テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
25
#ご本人様には関係ありません
祖華 紗揶
475
🍊みかん🍊
541
ふうる@元緑星ふうま
177
「~~でさぁ」
楽しそうに笑う君の顔が好き。
「ここ、どうしたらいいと思う?」
真剣な顔で悩む君が好き。
「俺、全部大事なんだ」
そして、全てを慈しんでくれる君が好き。
だから、そんな君を手放したくなんかないんだ。
「…此処、何処だ?」
見知らぬ部屋で、fuは目を覚ました。調度品は完璧に揃っている。大きなふかふかのベッドに、作業をする為のパソコン。くつろぐ為のソファもある。しかし、部屋には大きな窓がひとつもない。明り取り用なのか。小さな窓が天井付近にあるのみだった。
部屋にただ一つある出入口のドアは、開けようとしたが鍵がかかっているのかびくともしなかった。
「え、まじで此処どこ?」
自分の記憶を呼び起こす。昨夜は、メンバー達と集まっていた。久しぶりにsyuの家へと行き、デリバリーしたピザやポテトを食べながら楽しいひと時を過ごしたのだ。
しかし、楽しい記憶の後がすっぽりと抜け落ちている。酒を飲んだ記憶はない。だが同時に、syuの家を出た記憶も無かった。
何が起きているのか、全くと把握することが出来ない。困惑をしていると、不意に扉がノックされた。
「だ、誰だ?!」
状況が全く分からない今の状況では、扉の前にいるのが誰かも分からない。自分を害する者の可能性もあるのだ。震える声で問えば、聞こえてきたのは知っている声。
「俺だよ、rmだよ」
「り、りも…?」
聞きたいことは色々ある。だがひとまず、入室許可を求める声に応じた。鍵が開き、姿が見えたのはまごうことなきりもこんの姿だった。
「な、なあrm、この状況何なんだよ?」
ソファに座るりもこんの隣にfuも腰を下ろす。動揺をしてるfuとは違い、rmはいやに落ち着いていた。しかしfuはそれに気付くことが出来ない。
「…ねえfu」
焦っているfuに、rmは優しく声を掛ける。手を伸ばし、そっとfuの頬に触れた。
「知ってた?」
「え?」
rmの言っている言葉が分からない。困惑していると、不意にソファへと押し倒された。
「fuはね、愛されているんだよ」
「な、何言って…」
「本当。だからね、俺は願ったんだ。…お前を手放したくないって」
不意にrmが口付けてきた。驚いていると舌を絡めてくる。ぐちゅぐちゅと立てられる水音の中、何かを飲み込まされた。
「はっ…な、何して…?!」
「すぐに分かるよ」
何時もと違うrmの様子に戸惑う。彼を押しのけて、此処から脱出せねばと遅ればせながら気付くが、その時には遅かった。
「あ、あれ?」
腕に、身体に力が入らない。それだけではなく、段々と暑くなってきている気がする。自分の変化に戸惑っていると、rmは妖艶に顔を歪めた。
「ねえ、fu。君はね、俺達に溺れていればそれでいいんだ」
そこからは悲惨だった。服を剥ぎ取られたfuは、rmに散々と犯し尽くされた。痛い、嫌だと喚いても聞いてはもらえず、後孔にずっぷりとrmのソレを咥え込まされる。抵抗を試みたが、腕を拘束されそれすら叶わない。直前に飲まされたのが媚薬だったと知ったのは、止まることのない身体の疼きに困惑しながらも喘いでいた時。Rmが教えた。
幾度も達し、最後はたっぷりと後孔に白濁を注がれた。薄くなる意識の中で、rmが愛おしそうにキスをしたところまで、fuは覚えていた。
「ん…」
次に目を覚ました時、天窓から入ってくる光はほとんどなくなっていた。Rmが来たのは、確かまだ光が差し込んでいた時だった筈だから、暫しの時間が経過したと思われる。
散々と犯された身体は綺麗に清められていた。服も着せられている。
「rm…いない…」
Rmは室内にいなかった。起き上がり、扉を確認するも鍵がしっかりとかかっていた。
彼は言った。自分がどれだけ愛されているのか、と。
Fuからすれば、rmが突然変貌したかのように思えた。だが彼の口ぶりからすれば、fuに対する思いは随分と前からだったのかもしれない。
「…此処から脱出しないといけないか」
Rmが何を考えているのか分からない。しかし現状言えるのは、自分は彼によってこの部屋に監禁されているであろうということ。
「でもどうやって出れば…?」
