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空想の世界

4 - 居場所

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2024年11月09日

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鳴海side



転校初日の朝にぶつかった人が転校先で隣の席の人だなんて 偶然とは恐ろしいものだ




保科「聞いとる?」


鳴海「聞いてる…これで終わりか?」


保科「まぁ、一応は終わりやな」




嫌そうな顔はしてるものの、一応は案内をしてくれた


朝にあんな言い合いをしたのだ、印象的には最悪だろう


こっちもあまりいい印象は無い




保科「そうや…朝は遅刻せず着けたんやな」


鳴海「あ?」


保科「僕でも結構ギリギリやったから遅刻するんやと思ってた」


鳴海「お前と違って鍛えてるからな」


保科「なんで僕が鍛えてない前提やねん」


鳴海「はっ、ガリのくせに何言ってんだか」


保科「そうやって見た目で判断するんどうかと思うけど!?」


鳴海「嘘だってんなら脱いでみせてみろよ」


保科「セクハラや!お前さては変態やな!?」


鳴海「あ゛んだと?」


鳴海「誰がテメェなんかにセクハラするか!」


保科「今のは誰がどう聞いてもセクハラ発言やろがい!」




いやまぁ…確かにそうかもしれないが




鳴海「ま、鍛えてないなら脱げないわな…悪かったな無理言って笑」




気がついたら煽っていた


別に仲良くしたいとかも思ってない


むしろこれぐらいバチバチしてた方が気が楽だ




保科「そこまで言うなら見せたろか?」


保科「見せた瞬間セクハラやって叫ぶけど笑」


鳴海「勝手に見せといてセクハラ発言してんじゃねぇよ」


保科「あんたが見せろ言うたんやけど…」


保科「はぁ…なんでこないな奴が隣の席やねん」


鳴海「こっちだって好きでお前の隣にいるわけじゃない」


保科「好きで居ったらきしょいわ!」




コイツとはまるで気が合わない


ここまで合わないといっそ清々しいものだ




保科「はぁ…もぉ僕、先教室戻るから」


鳴海「勝手にしろ」




アイツがボクと関わりたくない事は教室で会った時に気づいてた


ボクも他人と関わるのは好きじゃないしどうでもよかった


人と関わらずに済むなら嫌われるのなんて苦じゃない


それに




鳴海「どうせココもボクの居ていい場所じゃない」




昔からどこに行っても居場所などなかった


高校だって転校をずっと繰り返してる


きっと今回も長くは続かない


そうわかってるはずなのに


ほんの少しだけ期待してしまう




鳴海「ボクが居て許される場所なら少し気が楽だったんだろうな」


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