テラーノベル
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「‥‥っ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥‥」
耳元で剣持さんが苦しそうに呼吸をする
俺も剣持さんが体の中を動かれるたびに声が漏れ出て、息があがっていく
「んぁっ‥‥剣持さっ‥‥あぁっ!‥‥」
「ん‥‥どうかした?痛い?」
「そうじゃ‥‥剣持さんっ‥‥苦しいの?」
「えっ?‥‥そうじゃないよ‥‥ロウ君のここが‥‥気持ち良いから」
そう言うと剣持さんが俺の下腹を手のひらで圧迫した
そのまま中で動かれると、手のひらと中で動く物が俺の下腹に感じ、身体が熱くなる
「今‥‥感じた?」
「んぁ‥‥?‥‥わかんな‥‥」
「でもロウ君が僕を欲しがってる‥‥」
「いやぁ!‥‥そんな‥‥」
「恥ずかしがらなくても良いんです。もっと欲しがって‥‥僕はまだあなたが欲しい」
「あぁっ!‥‥やっ、また‥‥」
「出そうになった?良いよ‥‥僕ももう無理そうだ」
剣持さんが俺の背中に手を回し、俺の身体を捕らえるとさっきよりも激しく腰を打ち付けた
俺は覚えたでの快楽をどう逃して良いのかわからず、剣持さんにより高められ果てていった
「ロウ君‥‥大丈夫?」
「‥‥んっ‥‥俺、変じゃなかった?‥‥まだ俺の身体‥‥変な感じする‥‥」
「えっ?‥‥変?」
「だって‥‥まだ‥‥さっきの感覚が‥‥」
「じゃあ僕のせいだね。責任とってあげます」
「剣持さん?‥‥っ、あ‥‥待って!‥‥あぁっ!」
一晩中剣持さんに愛されながらいつのまにか眠りに落ちていた
波の音が聞こえる
ふと目を覚ますと横にはぐっすり眠っている剣持さんがいた
俺‥‥本当に人間になれたんだ
身体を起こすと腰や脚に痛みが走る
でも歩けない痛みでは無い
これは先程の行為の痛みだ
すっかり明るくなった部屋の中
目に入ったのは昨日剣持さんが投げ捨てたあのナイフ
俺はそのナイフを拾うためベッドから静かに立ち上がった
その脚に痛みは無い
歩ける脚に喜びを感じつつ、ナイフを拾い上げると胸が少し痛んだ
俺はそのナイフを布で包むと静かにこの家を出た
まだ誰もいない波打ち際
風もない凪の水面へと視線を向ける
しばらくその海を見つめて俺は持ってきたナイフを布に包んだまま、出来るだけ遠くに届くよう放り投げた
小さく揺れる水面
その水面から何かがひょっこり出てきた
あれは‥‥‥‥
「ライ‥‥‥‥?」
その顔はハッキリ見えなかったが俺にはわかった
ライは顔の横に手を出して‥‥
遠慮がちに手を振っている
「ライ‥‥‥‥ライっ!」
俺が大きな声で呼びかけると、遠いその場所から俺の名前を呼ばれた気がした
そしてスッとその顔が海の中に消える
「ライ‥‥ごめん‥‥ありがとう」
「え?何か言った?」
そう言って俺の肩を抱き寄せたのは剣持さんだった
「あ、剣持さん‥‥」
「どうしたの?起きたらいなかったから心配したよ」
「ごめんなさい‥‥俺」
「良いんだよ?これからは自由にして良いんだから。でも昨日の今日だったから迎えに来たんだ」
「ありがとう剣持さん。帰りましょう」
「‥‥良いの?もう」
「はい、挨拶は済ませました」
「‥‥じゃあ帰ろう。僕達の家に」
これから始まるのは新しい人魚の物語
海の泡ではなく
風の精霊でもない
俺が愛する人と暮らす幸せな物語
少し海へ切なさを残しながら‥‥‥‥
END.
コメント
7件
ハピエンでよかった〜!最後のライ君が切なすぎて…😭またどこかで会えることを願ってます、今回も神作でした!
幸せになって良かった( *´꒳`*)💞 人魚の物語いいかも🎶ライ... 今回も最っ高すぎるた〜!!!
ハピエンだ〜伊波ともきっとまた会えるはず!そうきっとそうだ!有難うございました!