密室からの脱出など、漫画や本の中でしか見たことがない。現実に上手くいく訳がないことは重々承知していた。しかしこのまま此処に居続けることも出来ない。次、彼が来た時に何をされるのか分からないのだから。
「に、しても腰いてぇ…」
まさか犯されるなど思わなかった。rmの言う愛とは、そういった行為を含むものであったと身をもって実感させられた。媚薬のせいでもあるが、随分と喘ぎ、気持ちよくなったことに今更ながら羞恥心が湧きあがる。
「と、兎に角調べないといけないか」
狭い部屋ではあるが、一応全てを見ておかなくてはならない。そう思い、fuが立ち上がろうとした時だった。
コンコン
部屋に響く、ノックの音。またもやrmが来たのかと思い、身を固くしたが聞こえてきた声に安堵もする。
「fu?」
聞こえてきたのは、syuの声。彼ならばこの異常な状況に違和感を持ち、自分を助けてくれる筈だ。返事をすると、鍵の開く音がしてsyuが室内に入ってくる。だが、fuはすぐに違和感に気付いた。入室してすぐ、syuが鍵を閉めたのだ。
「え…?」
「腰、大丈夫? Rmが結構酷く抱いたみたいだったしさ」
何でそれを知っているのか、とfuは思う。知っているのは、自分とrmだけなのだから。
「なん、で…?」
「え、rmが言ってたからだよ」
当然のような口ぶりでsyuは言う。全くと、意味が分からなかった。Syuは自分の味方ではないのか、と疑いの目を向ける。
「rm、何も話してないの?」
「…うん」
「そっか」
Syuがソファに腰を下ろす。隣に座るのは先のことから警戒心があった為、fuは少し離れたベッドに腰を下ろした。
「fuはさ、自分が俺達に愛されてるって自覚ある?」
「そうなのか?」
rmも同じようなことを言っていた。Fuにとって彼等は大事な仲間だ。それと愛されている、ということの違いを考える。
「そうだよ。俺達はね、fuのことが何よりも大切で愛しい」
そう言ってfuを見詰めるsyuの目は、相変わらず優しい。しかしfuは気付いてしまった。その瞳の奥底に、深い闇が宿っていることを。
「syu…?」
「君を傷つける心算はないよ。唯、俺達に愛されて、溺れてくれればいい」
ソファから立ち上がり、syuはベッドに腰を下ろすfuの前へと立つ。見下ろす瞳は相変わらず優しい。しかし、渦巻く黒い何かに気圧され、思わず唾を飲み込んだ。
「や、やだ…ッ」
昨日、rmに犯された時の光景が脳裏に浮かぶ。止めてと懇願するのに受け入れてもらえず、激しく愛を囁かれた。媚薬に溺れた身体は意思とは裏腹に快楽を享受し、幾度も絶頂を繰り返した。
再び、あの激しい快楽に溺れるなど恐怖でしかない。怯えた瞳でsyuを見上げると、彼は僅かに瞳の奥に潜む黒を潜めた。
「そんな怯えないで。俺達は、fuのことを痛めつけたり怖がらせたりしたい訳じゃない。唯、愛したいだけ。……本当は俺もrmみたいにfuのことを犯したいよ。犯して、胎の奥まで愛を注ぎたい。でも、今はしない方がよさそうだね」
でも、と言ってsyuはfuに軽くキスをする。
「でも、キスだけは許してほしいな」
そう言ってsyuはfuの頭を軽く撫でると部屋を出て行った。外から、鍵のかかる音がする。すぐに扉を確認したが、案の定開いてはくれなかった。
「愛したいだけ、って…」
触れられた唇を思わずなぞる。Syuの行動は、fuのことを慮っていた。監禁されている事実に変わりはないが、唯肉欲の為だけではないと思わせる行動だった。
「fu~、ご飯持ってきたよ」
それから少しして、今度はkzの声が響いた。返事をすると、鍵が開く。入室してきた彼が持っていたのは、湯気が立っていて美味しそうな匂いのする食事。
「お腹空いただろ? 冷めないうちに召し上がれ」
炊き立ての白飯に味噌汁。おかずは豚の生姜焼き。サラダと副菜としてきんぴらごぼうもついている。明らかに手作りのもの達。あの三人の中に料理が出来る者などいただろうか。そんなことを考えていると、kzが言葉を添える。
「実は俺達、料理の練習したんだよね。安心しろよ。ちゃんと食える味になってるから」
「ほんとか?」
「まじまじ」
彼等の料理が元々壊滅的だったことをfuは知っている。俄かには信じがたい話だが、そんなことに拘れる程、腹に余裕はなかった。良い匂いに触れたことで腹の虫が鳴く。少し恥ずかしさを覚えていると、思わず笑っていたkzが早く食べろと促した。
「……美味い」
