ミソハギのつぼみが出てきたんだ。花弁が綺麗なのかどうか気になったから育てたんだ。大事に、大事に育
てたの。育ててたら好きだった子から「花も大事に出来るんだね。良ければ、付き合ってほしい」と言われ
たんだ。自分は勿論承知しこいびとになったんだ。そこから…いつだったっけな。何週間か経った時、ミソ
ハギが咲いた。嬉しく思ってた。だけど、そう思ってたのも束の間。こいびとから「別れて欲しい。」と言
われてしまったの。ミソハギが咲くのを待ってたようにね。ミソハギが咲いたと同時に別れ話をされたん
だ。悲しかった。好きだったのに。付き合えて嬉しかったのに。貴方が花が好きっていうのを聞いたから育
てたのに。どうして?ただの遊びで付き合っただけなの?そう思ったら、もう好きじゃなくなってた。で
も、涙は出てた。好きじゃなくなったのに。嫌いなのに。「嫌いなのに、」そう口に出すとミソハギが枯れて
きてしまったんだ。なんで??ミソハギもあの子のように嫌いになってしまったの?そう思っていたらま
た、新たな芽が出てきた。この芽が最後の希望と思い頑張って育てた。辛くても、泣きたくても頑張って育
てた。そうしたら、コチョウランが咲いた。私は(あぁ、励ましてくれているんだ。ありがとう。)と嬉しくなった。
さぁ、貴方は何故私が嬉しくなったかわかるかな?ヒントは花。それだけだよ。じゃあね。また会おう。
もう二度と会えるわけないのに。バカみたい。
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