TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

『消えた歌、響く声』

一覧ページ

「『消えた歌、響く声』」のメインビジュアル

『消えた歌、響く声』

5 - 第5話 新しい声

♥

7

2025年04月26日

シェアするシェアする
報告する

リナの失踪から半年が経った。


新緑が鮮やかに映り、春の日差しの中、楽しそうに少女は川沿いの道を歩いている。


その夜、小さな部屋にスマートフォンがセットされた。画面には、「ミィコ」と名乗る少女のプロフィール。


シンプルな服、控えめな笑顔。彼女は深呼吸し、配信の「開始」ボタンを押した。


「やっほー、みんな!ミィコだよ。初めての配信、ドキドキしてるけど…歌ってみるね!」


声は少し震えていた。視聴者はまだ数人。コメント欄は静か。ミィコはギターを手に、目を閉じた。


過去の傷、届かなかった夢。それでも、歌いたいという衝動が、彼女を突き動かした。選んだのは、誰もが知るカバー曲。


弦を爪弾き、温かい声が部屋に響く。画面にコメントがちらほら現れた。


「いい声!」

「ミィコ、応援するよ!」


その言葉に、ミィコの唇が緩んだ。彼女は小さく笑い、言った。


「ありがとう…。私、歌うのが大好きだから。みんなと、もっと一緒にいたいな」


配信が終わり、ミィコは画面を閉じた。窓の外には、星が瞬く都会の夜空。彼女はギターを抱き、静かに呟いた。


「ここから、始めよう」


#初配信ドキドキ  #ギター弾き語り女子 #ミィコの挑戦 #夢を諦めない少女

画像

『消えた歌、響く声』

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

7

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