味は非常に良かった。どうやら今日は、syuが食事当番だったらしい。温かく、美味しい食事に思わず舌鼓を打った。側では、kzが微笑みながらfuのことを見守っている。
「……kzも、rmとsyuと同じことを俺に言うのか?」
味噌汁を啜りながら、そう尋ねた。深刻な形で言えば、きっと彼は答えてくれないだろう。この状況に怯んでいないように見せかければ、少しの苦労で突破口が見つかるかもしれない。そんな打算からの言葉だった。
「そうだよ」
fuの言葉を、kzは否定しなかった。次いで彼は言葉を紡ぐ。自身も、fuのことを愛しているのだと。
「…kzは、俺のことをどんな目で見てるんだ?」
「そりゃあもう、骨の髄まで愛しつくしたいと思ってる」
それはrmとsyuと同じ。重ねてkzは言う。Fuはもう、自分達に愛されるしか道はないと。言葉の意味を上手く咀嚼出来ず、fuは戸惑ったような表情を見せる。
「何とかして俺達を出し抜いて脱出しようって考えてるだろ?無駄だよ、そんなこと」
彼は言う。自分達はfuに対する愛を隠さないことにした。そして手中に収め、何時までも愛し続けるのだと。その瞳は嬉しそうで。漸く願いが実現するのだと彼は言う。
「fuは俺達がいないと生きていけなくなる。直に、ね」
「何、で…?」
「fuのことを愛しているからだよ」
何を問うても、kzは同じことを言った。全ての行動は、fuを愛しているからこそのものだと。行動原理は愛なのだから、咎められることはないのだと。
「痛めつけたり、苦しませたりすることを俺達は望んでない。与えられる愛を受け入れてくれればいいんだ。望むのは、それだけだよ」
空になった食器を手に持ち、kzは部屋から立ち去る。出て行く間際、優しくキスを落として。
一人残された部屋の中でfuは考える。今後、自分はどう立ち回るのかを。
自分のことを逃がしてくれる心算は、三人の中にはなかった。鍵も閉められ、窓もない。部屋からの脱出は困難を極める。室内を見回していると、その存在を思い出した。部屋の一角に置いてあるパソコンのことを。
機材が用意してあることから、三人はfuに活動を辞めさせたい訳ではなさそうだと考えることが出来る。しかしそれは同時に、外へと繋がる為の手段が残されていることを意味した。
直ぐにでも誰かと連絡を取りたい。そう思い、fuはソファから立ち上がろうとした。
「あ、あれ?」
しかし此処で気付いたのだ。自分の身体に、力を上手く入れることが出来なくなっていることに。戸惑う心とは裏腹に、動けないと自覚した身体はソファへと倒れ込むことになる。困惑していると、部屋のドアが開いた。
「効いてきたみたいだな」
「かざ、ね…?」
「あー、大丈夫大丈夫。別に身体に害があるようなことをした訳じゃない。ほら、部屋移動するぞ」
近付いて来た彼が、おもむろにfuを抱き抱える。咄嗟にしがみつこうとしたが、身体は何も動かない。理由を尋ねると、kzは平然と言った。
「弛緩剤だよ」
部屋の外も、見たことがない景色だった。幾つかあるドアの前を通り過ぎ、とある部屋へと辿り着く。二人が来ることを待っていたのだろう。内側からsyuによってドアは開かれた。
「お、来た来た」
そこにはrmの姿もあった。照明の絞られた室内には、キングサイズのベッドが鎮座している。目を凝らしても、それ以外の大きな家具は無いように見えた。
どさりとベッドの上へと横たえさせられる。Fuを見下ろす三人の目に、思わず恐怖がよぎった。
「そんな怖がらなくても大丈夫だよ」
穏やかな声でsyuが言う。彼はベッドに乗り上げたかと思うと、fuの上半身を起こし、背後に回って自分の身体に寄りかからせる。それを確認したkzが、次にベッドへと乗り上げた。
「ほい」
Rmがkzにコップを手渡す。それを受け取ると、kzは中身を口に含んでおもむろにfuにキスをした。
突然のことに目を瞑り、強く口を閉ざす。しかしそれは、syuがfuの耳へと舌を突っ込んで舐り始めたことで瓦解した。僅かに開いた唇の隙間から、kzは液体を咥内へと滑り込ませる。顎を上げさせられての行動だった為、喉に滑り込んできた液体を飲みこむしかなかった。
全ての液体を呑み込ませると、kzはそのままfuの咥内を舌で蹂躙した。水音を立てながら舌を絡める。暫しの後、fuを解放した時には彼の瞳は既に蕩ける前兆を見せていた。
「は、ぅ…何、飲ませ、た…?」
「媚薬」
隠すことなく、kzは言う。即効性の媚薬を飲ませたのだと。そして効果はすぐに出てくる、と。
