張が残っていた。
#僕のヒーローアカデミア
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キャサリン
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