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校門を出た瞬間、あかねがものすごい勢いで喋り始めた。


「こころっ!」

「なんか、あたし学校じゃあ喋れないの!」

「や、喋れるんだけど、なんてゆーか、」

「、、、自分の意思じゃないってゆーか、」

「髪色とかもさ、あたしが教頭のためにわざわざ戻すと思う?」

「んなわけないじゃん?」

「あ、あとs」


「ちょ、ストップ!」

まず状況を整理しよう。

まさか推理小説がこんなところで役立つとは思わなかったが。


1、あかねが人格まで変わっていた。

2、でもそれは自分の意思ではない。


、、、え、ってことは、

「朝起きたら変わってたの、?」

「え、うん。」


、、、?

もしかして、泥棒が入ったのだろうか。

いや、あかねの家に入るメリットはない。

ふむ床がないし、金品財宝なんか一つもない。


うん、泥棒の線はない。

でも、なぜ髪色が変わっているのか。


魔法としか考えられない、。

もしくは〝触れたら全てが黒くなる呪い〟的な、?

厨二病じゃん。

もしそうだったらうちのクラスに過半数ほどいらっしゃいますけど、、、?

しかもその大半があかねを嫌っている生徒。









え、絶対それじゃん。



「あかね、なんでかわかった気がする、。」

「え、まじ⁉︎今度からこころ様って呼ぶわ!」

「多分、ね、証拠はないけど、」

「ごくり。。」

「魔法、か呪い、、カナーッテオモイマス」


「、、え?」

「どうしたこころ、お主まで厨二病教信者になってしまうというのか、!」

「いや、ごめんけどガチで言ってる」

「、、、、、マ?」

「まじです。」

「神に誓ってまじの情報?」

「や、それはぁ、、わからん。」




あかねが可哀想だ。

自分が呪いにかかっているなんて分かったら普通の精神状態じゃいられないだろう。

今回ばかりはあかねに同情する。


「えーっ‼︎まじかぁ、そっかぁ、あたしが呪いにかかるなんて、」



「あたし人気者じゃん!」


、、ん?


「人気者だから妬まれるわけでしょ?」

「とうとうあたしも人気者のいすにたどり着いたってわけだよ!」

「やー、照れるっ♡」


この子、前から思ってはいたけど、、

めちゃめちゃポジティブ思考だなぁ、。




そんなこんなで歩いていると別れ道に来たので別れて家に帰った。

宿題何あったっけなぁ、明日の時間割なんだっけ、なんて考えていた私は気づかなかった。




後ろをずっとつけられていたことを。









あかねについて、追加します。

ふむ床がないというのは、もので溢れかえっていて、歩く時に物にあたり、音がするのでバレるということです。

西本家は全員耳が良いんです。

あと基本的にあかねはノリいいです。これでもかってくらいポジティブ。


最後まで読んでくれてありがとうございました。

次回もぜひ読んでみてください。


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