「何で…?」
「俺達と一緒に、快楽に溺れてもらう為だよ。昨日はrmとイイコトしたっしょ? 俺とsyuも、fuと繋がりたい。でも、さ。まだ抵抗あるかと思って。全部媚薬のせいにしてさ、俺達と気持ちいいこと、しような」
話している間にも、fuの身体の熱は徐々に上がってきていた。即効性の、強い媚薬を飲まされたのだろう。触れていないのにfu自身は服の上からでも分かるくらいに勃起してきていた。
「さ、全部脱いじゃおっか」
背後からsyuが囁く。未だ身体を動かすことの出来ないfuは、抵抗することが一切出来ない。それをいいことに、三人は順番にfuの服を脱がしていった。
「……ッ」
三人の眼前に、fuの肢体が晒される。まじまじと見つめられ、羞恥からfuの顔が赤く染まる。それすら可愛いと、彼等は言葉にした。
「や、ぁ…っ」
それぞれの手がfuの身体をまさぐる。耳をなぞり、胸の突起を弾き、首や腹を舌で嬲る。媚薬の効果で身体の熱は上がり続けるが、肝心な場所には触れてくれない。すっかり張り詰めたfuの起立はとろとろと蜜を零している。昂りすぎた熱に、外聞もなく自分で扱いてしまいたいが、飲まされている弛緩剤のせいで身体を動かすことも出来なかった。
「はー…凄く可愛い」
「此処、こんなに真っ赤にしちゃって。いずれ、乳首だけでもイけるようにしなきゃな」
「ニップルピアスとか可愛いんじゃないか?」
「いいね、それ」
Fuの意思など介在しない。三人がそれぞれ、欲の籠った瞳で見下ろしながら快楽に染まっていく。
しかし彼等は決定的な快楽を与えてはくれなかった。fu自身は完全に勃ち、もう限界だと訴えているのに、だ。
「あ、ぁ…っ」
か細い喘ぎ声を漏らす。縋ってしまいそうになるが、未だ残っている理性がそれを阻止する。懸命なその姿に、三人は笑みを浮かべていた。彼が、自らの口で自分達に快楽を乞うてくるのを待っていた。
「なん、でぇ…っ」
辛い、辛い。
そんな思いが込められた一言。だが、それでも尚、三人はfuに触れようとはしなかった。飲まされた媚薬のせいで心臓がバクバクする。全身を巡る血液の流れでさえ刺激に感じるような。
「…ねぇ、fu」
そんな彼の耳元へ、syuが背後から囁く。彼が支える為に触れている箇所ですら、快楽へと変換されるような感覚に襲われる。
「言っちゃえば楽になれるよ。すぐにでもイきたいんでしょ?」
Syuの低く、蕩けるような声が鼓膜を震わせる。余りのもどかしさにfuの思考は焼き切れかけていて。彼の言葉が余りにも甘美なものに聞こえる。
何故、自分は此処まで抵抗をしているのだろうか。身を任せたとて、困ることなど何もないではないか。それよりも今は、もどかしい熱を唯々発散したい。
とろり、とfuの瞳の色が変わる。はくはくと言葉を紡ごうとしている口が開閉する。此処にいるのは、fuにとって大切な仲間で。彼等に頼ることの一体何がいけないというのだろうか。
「……って…」
そしてfuは、言葉を紡ぐ。
「さわ、って…」
三人が、にやりと口元を歪めた。
「仰せの通り」
三人の手が、一斉に伸びた。漸く与えられた快楽。耐えに耐えた後でのそれは非常に強くて。まるで劇薬のようにfuの身体を浸食する。
「あぁあッ、あ…!」
触れられたことで、待ちにまった絶頂を迎えることが出来る。しかしそれは一回では終わらなかった。幾度も、幾度も彼等はfuの身体を嬲り、蕩かす。
何時の間にか後孔には彼等の内の誰かのモノがぎっちりと埋め込まれていて。ナカに吐き出されれば次の者。前立腺を、結腸を。今迄知りもしなかった場所を犯され、脳に身体にその鮮烈すぎる快楽を覚え込ませられる。
「も、やだ…ッ、ぁ、あ…!」
「そんなこと言わないの」
「そうそう。ほら、fuの此処はもっと注いでほしいってひくひくしてるよ」
「奥、もう一回拓いて。挿れてあげるから」
正常位だった身体の向きを変えさせられ、バックで挿入される。声と腰を掴む手から、今はsyuが犯しているのだと思われた。
fu自身は幾度となく絶頂したことで、今はもうくたりと力を失い勃起することすら叶わない。しかしそれでも快楽は与え続けられていて。吐き出すものの無くなった今の状態では、彼は只管にドライオーガズムを享受するしかなかった。
「ふ、ぅ…ん、ん…っ」
段々と意識も朦朧としてきていた。何をされて、自分がどのような状態なのかももう認識が出来ない。分かるのは、気持ちいい、ということだけ。
