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朝。
教室に入った瞬間、将生は気づく。
——空気が違う。
いつもより静かで、でも妙に視線が集まっている。
「おはよ、将生」
一番に声をかけてきたのは佐藤勝利。
いつも通りの笑顔。
……だけど、
❤️「昨日、ちゃんと寝れた?」
さりげなく距離が近い。
逃げる隙を与えないくらい自然に。
🩷「……まあ」
曖昧に答えると、
❤️「そっか」
ふっと笑う。
その瞬間——
「へえ」
後ろから声。
振り向くと、菊池風磨が立っていた。
💜「普通に話せんじゃん」
軽く言うけど、目は全然軽くない。
💜「昨日は既読無視気味だったくせに」
ドクッと心臓が跳ねる。
🩷「別に、無視じゃ…」
💜「いいよ」
遮るように言う。
💜「そういう扱いされるの、慣れてるし」
明らかに皮肉。
教室の空気がピリつく。
❤️「風磨、それやめろよ」
勝利が低く言う。
❤️「将生困ってるだろ」
💜「困らせてんの、お前だろ」
即返し。
火花が散る。
💜「昨日さ」
風磨が一歩近づく。
💜「誰のDM返した?」
逃げ場のない質問。
🩷「……え」
💜「全員来てただろ」
図星。
💜「で、誰優先したわけ?」
言葉が出ない。
その沈黙で、
“答え”が伝わる。
💜「……あー」
風磨が小さく笑う。
💜「そっちね」
その時、
「やめなよ、風磨くん」
松島聡が間に入る。
💚「将生くんが選ぶことじゃん」
優しい声。
でも、
その手がさりげなく将生の腕に触れる。
💚「無理させるのよくないよ」
——守ってるみたいで、
ちゃんと“近い”。
「聡も同じでしょ」
寺西拓人が後ろから笑う。
️🩵「優しい顔して、一番距離詰めてるタイプ」
💚「……別に」
聡は否定するけど、
少しだけ空気が揺れる。
「てかさ」
原嘉孝が机に座りながら言う。
♡「もう順番決めたら?」
❤️「は?」
勝利が反応する。
❤️「何の順番だよ」
♡「誰が一番か」
軽いノリで言うけど、
内容は全然軽くない。
♡「将生中心に回ってんだからさ」
♡「効率よくいこうぜ」
猪俣周杜も笑いながら乗っかる。
💛「はは、確かに」
笑い声。
でも、
誰一人、本気じゃないわけじゃない。
その時、
今まで黙っていた篠塚大輝が口を開く。
🤍「……もう始まってるよ」
静かな声。
全員の視線が向く。
🤍「順番とか関係ない」
一瞬の間。
🤍「奪ったやつが、勝ちでしょ」
——ゾクッとする。
その一言が、一番リアルで、一番怖い。
教室の空気が完全に変わる。
💜「……面白いじゃん」
風磨が笑う。
💜「じゃあ遠慮すんのやめるわ」
そのまま将生の腕を引く。
🩷「ちょ、風磨——」
💜「昼、空けとけ」
低い声で言う。
💜「今度は俺が連れてくから」
勝利がそれを見て、表情を変える。
❤️「勝手に決めんなって言ってんだろ」
💜「じゃあ止めてみろよ」
完全に対立。
その間で、
将生はただ立ち尽くす。
——優しさも、
笑顔も、
全部。
もう“競争”に変わってる。