レダーヨージロー.空架ぐち逸
自衛お願いします
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久しぶりに真夜中の街に1人で出る。
今まではこんなことしようと思わなかったが今日は何故か胸がざわついて落ち着かない。
自分の中の何かが逃げろと告げているような気がして、つい外に出てしまった。
…いや、気の所為か。きっとこの寒さのせいだ。
自分の内にある違和感を押し込めて家の中へ戻ろうとするが、丁度1件の個人医通知が届いた。
少し罪悪感を感じながらも負傷者を放っておくことは医者としてのポリシーが許さない。少しでも早く通知の元へ行くために手際良くバイクをガレージから出した。
微かに呼吸が震え漏れ出た息は白く霧がかかった空に溶けていった。
通知が出た場所に到着し た。
「おかしいな。ここら辺のはずなのに。」
それらしき人物が見当たらず 周りを少し探してみる。声が出せない程重症の可能性もある。念入りに探さなければ。
暫く探すと木の裏で座り込んでいる男を見つけた。
「大丈夫ですか?貴方ですよね、個人医を呼んだのは」
男はきっちりとしたスーツを身に纏っている。よく治療する機会がある為分かるがギャングの人間だろう。
「…あ、あぁ…ぐち逸さん、来てくれたのか……今日は、おひとりなんですね」
「………まあ、はい」
またもや違和感を感じ、メディカルバッグを開く手が止まる。…… いや、患者が目の前に居るんだ集中しなくては。
再度違和感を押し殺し、治療するために診察しようと手を伸ばす。すると男が伸ばした手を力強く掴んできた。
「なっ、なんですか?」
ちらりと男の顔を見ると男は万遍の笑みを浮かべて言った。
「ぐち逸さん……捕まえたっ♡」
咄嗟に男の手を振りほどいて逃げる事が出来たが、状況は変わらない。
「はぁっ、ッ誰かぁっ、 はぁっ、はぁっ」
追いかけてくる男から何とか逃れようと助けを求める。しかし夜中の湖畔近くに人がいるはずもなく、声は夜の空に飲み込まれ消えていくだけである。
「待ってくださいよ〜♡ぐち逸さんっ!」
疲れを全く感じない声はどんどん迫ってくる。逃げられない恐怖に目が潤んできていた。
「ちょ〜っと。止まってくださいってば笑。そんなに照れなくてもいいのに〜。」
なぜ照れてると勘違いしているのかよく分からない。今までも治療する度に似たようなことを言われたがずっと否定してきたはずだ。
いや、今まではレダーさんがいてくれたから大丈夫だったのか…?
「……よいしょっ!、と〜」
「…ゔっ…」
手を後ろに引っ張られ、突然かかった力に耐えられずに思いっきり尻もちをついた。
体制が崩れた上に勢いよく乗っかってきて地面に肩を押し付けられ短くうめき声が漏れる。
「ちょっと〜、逃げないで下さいよ!!せっかく楽しいことしようと思ったのに…まあ、いいや。やっと捕まえたし今から良いことしましょ?笑」
腕を片手で押さえつけられシャツのボタンを1つずつ外される。
「…ッ待ってくださいっ。私は、貴方を治療したことしかないですし、別に貴方のこと、好きじゃないですっ、今すぐ止めてくださいっ。」
「や〜や〜、細かいことは気にしないですって〜今から愛を育めばいいでしょう?♡」
ボタンを外す手は止まらず、シャツが左右に開かれる。
抵抗するも虚しく男はインナーの中に手を滑り込ませ腹を指でなぞり、胸の突起を弄り出した。
「や、いやだっやだやだ、やめてくださいっ…や、嫌っ、助けでッ、レダーさんッッ」
目から零れるものが止まらず、必死に抵抗するがガタイのいい男を退かす程の力はなく、ビクリともしない。
「やめ”でっ、ぃや”ッレダ、さんっ、助けでッ」
喉が限界で声が掠れる。男の息遣いが段々と近づいてくるのに耐えられず目を瞑る。
ドゴッッ
短い悲鳴が聞こえ目を開けると、男が横に吹っ飛んでおり反対側に男を蹴り飛ばしたであろう人が立っていた。
「レ、ダァ、さん……………」
ずっと助けを求めていた、待ち侘びていた人が現れ安心すると意識が遠のいていった。
見慣れた天井が見える。
気を失っていたにも関わらず、刺激が強かった為か心拍が速い。
あの気色悪い笑顔が脳裏に張り付いて離れなれず、 背筋に悪寒が走り冷や汗が絶えず溢れ出る。
布団を握りしめてうずくまっていた時、ドアが開きレダーが入ってきた。
「…レ、レダーさん…ありがとう、ございました。」
「……」
沈黙が続きふと彼の方をちらりと見ると、冷たく鋭い視線が向けられていた。
彼の真っ黒な瞳は私の目のさらに奥深くを覗き込んできて蛇に睨まれいるかのように動けなくなる。
「なんで勝手に外出たの。」
「…す、少し、外の空気が吸いたいと思って」
「それなら言ってくれれば良かったじゃん。 勝手に出ていったよね?俺に何も言わずに。」
柔らかく、冷たい彼の声が部屋に響く。
「はぁ…なんで鍵かけ忘れたかなぁ……」
「す、すみません、…本当に、ただちょっと夜風を浴びたいなと思っただけで…そ、そしたら鍵が空いていて、それで丁度通知が来てしまって……
決して、約束を破ろうと思った訳じゃなくて、本当に仕方なかったと言うか……あの…」
彼の眼差しに耐えられず目を逸らして俯く。