「fu、いい子だね」
Rmが優しく頬を撫でる。何も考えられない。Fuは無意識のうちにrmの手に自分の頬を擦りつけていた。
優しく、唇を塞がれる。甘く、甘く舌を絡められて。
どろりとした水面に落ちるように、fuの意識は深く深く沈んでいった。
「ん……」
ゆるり、と意識が浮上する。緩慢に瞬きをしているうちに、段々と周囲を認識することが出来るようになる。視界に入ってきたのは、まだ見慣れぬ部屋。身体を覆っているのは心地いい布団。fuは此処数日閉じ込められている部屋のベッドで目を覚ました。
「いた…っ」
身体を起こせば、腰に鈍い痛みが走る。思い出されたのは、昨夜のこと。仲間である筈の三人に、唯只管に犯された記憶。
「なん、で…?」
痛いことなど何もされていない。しかし自分の意思など置き去りにし、彼等はfuを求めてそして快楽に浸った。
思わず頭を抱える。理由など、分からない。その時だった。自分の首に何かが付いていることに気付いたのは。疑問に思い、指で触れる。指先の感覚で何か予測がついてしまった。しかしそれを何処か認めたくなくて。
痛む腰を叱咤しながらベッドから立ち上がる。室内を見回すと、壁に掛けられた鏡を発見した。覗き込めば、映ったのは酷い顔をした自分。そして、巻きつけられた首輪と、夥しい程の鬱血だった。
「これは……」
思わず言葉を無くす。大量の鬱血は、明らかに昨日の情事で付けられたもの。ふと思い立ち、服を捲って全身を簡単に確認すると、至る所に痕を付けられていた。そして首元を彩るソレは、三人のfuに対する執着を現しているようだった。
「俺、何したっていうんだ」
彼等が変貌したと、fuは思っている。嘗ての友情は、歪んでしまったのだと。しかしfuは知らない。そう思っていたのは自分だけで、三人は随分と前からfuへの過激なまでの愛を抱いていたことに。
「起きた?」
鏡を見ながら放心していると、何時の間にか部屋の扉が開かれていた。声を掛けたのはrmで、油断していたfuは思わず跳び上がる。
「ひッ…!」
「いや、驚きすぎじゃね?」
そう言いながらrmが近付いて来る。ずっと共にいた彼が何を考えているのか分からない。本能的に恐怖を感じ、後ずさろうとした。しかし背後には壁があり、何処かへ行くことなど出来ない。
「fu」
側に寄って来たrmが手を伸ばす。何をされるか分からない恐怖から、目をぎゅっと閉じ身体を縮こませた。しかしrmは優しくfuに触れる。背中に腕を回して抱きしめ、優しく優しく撫でた。
「怖いことなんてしないよ。ほら、ゆっくり息吸って、吐いて」
背を撫でながらrmは穏やかな声でそうfuに言葉を掛ける。言われるが侭に懸命に息を吸って、吐いて。それらを繰り返すうちに段々と呼吸は整っていった。しかし何をされるか分からない恐怖は拭えない。呼吸は安定しつつも、身体には未だ力がこもった侭だった。
「んー…」
そんなfuに、少し考えたrmはfuの身体を抱いたまま後ろへと後ずさりベッドへと一緒に倒れ込む。それにより、再び犯されるかもしれない、と昨日までの記憶が蘇りひゅっとfuは息を吸い込む。そんな姿を分かっていながら、rmは優しく背を撫で続けていた。
「二度寝、しちゃおうよ」
「え?」
fuを抱き締めながらrmが言う。fuが恐る恐る視線を上げれば、rmはそのオッドアイを瞼の裏に隠していた。
「俺も、まだ眠いし」
眼を開くことなくrmは言う。犯すでもなく、唯々供に寝ようと。
そんな甘言に乗っていいのかは分からないが、少なくともfuはいつの間にか心身共にかなりの負荷がかかっていた。既に寝てしまったのだろうか。穏やかな息をしているrmを見ているうちに、睡魔が段々と襲ってくる。そして、堪えることなど出来ずにfuは再び眠りにつくのだった。
「……可愛いねぇ」
fuが完全に寝た頃、rmは目を開く。自分の隣で穏やかな寝息を立てているfuの顔を、慈しむような表情で眺めた。
此の、穏やかに眠る彼をもうじき手に入れることが出来るのだ。自分達に依存し、自分達に快楽を乞うような、そんな可愛くて仕方のないfuを。
「楽しみ」
彼は真綿でくるまなくてはならない。決して、苦しい思いも悲しい思いもさせたくはないのだ。唯々、自分達の手で愛でられ、可愛らしい姿を見せ続けていてほしいのだ。
だから、その為にも自分達に依存してもらわなくてはならない。側にいないと不安に感じてしまうように。一人で過ごすことを何よりも恐れるように。
