テラーノベル
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放課後の古びたゲームセンター。坂田は死んだ魚のような目で、1台のパチンコ台(のシミュレーター)に向き合っていた。「あー、いちご牛乳飲みてぇ…」と呟く彼の背後に、不穏な影が3つ。
最初に動いたのは直哉だった。 「おい、いつまでそんな安っぽい遊びしとんねん。お前にはもっと相応しい場所があるやろ。俺の後ろ、歩かせてやったってもええぞ?」 扇子を弄びながら見下ろす直哉に対し、坂田は鼻をほじりながら「あー、耳に蝉が湧いたわ」と一蹴。
そこへ、バイクの爆音と共に万次郎が登場。 「坂田、今日さ、俺と一緒にたい焼き食べ行こうよ。断るやつは……潰しちゃっていい?」 無邪気な笑顔の裏にある圧倒的な威圧感。直哉と万次郎の間で火花が散る。
さらに、窓を突き破る勢いでデンジが乱入。 「坂田ァ!俺、お前と美味いもん食いてぇ!あと、お前と一緒にいたらなんかスゲーこと起きそうだから、俺のダチになれ!!」 もはや会話のドッジボール。
直哉は「格」で縛ろうとし、万次郎は「情」で惹きつけようとし、デンジは「本能」で突っ込んでくる。 しかし、坂田は彼らの熱量をひらりと身をかわすように受け流し、いつの間にか全員分の会計を彼らに押し付けて、夕焼けの中に消えていく。
「……あの野郎、また逃げやがった」 悔しがる直哉、笑う万次郎、腹を鳴らすデンジ。 属性バラバラな3人が、唯一「坂田(銀時)」という男を捕まえるためだけに、奇妙な共闘(あるいは足の引っ張り合い)を始めることになる――。
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