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あらすじ
羅堂たちの家へ戻ってきたランシーは大号泣
本編
突然泣き出したランシーを見た羅堂は狼狽え
わたわたとしていた。
「お、おい、!大丈夫か、??えっと、」
話しかけるもただ泣き続けるだけでどうしようと思った羅堂はとっさにランシーを抱きしめ
「大丈夫だ、だからその、落ち着いてくれ、」
とランシーの背中をさすりながら声をかけた。
「ヒックグスッ」
どうやらだんだん落ち着いてようで羅堂は安心した。やっと落ち着いてくれた。そう思った矢先
「おや?羅堂誰かお客様でもいるのですか?」
と言いながらドアが開き零士が帰ってきてしまった。零士が突然帰ってきて驚いたランシーは冷静になり慌てて羅堂から離れた。零士が羅堂の方を見るとランシーが目を赤くしていたので
「ってランシーさんじゃないですか!?羅堂になにかされましたか!?」
と驚きランシーのもとへかけよった。
零士に疑われた羅堂は
「は?」
と静かにキレていたがランシーが首を横に振ったためそうじゃないとわかり零士は羅堂を睨みつけるのをやめた。
「実は俺が此処へ帰ってきたときこいつが扉前にいてな。見ての通りの状態だったからとりあえず家にあげたんだ。しっかしさっきは驚いた。家に入った途端泣き出したからな。」
と羅堂は零士へ先程起こったことを説明した。
零士はそれを聞き
「あぁ。なるほど。」
と頷きランシーへ
「ランシーさん、何か起きたのでしょう?何か起きたのか教えてくれませんか?」
と訪ねた。
ランシーは、はじめは話すか迷っていたが次第にポツポツと話しはじめた。
幼少期のトラウマ、おじぃちゃんとの関係、さっきおじぃちゃんの家で起こったこと。
全てを話し終わったとき零士はランシーを抱きしめた。
羅堂は
「辛かったな。話してくれてありがとう。」
とランシーの頭をなでてくれた。
「うん、」
と羅堂の胸によりかかり小さく頷く。
零士は
「当分は家へいて下さい。何が起こるか分からないですし行く宛もないでしょう?」
それはランシーにとって願ってもないことだった。まさか当分彼たちといれるなんて。
ランシーは泣きつかれて零士にもたれかかり寝てしまった。
スゥースゥー
しばらくして羅堂はやることがあると自室へ戻った。ランシーの寝息を聞きながら零士は静かに
「やっと、僕らのものになった。」
「面白くなってきたなぁ」
と呟いた。