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―以下はイワンの手稿に書かれていた旅の記録である。
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私は学者の父の姿に影響され、世界の地理や言語、文化などについて興味を持ち、世界中を回ることにした。幸い私は貴族階級であったため、すぐに船を用意することができた。これからは文章や地図で大陸や他の島々について記録していくこととする。
現在は私がいた港町から少し離れた島に向かっている最中である。正直向こうの住民に言語が通じるか不安である。もう島が見えてきたので、上陸の準備をする。また一段落ついたら記録をする。
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昨日は住民たちとの交流をしていたため記録することが出来なかった。彼らは非常に友好的であり、旅人が来たら宴で迎え入れるという風習があるようだ。島の名物料理であるアソールというものを食べさせられた。焼いた鶏肉に見たことのない桃色の果実が乗せられていた料理で、不味くはなかった。言語に関しては方言的差異しかないようで、問題はなさそうであった。彼らは母音が連続して続いても発音を変えないようだ。(例えば、我々は”そう”を”そー”のように発音するが、彼らは文字に書いてある通り、”そう”とはっきり発音する)
その他の文化や言語の違い、地形などを記録するためにしばらくここに滞在することにした。