コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「お兄さん達、だれぇ……?」
……なんか長尾がショタ化したらしい。
遡ること10分。暇つぶしで遊ぶために甲斐田家に来ていた長尾景と弦月藤士郎。
その時甲斐田晴は研究中であり、2人が来たことなんぞ気づいていなかった。
そこで長尾は思いついた。
「脅かしてやろう」
と。
そう思えば即実行。足音を消し、背後へ忍び込む。
「わっ!!!」
「うわぁ!?!?」
もうお気づきな人はいるのだろうか。そう、
驚いた拍子にフラスコを落としてしまったのだ。
落ちた液体が弾けて飛び散り、長尾の足元へかかる。
普通ならどうってことはないのだが……きっと研究段階だから完全な物じゃなかったのだろう。
強力な力と、謎の化学反応によってショタ化の薬になったとさ。
そして現在に至る。
今にも泣き出しそうな顔をしてオドオドしている。
いつもうるさいほど元気な長尾景が静かだと何か違和感がヤバい。
「ごめんなさい、ここはどこですか……?」
「ここはね、隣にいる晴くん家だよ。何かの手違いでここへ来ちゃったみたい。」
しゃがんで目線を合わせながら語りかける。さすがにショタ化したよ、なんて言えないだろう。
「僕の名前は甲斐田晴。おうちに帰れるまで、一緒に遊ばない?」
「……!遊んでくれるの……?」
「もちろん!」
子供をあやせるスキル持っててよかった。そう心から思った。
そこから数時間、一緒にゲームをして遊んだ。
ちなみにマリカをやった。
ゲームセンスがあるのは昔からみたい。途中からコツを掴んで、あっという間に上手く出来るようになった。さすが準優勝。
よく笑う子であったが、話すことは苦手らしく、時々感嘆な声を漏らすくらいで静かだった。
そう言えば努力したから今の俺がある、とか言ってたっけな。
さすがに疲れて3人ともぐったり。そのまま2人は長尾を真ん中にするようにして眠りについた。
と思いきや
ポンッ
そう音がして隣を見ると、いつの間にか”いつもの”長尾景に戻っていた。
「あ”~、そのぉ……」
ショタ化した時の記憶があるのか、気まずそうに目を逸らす。
それを見た2人は顔を見合せた後、ニヤッと笑い、
「あ~あ、長尾の弱み握っちゃったな~~!」
「静かな景くん、新鮮だったねー!」
とか何とか煽り散らした。
「ん”んー……ま、いいや、俺もゲームしたい!」
「甲斐田とお弦はさっき遊び疲れたばっかですけど~??」
「そんなんしらん、俺は遊びたいの!」
「しょうがないなぁ……」
「ちょ、お弦は長尾に甘いんだからぁ!!」
「それは晴くんもでしょ」
そこからクタクタになるまで3人で遊び倒し、
2人の親指が限界になった所で解散となった。
この話が三枝明那(究極のショタコン)に知られてることは知る由もなかった。
end.