テラーノベル
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nmmnです。🐙🌟×👻 🔪となっております。地雷の方、上記の内容のどちらかでも分からない方は、閲覧なさらないようお願いいたします。ご本人様とは一切関係ありません。
『🐙🌟』「👻 🔪」
こちらはリクエスト作品です。 リクエストありがとうございます。
合間合間に書いていたらとても長くなってしまいました。
🔞、 喘ぎ声等の表現有り
///や♡は使うのが得意ではないのでありませんが、濁点はあります。
今回含まれる特殊(?)な要素
→拘束(といいつつ要素薄めです。すみません)、重め(かもしれない)
解釈不一致を少しでも感じた際は、無理せずブラウザバックすることを推奨いたします。
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自身の中にあるどうしようもない欲は自覚していた。しかし、これを他人に打ち明けるのは誰しも少なからず勇気が必要な行為だろう。
しかし彼なら、彼ならばそんな自身のことも受け入れてくれるのではないだろうか。
なんて、甘い期待を抱いている。
『小柳くーん?』
同じ家にいるはずの彼からの返事は無い。一体どこへ行ってしまったというのか。
あちこち部屋を探し回っていると、洗面所に青い髪が見えた。
『あ、いた。なにしてんの?』
「う、わ」
彼はしまったというように顔を顰めると、右手を不自然に背中にまわした。
『今なんか隠したでしょ』
「いや?」
『さすがに無理あるだろ』
「洗濯物整理してただけだから。なんもないよ」
『なんもないなら隠す必要なくない?』
「そー、れは…」
『ほら、何隠したの。見せて』
彼の右腕を掴み上げると、その手には俺のいつもの衣装のベルトが握られていた。
『あ、間違って入れちゃってたんだ。ありがとう』
お礼を言って彼の手からベルトを取ろうとするも、彼はそれを握る手を緩めなかった。
『どうしたの?』
「…なあ」
『はい』
「嫌だったら別にいいんだけど」
『うん』
「これで俺のこと縛って欲しい」
『え?』
彼はとても驚いたようで、目を見開いたまま固まっている。
驚きもするだろうな。俺が自分から何かを言うことなんて滅多にないのに、その数少ないお願いの一つがこれなのだから。
引かれてしまったか、この空気をどうしようかと羞恥心で熱い脳の中で思考が渦を巻く。
「やっぱなし。なんでもないから、悪かった。忘れといて」
己の口下手を恨んだ。
一刻も早く彼の前から立ち去りたい。
その一心でベルトを彼に押し付け、そのまま自室に行こうとドアノブに手をかけた。
その時。
ドアノブにかけた手に彼の手が重なった。背中から伝わる彼の体温に、無意識に呼吸が速くなる。
『身体の前に手出して』
聞こえてきたのはその先を嫌でも予想させる甘ったるい声。彼の体温が近くなる。腹に回されたもう一方の手が下腹部を撫でた。心臓の音がうるさい。
『腕縛るから、手出して』
「や、無理しなくていいって」
『無理じゃないよ。可愛すぎて固まっちゃっただけ。そういうえっちなの大歓迎だし』
「おじさんみたいな…」
『余計なこと言わないでください、図星だから。ほら、腕』
今度は俺の方が固まってしまった。
そんな俺の反応を揶揄うように彼が耳にキスをしてくる。触れる息がくすぐったい。
気を抜けばすぐに熱くなる顔を隠すように俯きながら、小さく腕を身体の前に出す。
しゅるりという軽い音と共に、俺の腕は彼の白いベルトによって自由を奪われた。
『ねえ、俺の服脱がせてよ。いつもみたいに』
「無茶言うな」
『そうしないと脱がせてあげないよ。自分じゃ脱げないでしょ』
そう言うと、彼は渋々といった様子で俺の服に手をかけた。こういう時、ほんの少しだけ耳が赤くなる。俺しか知らない、本心を隠すのが上手な彼の小さな隙。
「今日に限ってシャツかよ」
『なんで?』
「ボタン外すの地味にむずい」
『指長すぎて絡まりそう』
「大して変わんねえよ」
『そうかなあ』
彼の唇に指を当てれば、俺の意図を汲み取り薄く口が開かれる。
「っ、ん、ぅ、やぇろ」
