テラーノベル
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ちょっともうアイデアが溢れ出る溢れ出る。
これはもう書いちゃう。
体調不良っていいよねッ
ryk.taityouhuryou
嘔吐表現あり
地雷の人まじ逃げたがいい。
自己責任ね
ではどうぞ
fjsw side
今日はなんだか体がだるい。体のありとあらゆる関節が痛い。頭が痛い。腰が痛い。ムカムカする。
体調不良のフルコンボ。
(参ったなぁ、)
生憎今日はレコーディングの日。
集合時間まであと30分。間に合うわけが無い。
とりあえず熱を測ろうと、体温計の電源をつけ、脇に挟んだ。数秒後に小さい電子パネルを見ると、39度と表示された。
(道理でこんな体調なわけだ)
熱がある以上みんなに会う訳にも行かないので、とりあえず元貴に連絡することにした。
プルルルっと電子音がなる。
「涼ちゃん、どうしたー?」
「あのさ、元貴、今日俺熱あってさ、レコーディング参加出来そうになくて…」
「……熱?えっ、何度?」
「ん、あぁ、39度。」
「え?、高熱じゃんか、病院は?」
「びょういん…行けそうにない」
「んー、とりあえず、お家で安静にしときな、レコーディングはまぁ、また後日でいいから、」
「……うん…ほんと、ごめん…」
「いやいや、謝んないでよ、ちょっと夜まで待てる?飲み物とか色々買ってくるよ」
「えぇ、いいの?助かる…ありがとう」
「いえいえ、じゃあ、お大事にね」
「うん、じゃあね、スタッフさん達によろしく伝えといて」
「ほいほーい」
電話越しの元貴の声が体に染み渡った。
電話を済ませ、寝室へと覚束無い足取りで向かう。
ぼふっとベッドへダイブし、ガンガンと頭を打ち付けるような痛みに耐えながら布団を被った。
当然、眠れる訳もなく、天井を見つめたり、目を瞑って見たり、気を紛らわすことに専念することにした。
mtk side
涼ちゃんが体調不良だなんて珍しい。
レコ終わったらコンビニ寄って涼ちゃん家行かなきゃ。と、ボイスレコーディング中に考えていた。
レコはあっという間に終わりを告げ、涼ちゃんに今から向かうという旨のメッセージを送信し、涼ちゃんの家から近いコンビニへと急いだ。
ryk side
気持ち悪い。頭痛薬を飲んだか、効かない。
風邪薬なんてものは今現在家にない。
(元貴…早く来てよぉ)
吐き気に耐えること早5時間。
ベッドだと落ち着かず、リビングまで来たわいいが、キッチンに水を取りに行ったところで、吐き気が増してきてしまい、座り込んでしまった。
動悸も激しく、追い打ちをかけるように目眩が視界全体を襲う。
救急車でも呼びたい気分だ。
そんなことを考えていたら、玄関が開いた音がした。
元貴?かな…
「涼ちゃーん、来たよー、」
玄関の方から元貴の声が聞こえた。
(合鍵って渡してたんだっけ?)
