先天色覚異常
((キーンコーンカーンコーン
橙「あーやっと帰れる~」
俺の名前は橙
ごく普通の高校2年生だ
だけど…
1つみんなと違うことがあって
それは”色が見えない”と言うこと
これは生まれつきで治療法はない
苦労もあったが幸せもある
だって俺には…
紫「橙くん!一緒に帰ろ〜」
とってもかっこよくて、優しくて
最高の彼氏がいるんだ!
紫「それでね〜」
出会ったきっかけは
俺がまだ1年生のとき
隣の県の中学から来たから
知り合いが全くいなくて……
橙「笑」
勿論お昼ごはんを食べる相手もいなくて
だから屋上に行って食べようとしたんだ
そしたらさ……
彼がいたんよ
彼は優しくてさ
一緒に食べようっていってくれた
それからお昼ご飯一緒に食べるようになって
どんどん仲良くなって
俺には” 色がわからない “
ということまで話した
高校では先生たちには勿論言ってあるけど
友達作る気もなかったからさ
言うつもりもなかったけど…
紫「じゃあここでね〜」
紫「気をつけてね」
橙「バイバイ👋」
橙「また明日!」
彼は賢いからさ…
会話の内容で気づかれちゃったんだよね
出会ってから半年が経って
紫ーくんに告白された
嬉しかったよ
どうしようもなく…
勿論返事はOKだった
“色が分からない”と言ってから
信号がない道まで一緒に帰ってくれている
ある日の昼
紫「ねぇ」
紫「色が見える方法はないの?」
そう聞かれた
橙「あるにはあるけど……」
橙「色覚補正サングラスっていって」
橙「まぁまぁ高いんよ」
橙「俺の家シングルマザーだし」
橙「兄弟が下に2人いるし…」
橙「俺が働けるようになったら自分で買う」
橙「って決めてるんだ〜」
紫「ふーん」
紫「分かった」
橙「???」
後編へ続く
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