「……さて」
ぐっすり眠るfuの唇にキスをする。少々乾燥している。後でリップクリームを塗ってやらなくてはいけない。そう思いながらrmは身を起こした。
「準備、しないとね」
「……ん…」
意識が浮上する。如何やら随分ぐっすりと眠ってしまっていたようだった。起きて、再び脱出の為の方法を探さなくてはと、fuはそう思った。
「……あれ?」
しかしそれは叶わなかった。目を開けているというのに、視界は黒で覆われている。何故、と思うのと同時に手を伸ばして自分の目元を確認しようとした。だが気付いた。自分が今、身動きが取れない状態になっていることに。
「な、何だこれ?!」
手も、足も動かすことが出来ない。辛うじて首は左右に振ることが出来たが、そうしたところで視界が明るくなることはなかった。何が起きているのかは分からないが、自分は如何やら何かに拘束されているのだと、そう思った。
「rmッ…!」
眠る前まで側にいた彼の名を呼ぶ。しかし返事が返ってくることはなかった。
何が起きているのかは分からないが、自分の身に危険が迫っていることだけは分かった。如何にかして脱出出来ないかと藻掻いてみるが、両手足の拘束はかなりしっかりとしたもので。皮膚が擦れるぴりりとした痛みは感じたものの、緩んだ気配はなかった。
「やばすぎる…」
頭によぎったのは、今迄rm達が自分に施したこと。きっと、自分をこうして拘束したのは彼等だ。何かまたされてしまうのではないかと、不安がよぎる。
その時だった。扉の開く音がして、誰かが入って来たのは。
「rm?」
咄嗟にrmの名を呼んだが返事はない。何となく、複数人がいるような気がした。それはきっとrm達だろうが、何故だか誰も言葉を発しない。それに一抹の不安がよぎる。もしかして、彼等ではない者が側にいるのかも、と。
「や、やだ…!」
何者かが側に寄って来る。そして突然、キスをされた。抵抗しようにも巧みに舌を絡められ、くぐもった声を上げることしか出来ない。段々と気持ちよさを感じてしまっていることに、戸惑いが浮かぶ。だから、口の中に何やら液体を流し込まれたことに気付くのに遅れてしまった。気付いた時には抗うことなど出来ずに飲みこんでしまった。
「は、は…っ」
漸く唇を離され、荒く息をつく。先程飲まされたのは媚薬だろう。今迄の経験上、そう思った。然程時間を掛けずに身体の熱は上がり、また犯されるのだ。だが、その相手がrmやsyu、kzではないのかもしれない。そんな考えが脳裏に浮かぶと、嫌悪感が沸き上がった。
「や…ッ」
仲間達だから犯されてもいいという訳ではない。しかし、誰か分からない者にされるのはもっと嫌だった。そんなfuの思いを知ってか知らずか、幾本もの腕が身体に伸びる。必死に捩って抗おうとするが抵抗空しく、あっという間に服を剥ぎ取られてしまった。
下衣を脱がす際、思い切り蹴飛ばしてやろうとしたがあっけなく阻止をされてしまう。そして下半身を剥き出しにしたまま、膝を開脚するような態勢で固定されてしまった。
何者かが自分の恥部をまじまじと見ているであろう事実に、思わず目隠しの裏で涙が溢れた。だが、相手はそんなことに気付いていないのだろう。再び伸びてきた手が、後孔を解す。ローションを用いてぐずぐずに解されたソコに押し当てられたのは、誰かのモノではなく無機質でつるりとしたものだった。
「あっ」
つぷ、とそれがナカに挿入される。形から察するにローターのようだった。しかしひとつではない。あろうことかその手は、幾つもローターをfuのナカへと押し込み始めた。
「入らない、からぁッ」
必死に抵抗しようとするも無駄に終わる。そしてあっと言う間に五つのローターがナカへと挿れられてしまった。ローターがどんなものなのか、fuは知っている。スイッチを入れられてしまえば、ナカにぎちぎちに詰まっているその機械は的確に前立腺を叩くだろう。それが恐ろしく、必死に腰を捩る。しかし無常にもカチリと音が鳴る。
「あぁああッ⁈」
一気に全てのスイッチが入れられ、前立腺を刺激した。それにより強烈な快感が与えられる。しかも今回は身体を拘束されている為、捩って少しでも逃すことが出来ない。剥き出しの暴力のような強い刺激は、いとも簡単にfuを絶頂へと押し上げた。
「ぁああぁあッ、やだッ、やだ、ぁッ!」
必死に助けを求めるが、誰も手を差し伸べてくれない。側にいる筈の人間は、知っている者ではないのだろうか。幾度も、幾度も強制的にイかされる。
