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おまけ。
「——保科隊長! 第3部隊より、たった今連絡が入りました!!」
遠く離れた第6部隊の基地。
執務室のデスクで書類にサインをしていた保科宗一郎は、部下の報告に、ピタリとペンを止めた。
「意識不明の重体だった宗四郎副隊長が、先ほど目を覚ましたとのことです! 命に別状はなしと!」
その報告を聞いた瞬間。
西日本最強の男は、糸目のまま、フッと鼻で笑った。
「……そりゃそうやろ。誰の弟やと思っとるんや」
「は、はいっ!」
「あんな雑魚に俺の弟が殺されるわけないやろ。うちの最高傑作(ぼく)が、誰よりもあいつの剣を評価しとるんやからな」
(…….何だかんだ、弟さんを信頼しているんだな。)
西と東を隔てた兄弟の絆に、部下がほこほこした気持ちで胸を撫で下ろした、その時だった。
「……せやけど」
宗一郎の口角がニィッと吊り上がる。
「あの雑魚四郎がボロボロになってベッドで寝込んどる無様な姿……。こらもう、特等席で腹抱えて笑ろてやらなあかんなァ?」
「……え?」
「おい、今すぐ専用機を出せ。今日の幹部会議も明日の視察も、ぜーんぶ白紙や」
「えええっ!? し、しかし隊長、本日の会議は防衛隊の今後を左右する極めて重要な……」
バンッ!! と、宗一郎はデスクを叩き、凄まじい威圧感(オーラ)を放ちながら立ち上がった。
「アホか! 爺共の退屈な会議と、可愛い弟の『みっともない姿を思う存分イジり倒しに行く』の、どっちが優先やと思うとるんや!! 」
「それから、最高級の羽毛布団とシルクのパジャマ、あとあいつの好きな店の特製モンブランを10ホール買ってこい!!」
「はい? モ、モンブラン……?」
「おん。あいつ今、肋骨折れて一人でメシも食えんのやろ? やから僕自ら『雑魚やなぁ』言うて、無理やり『あ〜ん』して口にねじ込んでやるんや!! 」
「ついでに温かいタオルで体も隅々まで拭いたる!! 徹底的に甘やかして、弟のプライドをズタズタにしてやるんや!! クハハハハ!!」
「…………(えっ、なにこの人。怖い。ドSな嫌がらせのテンションで、ただめちゃくちゃ過保護に看病したいだけやん……。拗らせすぎてて引くわ……)」
ブラコン耐性がない部下は、ドン引きしていた。
「何モタモタしとるんや! あいつが固い病院のベッドで少しでも背中痛めたらどないすんねん!! 急げ!!」
「は、ははっ!! 直ちに出撃(おみまい)の準備を!!」
口ではボロクソに煽り、極悪な笑みを浮かべながらも、西日本最強の男は誰よりも早く立川へ向かうべく、ウキウキと大空へと飛び立っていった。
〈再び、立川の病室にて〉
「……へぶしっ!!」
ベッドの上で、僕は盛大なクシャミをした。
その反動で、折れた肋骨に激痛が走り、「いっっつ……!」と顔をしかめる。
亜白「どうした、風邪か? 室温を上げようか」
「いや……大丈夫です。なんや、背筋に強烈な悪寒が走ったというか……。西の方から、めちゃくちゃな怪獣がきとるんやないかなぁ……」
僕は嫌な予感に冷や汗を流しながら、もう一度、深く酸素をチューブ越しに息を吸い込んだ。
「(絶対『ダサいなぁ宗四郎』とか言いながら、モンブラン無理やり口に突っ込んでくるんや……。ほんまクソ兄貴やで……)」
まぁ、でも。
今はとりあえず、あのやかましい身内が嵐のようにやって来るまで、もう少しだけこの温かい場所で休ませてもらおう。
おわり
最後まで見てくれてありがとうございました!!
本編で登場が少ない、保科宗一郎さん(にもかかわらず鳴海と並ぶ戦力で、宗四郎の兄というキャラの濃い人)に出てきてもらいました。
そーいちろーお兄ちゃんはこんな感じの性格で合ってるはず。
合ってるよね、、、、?
追記
800いいねも本っ当にありがとう!!
もっとね、うまく書けるように精進していくので見守ってください。。
アドバイスやリクエストもとてもありがたいです!!
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コメント
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