テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🧪side
「…?!太陽とツーをナナメ村まで2人で行かせる?!…やめようオツキン。いやほんとそれだけは」
太陽をツーに送らせようと氷虎に提案した所正直、大分焦っているようだ。
いつものイキリトラ(笑)がこれだけ焦っているのは随分面白い。こいつが忘れた頃にまたやろう。
で、問題は誰が送るかだ。因みに俺という選択肢は無い。
「仕方ないだろ。俺かお前が送っても話の対応に困ったりナナメ村の人に怒られるだけだ。」
「いやでも…」
「なんだ?」
「…なら俺が送る!!だからツーに送らせるのだけは!!」
…親バカもここまでくれば滑稽だな。
🥢side
オツキンに追い出された。何故俺は工房の扉を壊した相手の送迎をしなければいけないんだ…。
オツキンとの一方的な押し付けという名のの話し合いが終わり、扉のない単なる枠をくぐる。
「太陽。ナナメ村まで送ってやる。そこからは自分で帰れよ。」
太陽は俺を見あげて大声で話す。
「なんですか!!イキリトラ(大草原不可避www)に私の送迎が務まるとでも?!?!せめてマジックミラー号10台は用意しなさい!!」
馬鹿なのかこいつは。いや今更考える必要も無い。そうだこいつは馬鹿だ。
頭に血が上りかけたが、力量ではこいつの方が数倍…なんならそれ以上に上 だ。
「…まぁそれはどうでもいい。俺も早く帰りたいから早く行くぞ。」
「はーい?!?!この冥界天使、兼神の太陽様と2人っきりで(以下略)」
以下略、これ自分で言ってるからなこいつ。いつもうるさいんだから特にやる必要ないだろ。 なんの自重だ。
いつもはなんともない慣れた道も、この隣の沼がいるだけで疲れる、と出る前は思っており、気分が落ち込んでいた俺だが、こいつさっき大分厳しめに言ったからか拗ねているのか。
「なぁ太陽。マリキンから聞いたんだがなんでお前最近よく高いものを食べてから帰るらしいな。どうしたんだ急に。」
「…それ以上その話に触れてみなさい?我が別に愛してないこの…なんだ?…ふーん……「ARE」が牙を剥きますよ!!」
なんだこいつ。
ま、流石の太陽も体型の事に触れられるのは嫌なのだろう。これ以上は言及しないでやろう。
「なら触れないことにしてやろう。だが食いすぎは控えろよ。」
「触れてみなさいってお母さん言ったでしょ?!これだからラーメン野郎なんだよバーーーカwww 」
…俺の気遣いは何処へやら。
そろそろナナメ村へ着く頃合だ。
恐らくナナメ村まで行けば見慣れた街でもあるから太陽も1人行けるだろう。
そこからは好きなようにすればいい。俺は知らん。
「ほら着いたぞ。俺はもうトンコツ山に帰るから1人で総本山にでも泊まれ。」
「おい!!ラーメン野郎!!今から私に着いてきなさい!!夕日に向かって走りますよ!!ほらバット持て!!帽子は……おいその頭の氷引きちぎるぞ!!」
…こう言い出したら太陽は何を言おうが聞かない。仕方ない。今日だけ着いて行ってやるか…。
渋々俺はバッドを持ち、帽子を氷で貫通させ被った。
太陽は爆笑していたがこれはバットで殴ったら頭が凹字にへこんで大人しくなった。
「…さてそれで着いていくと言っても何処に行くんだ?この時間になれば何処もあいていないだろう」
「はぁーん?こーれだから察しの悪い氷虎の野郎は困るんですよ!!お母さんそんな子に育てた覚えはありません!!!!」
「…なんだ?今日はお前の奢りか?それならここのラーメン店が…」
太陽が貸せと言わんばかりに物凄い目力で俺が説明用に使っていた「スマホのようなもの」を見つめていたので渡した。
正直握りつぶされて壊されないかが心配だ。
そんなことされたら今まで俺が保存したあんな画像が……おっと失礼。
「……。」
だが太陽の行動は予想外だった
太陽は無言で「スマホのようなもの」地図を指さした。 ガパニーズにある有名な高級レストランだ。
……
俺はオ・サールのヘリを呼んで太陽の手を引き乗り込んだ。
今日ばかりはこいつの話を聞いて着いて行ってやるとするか。