一体何度絶頂を迎えさせられただろうか。目隠しの裏で泣き続け、何時しか布はぐっしょりと濡れてしまっていた。吐き出すものの無くなったfu自身はくたりと力なく横たわり、その意識も殆どなくなってしまっている。
「ぅあ…、ぁ…」
口から零れるのは弱々しい声のみ。何時の間にかローターが止まっていたことなど気付ける筈もない。Fuは絶頂の余韻に取り残された侭、意識を飛ばすのだった。
「も、やだッ、んあぁあ…! イきたく、な…ッあ、あっ」
次に意識を取り戻した時、直ぐに脳は快楽を処理できなかった。後孔に挿入されているものが変わっているようで、ぐちゅぐちゅと動かされている。ディルドか何かだと思われたが、そんなことを考える余裕などない。無理矢理何度も誰か分からないものにイかされる。その繰り返しに、fuの心は疲弊しきっていた。
「ぅ…あ、ぁ…」
まともな言葉すら、発することが出来ない。何時の間にか一方的に絶頂させる動きは止まり、後孔に挿入されているものも抜去されてはいたが、それにすら気付くことが出来なくなっていいた。
「り、も…」
無意識のうちに呼んだのは、仲間の内の一人の名だった。
意識は朦朧としている。自分が今、どんな状況にいるのか最早分からなくなっていた。脳裏に浮かんだ仲間達の名を、fuは零し続けていた。
何時の間にか、脚の拘束は外されていた。長時間拘束され続けていたこともあり、痺れて満足に動かすことは出来ない。しかしそれにすら、fuは気付けない状態になっていた。
「あ…っ、あッ…」
片足を上げられ、ぐずぐずに蕩けた後孔に熱い杭が打ち込まれるがもう嬌声を上げる気力すら無くなっていた。しかし自分が誰か知らない者に犯されていると。穢されてしまっていると。そんな感情が僅かに沸き上がる。ぼろぼろと零れる涙の意味を理解しきることは出来ない。しかしそれでも、fuは泣き続けていた。
「んぅ…っ」
ナカにどぷどぷと熱い液体を吐き出される。そうして絶望と共に、fuの意識は完全に闇に落ちた。
「ん…」
「何か、あったの…?」
次に目が覚めた時、部屋の中には見知った三人がいた。彼等は心配そうな顔でfuのことを見ている。彼等を代表するようにsyuが手を伸ばしてきたが、思わず振り払ってしまった。
「あ…ッ」
傷ついたような表情をしたsyuに罪悪感が湧く。しかしそれよりも、身体は何か分からないものに支配され、カタカタと震えている。
「怖いことでもあったのか?」
Kzがゆっくりと近付いて来る。びくり、として自分の身体を守るように抱き締めた。そんな腕の上から、kzはfuを優しく抱きしめる。
「大丈夫。だーいじょうぶだから」
ゆっくり、優しく彼は頭を撫でる。側にいいたsyuもfuの頭を撫でた。
「教えてよ、何があったのか」
一人、離れた場所にいたrmも側に来てfuの頬に触れる。途端にぼろぼろと涙が溢れる。嗚咽を漏らしながら感じた恐怖を話すと、三人は真剣に聞いてくれた。
「怖かったな」
「大丈夫だよ。俺達がfuを守るから」
「だから」
『ずぅっと、此処にいた方がいい』
三人の言葉はfuの弱った心に沁み込んでいく。虚ろな色をした瞳をしたまま泣き続けるfuを優しくあやしながら、三人は口元を歪に歪めていた。
Fuは、外に出ることを止めた。もし、必要に迫られて出るとしても誰かしらと一緒に行く。仕事は今迄と同じように取り組んでいる。四人でいることを望み、居場所を失いたくないと選んだからだ。
「rm、syu…kz…ッ」
そして彼は、一人でいることを極端に恐れるようになった。それが例え、家の中だとしても。
「みんな…どこ…ッ」
一緒にいたと思っていた。しかし気付いた時には部屋で一人きりになっていて。自覚した瞬間に心臓が激しく鼓動を打ち鳴らす。
恐怖、不安、悲しみ。
様々な負の感情がfuを瞬間的に包み込む。震える身体を叱咤して部屋から出て、家の中を探して回る。彼等は言った。Fuの為に一軒家を用意したのだと。皆で一緒に住めば怖くない、と。
二階にはそれぞれの自室がある。ノックしても誰の返事も聞こえない。何とか階段を降りて一階へ行き、リビングへと足を踏み入れようとした。しかし、それは叶わなかった。
「や、やだ…ッ!」
何者かが背後からfuの目を覆った。厚い布をかぶせられ、腕を拘束される。そしていとも簡単に抱き抱えられたかと思うと、カーペットの上と思しき場所に転がされた。
