鳴海side
転校初日の朝にぶつかった人が転校先で隣の席の人だなんて 偶然とは恐ろしいものだ
保科「聞いとる?」
鳴海「聞いてる…これで終わりか?」
保科「まぁ、一応は終わりやな」
嫌そうな顔はしてるものの、一応は案内をしてくれた
朝にあんな言い合いをしたのだ、印象的には最悪だろう
こっちもあまりいい印象は無い
保科「そうや…朝は遅刻せず着けたんやな」
鳴海「あ?」
保科「僕でも結構ギリギリやったから遅刻するんやと思ってた」
鳴海「お前と違って鍛えてるからな」
保科「なんで僕が鍛えてない前提やねん」
鳴海「はっ、ガリのくせに何言ってんだか」
保科「そうやって見た目で判断するんどうかと思うけど!?」
鳴海「嘘だってんなら脱いでみせてみろよ」
保科「セクハラや!お前さては変態やな!?」
鳴海「あ゛んだと?」
鳴海「誰がテメェなんかにセクハラするか!」
保科「今のは誰がどう聞いてもセクハラ発言やろがい!」
いやまぁ…確かにそうかもしれないが
鳴海「ま、鍛えてないなら脱げないわな…悪かったな無理言って笑」
気がついたら煽っていた
別に仲良くしたいとかも思ってない
むしろこれぐらいバチバチしてた方が気が楽だ
保科「そこまで言うなら見せたろか?」
保科「見せた瞬間セクハラやって叫ぶけど笑」
鳴海「勝手に見せといてセクハラ発言してんじゃねぇよ」
保科「あんたが見せろ言うたんやけど…」
保科「はぁ…なんでこないな奴が隣の席やねん」
鳴海「こっちだって好きでお前の隣にいるわけじゃない」
保科「好きで居ったらきしょいわ!」
コイツとはまるで気が合わない
ここまで合わないといっそ清々しいものだ
保科「はぁ…もぉ僕、先教室戻るから」
鳴海「勝手にしろ」
アイツがボクと関わりたくない事は教室で会った時に気づいてた
ボクも他人と関わるのは好きじゃないしどうでもよかった
人と関わらずに済むなら嫌われるのなんて苦じゃない
それに
鳴海「どうせココもボクの居ていい場所じゃない」
昔からどこに行っても居場所などなかった
高校だって転校をずっと繰り返してる
きっと今回も長くは続かない
そうわかってるはずなのに
ほんの少しだけ期待してしまう
鳴海「ボクが居て許される場所なら少し気が楽だったんだろうな」
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🥀𓈒𓂃𝐼 𝑙𝑜𝑣𝑒 𝑦𝑜𝑢♡🥀𓈒𓂃