ふと腕を握られ彼を見ると隣にしゃがみ込み首を傾げていた。
「でも実際破ったよね。俺はね、ぐち逸が危険な目に合わないために、ぐち逸を守るために家から出ないでって言ってんの。別に外出たいって言ってくれれば一緒に出てあげるのに、なんで1人で出たの?」
痛い。
私の腕を掴む彼の力が徐々に強くなり手が痺れを感じ始めた。
「ねぇ。分かる?俺がいなかったらぐち逸今頃ぐちゃぐちゃに犯されてたよ? 」
私は何も言えずただ俯いていた。
ただちょっと好奇心で、1人で出たいと思ってしまったことが駄目だったのだ……
……ダメだった?なぜ……?…………………
それは、約束があるから………………………
……約、束…………何の、ための?……………
頭に霧がかかるように思考が回らず 混乱して自問自答を繰り返す。
「はぁ、もういいよ。ぐち逸がちゃんと分かるまでお仕置きね。」
「え、…いや、分かっでゔッ、んむ”〜」
押し倒されてレダーさんと目が合う。真っ黒な瞳にまた吸い込まれそうになり慌てて目を逸らす。
彼はベッドの脇にあったタオルを使って手際よく私の口を縛って封じた。
「ゔ〜〜、んゔ〜〜」
腕を乱暴に掴まれ、ベッドの柵に括り付けられている手錠に手を繋がれる。
「言い訳とか聞きたく無いから。ちょっと黙ってて?あ、そうだこれ、どっち使いたい?」
彼は急に無邪気な顔に変わり、恐ろしい物を見せつけてきた。
「いつか使えたらな〜って思って、買っておいたんだよねぇ。動くやつと〜膨らむやつ」
「え。……えぁ、えっと………」
唐突に出された物に戸惑いが隠せない。
あんな物使ったことすら無いし、まず入らないだろう。…………あれ、でも、いつもレダーさんのが私の中に入ってきて、た……?
レダーさんは……恋人?………いや、仕事仲間、…。あれ…………?
徐々にもやがなくなり、違和感の正体の断片が見えてくる。しかし喋る事が出来ず目の前で進む状況が止められない。
「……まあ特に要望が無いんだったらこっちかな〜」
彼は片方を後方へ投げ捨てもう片方を傍に置くとローションの蓋をぱかっと開けると人差し指と中指に絡ませる。そしてその二本指は自分の穴の中に簡単に滑り込んできた。
「ぅんッ///……ッう、…んっ///……」
中で広がったり良いとこを擦ったりして、少し乱暴に掻き回される。
脳が思考を放棄し先程まで感じていた違和感が気持ちよさと一緒に溶けていく。
「まあこんなんでいいよね〜、じゃあ入れるよ?ぐち逸。あ、これ外すね。声聞きたいし。」
口を縛っていたものが無くなり何とかレダーを止めようと声を発する。
「ちょっ、と、待ってえ”っ……///」
ぐりゅっという音をたてながら物が勢いよく後ろに突っ込まれる。
「ぅゔんッッ///……やッ、ゃあ”ッ、これぇっ、お腹っ潰れちゃうぅっ…」
「まだ入れただけじゃん。ぐち逸顔真っ赤だねぇ♡けどこれの醍醐味はここからだよ。」
カチッ…
「ぇ…ゔっ…んっ…///…んゔぁッ、これっ//……いや”ッ、ですッ…///……」
もう既に限界なのに、 中に入っているものが大きくうねり始める。
動く物に前立腺を押しつぶされて腰が勝手に跳ね上がってしまう。
「……ぅっ…///…ゔぅっ…///……ゔっ……//…」
動く物に合わせて声が漏れ出てくる。
嫌だ。止まらない。何か、きてるっ//。
「これ、でMAXかな」
カチッ…
「…んっ///んゔぅッ//、んゔゔぅぅ~ッ///…ッゔんッ///……フゥッ…フーッ…フーッ…んゔッ///」
耐えきれずに出してしまった。しかし物は止まらずに果てたばかりの体をぐちゃぐちゃに掻き回してくる。
無理っもう、無理だっ、逃げ、ないとッ
そう思いベッドを降りようとうつ伏せになったがレダーにがっつり腰を掴まれて動けない。
「こら~。逃げちゃダメでしょ?お仕置きなんだからさぁ、ちゃんと反省してね。」
そう言いながら物を更に奥へとねじ込んできた。
「ゔぁッ///、……カハッ…はっッ///…ん”あ”ッ……ゔあ”ぁっ///…や”あ”ッ///……〜〜〜ッ」
また果ててしまった。身体中に力が入りより物の動きを更に強く受けてしまう。
やだ、もうやだっ、無理だぁっッ…
「ゔあ”あ”あ”~~~ッ///、…はぁッ//…ぁ……」
強い快感に耐えられず、私はまた意識を手放した。
「……ッぅ…………ゔッ//……………ぅッ//…」
身体から力が抜けてぐったりしながらも時折痙攣しているぐち逸を眺める。
はぁ~……可愛い。可愛いなぁ、本当に可愛いんだから。俺のぐち逸。やっと手に入れた。
言葉に表せないほどの高揚感に包まれる。胸の高鳴りが治まらずに呼吸が荒くなる。
「あーあ、結局ぐちゃぐちゃにしちゃった……ぐち逸。逃げようなんて考えても無駄だよ?絶対、逃がさないからね。」
ぐち逸の首筋をなぞり肩に手を滑らせる。
ふと隣の棚が目に入り、上に置いてある空の小瓶を手に取り首を傾げた。
「…効果切れてきてんのかなぁ……」
ぐち逸の首筋にある注射痕を一瞥する。
「もう一本入れとくかぁ」
戸棚から出した瓶の液体を注射器で吸込み、気を失っているぐち逸の首筋にゆっくりと差し込んだ。
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