そんなことはどうだっていい。
玄関とリビングを隔てていたドアが開き、
ぼやっとした世界の中で、元貴の慌てた声が部屋へ響いた。
mtk side
「……涼ちゃーん?んー?え、あ、涼ちゃん!」
リビングのドアを開けると、そこにはキッチン付近で座り込んでいる涼ちゃんの姿があった。
コンビニ袋を片手にぶら下げ、呑気に涼ちゃんの家まで来たけど、もっと早く来たら良かったと来てそうそう後悔した。
コンビニ袋を床に置いて、涼ちゃんの体調を確認する。
涼ちゃんの肩を支えて、状況を聞くことにした。
「気持ち悪い?吐きそう?」
コクコク
頷きだけか、相当切羽詰まった様子だった。
「とりあえず、トイレ行こうか、ほら、おいで 」
涼ちゃんの腕を僕の肩に回し、立たせる。
へたァっと子鹿のような足取りでトイレへ向かおうとするが、どうやら足が動かないらしく、涼ちゃんの目には涙が浮かんでいた。
「……うッ…ごか、ないッ…よぉッ」
気持ちが悪く、不安になっているのだろう、
膝がガクガクと震えている。
「大丈夫。大丈夫だよ、僕がいるから」
床に吐かれても処理に困るので、少し急かすように腰を持って、トイレへと誘導した。
トイレのドアを開けて、涼ちゃんを座らせる。トイレの電気をつけてから、涼ちゃんの不安で丸まった背中をさする事にした。
何回か背中をさすっていると、
「だめぇッ……もときッ…はく、はい”ぢゃう”がらッ…」
と背中をさするなと訴えて来たが、無視してさすり続けた。
「吐いたが楽になるから、頑張ろう、ね、涼ちゃん、」
フルフルと横に首を振る涼ちゃん。余程吐くのが怖いんだなと同情する。
「う”ッ…ぇ、ウプッ…フーッフーッ、んんん”」
嘔吐き始めたところで背中をさするスピードをほんの少しだけ早めた。
「お”ぇっ…コポッ…フーッん”ッ…カフッ…う”ぇっ…ウプッ、ゲボッ…はぁ、はぁ、はぁ、フーッ」
吐瀉物の匂いがトイレ中に広がっていた。
要は胃酸の匂いだ。
「うん。じょーずだよ、もう大丈夫そうかな?」
「ハーッハーッハーッ…う”ん”ッ……あいあとッ……もとぎッ…クプ」
胃酸で食道から喉にかけて爛れてるんだろう。声がガラガラだ。
脱衣所に向かい、脱衣所に置いてあるタオルを洗面所で濡らし、固く絞ってトイレへと戻る。そして涼ちゃんの口の周りを拭いた。
「あぁ…ごめッ…ん」
涼ちゃんはなんだかぼーっとしていて、顔色は先程より幾分かマシだが、まだ何か抜けきれていない様子だった。
「涼ちゃん、立てる?」
そう言って涼ちゃんの腕を僕の肩に回し、リビングのソファへと運んだ。
「これ、経口保水液。飲めるなら飲んでね、キャップ軽く開けとくから、あと、熱さまシートね、貼っとこうか」
パッケージを破り、プルプルのジェルの乗ったシートを静かに 少し前髪をどかしながら涼ちゃんのおでこへ貼る。
「んッ…」
「あ、冷たかったね、ごめんごめん」
「ありがとう…」
「ちょっと、トイレ掃除してくるから、少し待っててね、」
「うん」
涼ちゃんの了承を得たところで、トイレの掃除に移った。
fjsw side
吐いてしまった。口の中が酸っぱい。嫌な酸っぱさだ。
元貴はトイレの掃除をしてくれるらしく、忙しいのに迷惑をかけてばかりだと反省をする。
吐いたからか、頭痛も治まってきたような気がする。
体のだるさは相変わらずだが、とりあえず水分補給をすることにした。経口補水液を両手で掴み、キャップを開け、口元へ持って行く。
ごくごくと胃に流し込む。
「おいしい…」
「おいしい?」
いつの間にか背後に元貴がいた。
「トイレ掃除、終わったからベッド行こうか、もう今日は寝た方がいいと思う。」
元貴の指示に従って、ベッドへ向かった。
mtk side
涼ちゃんをベッドに運んで、自分もベッドの近くにあった椅子に腰掛ける。
本当にきつそうな顔をしていて気の毒だ。
目はなんだかトロンとして、じっと僕の目を見つめている。
「……どした?まだ気持ち悪い?」
「……違うよ、今日はありがとう…」
「んふふっ、全然。大丈夫だよ? 」
思いがけない発言に思わず笑みがこぼれた。
「今日さ、レコーディングの時に、涼ちゃんが具合悪いってみんなに伝えたらさ、えっ?ってみんなびっくりしてたよ、特に若井笑。」
そんなことを話していたら、スースーと寝息が聞こえてきた。
「……。疲れたよね、ふぁぁぁ、」
涼ちゃんの寝顔は、とても綺麗で、疲れきった顔をしていた。
気付けば時刻は午前2時。長丁場だったなぁ。
涼ちゃんが吐いている時に僕の加虐心がくすぐられたのは内緒だ。
後日。涼ちゃんはすっかり元気になって、休んだ分のレコーディングに追われる日々を過ごしたのでした。
おしまい。
こんなに長いのに読んでくれてありがとうございます。
コメントと、いいね、フォローよろしくお願いします。(図々しい)
コメント
2件
いいねもしたしコメントもしたし!フォローするかぁ、…ん、あれ、フォロー出来ない、、あ、前フォローしたからか、