「やだ、やだやだやだ…!」
抵抗虚しく服を剥ぎ取られ、拘束されたままその身体を幾本もの腕が這う。そして拒否していることなどお構いなしにその腕達はfuを激しく犯し始める。
「やめ…ッ…! あぁあ!」
嫌な筈なのに、身体は素直に反応して。イきたくないのに幾度も絶頂させられ後孔には誰のものか分からない熱を挿入される。激しく突き上げられ、胎の中にたらふく白濁を飲み込まされる。
一体どれだけの時間が経過したのか分からない。何時の間にか、fuの意識は落ちていて。そして目を覚ますのは何時も自分のベッドの上。恐怖に泣きじゃくっていると、三人が側に来て話を聞き、あやしてくれる。
……これを、一体どれだけ繰り返しただろうか。
「fu、fu―?」
リビングにある大きなソファ。虚ろな表情をしている彼の名を、抱きしめているrmが呼ぶ。しかし彼は反応しない。今、彼は辛かった記憶から逃れる為に朦朧とした世界の先にいる。
「ほら、こっちに呼び戻してやらないと」
二人の前に来たkzがfuの唇を塞ぐ。甘く、優しく何度も咥内を蹂躙しているうちに、虚ろながらも目がとろりと変化する。
「fu、大丈夫だよ」
耳元でrmが優しく言葉を紡ぐ。段々と彼等に焦点が合ってくるとそのまま服の隙間から手を差し込み肌を撫でる。
「あ…」
「俺達がいるから大丈夫」
側に来ていたsyuがfuと目を合わせてそう告げる。彼等の腕に身を任せるように、fuは身体の力を抜いた。
そして隅々まで彼等に愛しつくされる。散々と犯された結果、後孔には二人分の熱を埋め込めるようになった。乳首に付けられたニップルピアスには小さな鈴がついており、fuが身体を震わせる度にチリリ、と可愛らしく音を奏でる。
「ほら、気持ちいいね」
「fuは、俺達のことだけを考えてればいいよ」
「だから」
『絶対に離れちゃダメだよ』
「あぁあ…ッ、ああ!」
最奥を突き上げられ、潮を噴き上げ快楽の絶頂に上り詰めた侭fuは意識を手放す。挿入されていた陰茎が抜去された後孔からは、吐き出された白濁がとろりと溢れた。
そんなfuの姿を見ながら、三人は歪に笑う。
『これで、fuは永遠に俺達のモノ』
彼が恐怖を抱くあの状況は、三人が意図的にもたらしているもの。恐怖を覚えさせ、思考を鈍らせ、そして依存へと向けさせた。決して、fuを壊したい訳ではない。彼等が望むのは、fuの全て。そしてそれを手に入れる為に、行動を起こしたのだ。
「はー…可愛い」
「やっぱりニップルピアス、付けて正解だったね。チリチリ鳴って凄くエロい」
「次はさ、尿道の開発でもしてみない? 絶対に素質あると思うんだけど」
「いいじゃん。あー…尿道開発はさ、俺達がやってるって認識しながらの方がよくね? 怖がってる顔もすげぇそそるけど、やっぱ可愛く喘いでる方が俺は好き」
「えー、怖がってるのに快楽に泣いちゃうのも可愛いじゃん」
「でもそれだと目、見れないよ」
「あー…、そうだった。ならkzの案がいいか」
そんなことを、彼等は話す。決して罪悪感などはない。好きだから、愛してるから。
だから彼等はこれからもfuを愛し続ける。
それが、どれだけ重いものなのかを、知りながら―――
コメント
3件

書いてくれてありがとう〜〜🤤🤤🤤 リクエストした身だけど、思った以上に完成度高くてびっくりした((( ちゃんと愛を教え込んで、堕としてくれたね❤️ 装飾品は想定してなかったからそこにも驚いたけど、理解した瞬間にもう口角上がりまくってたよ🤤🤤
読み終えました…重い、とてつもなく重い話ですね。でも、だからこそ引き込まれました。 まず、三人が fu を“愛している”という前提が一貫しているのが怖いところです。単なる暴力じゃなく、「愛ゆえの支配」として描かれているから、読んでいる自分の中でも憎みきれないもどかしさが生まれる。特に syu が「今はしない方がよさそうだね」と自制するところや、rm が目隠しなしで二度寝を誘うシーンは、監禁されているはずなのに一瞬“優しさ”に見えてしまう。この“優しさ”がむしろ一番の毒だなと。 そして構造として、同じような行為の繰り返しの中に fu の精神がじわじわとすり替わっていく過程が丁寧に書かれていて、「人はこうして依存するんだろうな」というリアリティがありました。特に後半の「どうしてこの部屋にいるんだっけ…」という思考の濁り方が秀逸です。 設定の濃さと構成の丁寧さ、両方楽しめる作品でした。続き、気になります。