『自分から入れていいよって誘ったじゃん』
「は、ぅ、えぁ、ぁっ」
『喉奥触られるの気持ち良い?』
「っぅ゛、ぇ゛、んゃ、ぅ、」
『ほーら、手がお留守になってますよ。ちゃんとやって』
彼は目に薄く涙をたたえながらこちらを睨んでくるが、期待しているのがバレバレだ。さっきより耳が赤くなっている。
『あと一個でしょ。頑張って』
「ん、っ、ほぁ、ぇきた」
『じょーず』
「ぇきたかあ、やぇ、んぅ」
『もう少しだけ』
「ん、ふ、やぅ、ぁ、っ゛」
しばらく彼の口内を好き勝手いじる。すると今度は彼の方から指を甘噛みしてきた。
「ん、は、はむ、んっ、ぅ」
『うわあ、毎日やっていいよそれ。かわいい』
「むぃ」
『えーん。けち』
「おい」
『ん?』
「口飽きた」
『これからも甘噛みしてくれる?』
「気分乗ったらやってやるから、はやく」
『言ったからね』
「そんな気に入った?」
『だいぶ。なんかきたわ』
「あぁ、そう…」
『嫌そうにするのやめてもらえます?このまま放置したっていいんですよ』
「悪かったよ。ごめんって』
思ってなさそうな謝り方。
放置するって言った時、少し興味ありますみたいな顔したくせに。なんて、本人には流石に怒られてしまうから言わないけれど。
『じゃあ、首に腕回して』
「こう?」
『そ。そのまんまね』
壁へと背中を預け、 彼のTシャツを捲り上げて白い肌に吸い付く。
「っ、ん、くすぐった」
『だって目の前においしそーな人がいるから』
「誰がメシだよ」
『メシっていうかデザート?』
「どっちでもい、っあ、ふっ、ぅ」
ズボンを脱がせ、先ほどの彼の唾液を絡めた指を後ろに入れてやると甘い嬌声が溢れた。
「あ、ぅ、んっ、あ?」
『んー?どうしたの?』
「おま、これぇっ、にげられ、やっ、ぁ」
『えー?なんのことかわかりませーん』
「ね、やば、あぅっ、んっ」
そう、今俺の後ろにあるのは壁だけ。ついでに背中と後頭部を壁につけてしまえば、俺の首に腕を回し、手首を縛られている彼は腕を抜くことができなくなる。
『逃げられませんね』
「わかってて、やってぇ、ぇあっ、く、ぅ」
身を捩り必死に快感を逃そうとしている。そんなことしたって無駄なのに。
さらに指を増やしつつ彼の心臓があるであろう位置に耳を押し当てる。とくとくと心なしか早く鼓動するそれから、彼の心情を推測するのは容易いことだった。
「そこっ、やめ、ぇ、いやぁだ、っは、ぁ」
『ん、でも嬉しそうですよ?』
「どこが、っ、はっ、はぅっ、ぅ」
『あは、ナカ締まった。跡つけられるの好きですね』
「いぅな、ぁ、やだっ、」
『やだばっかり。好きって言ってくれていいんですよ』
「んっ、〜〜〜っ、む、りぃ」
『なんで無理なんです?俺だって寂しくなりますよ』
「はずかし、っ、だろ」
『今やってることの方がよっぽど恥ずかしくない?』
「それはっ、そうだけ、ど」
『自分から縛ってって言うのは恥ずかしくないのに?』
「ひっ、ぅ、それ、やめっ」
『すーき。好きですよ。大好きです』
「っは、ぁ、んっ、んゃっ、」
「好き。小柳くんは俺のこと好きじゃないですか?』
「〜〜っ、す、きだからっ、も、ぉやめ、」
とうとう耐えられなくなったのか、力の抜けた彼の身体が俺の方へと傾いた。彼の匂いと汗ばんだ肌がぴとりと密着して興奮を煽る。
『んふ、まあ後ろもほぐれてきましたしね。今回のところはこれで勘弁してやりますよ』
「っ、はやく」
背中に触れるベルトの冷たさが無ければ理性が焼き切れていただろう。上目遣いのおねだりほど効くものはない。
『せっかちだなぁ。ゆっくり楽しもうよ』
余裕のあるフリ、出来ているのだろうか。
「もう十分楽しんだだろ」
『まだまだこれからでしょ。次、後ろ向いて』
「う、うしろ?」
『うん、何か問題ある?』
「顔みれねえなって思ったり、?」
『じゃあ2回やろう。前からと後ろからで』
「体力バケモンかよ…」
『いっつもおねだりしてくるのは誰でしょうねえ?』
「星導の時の方が多い」
『いーや小柳くんでしょ』
「おまえがいっつもがっついてくるんだろ」
『はいはい、わかったから後ろ向きますよー』
「あっ、ばか、ほしるべっ!」
『いいんですか?ちゃんとベッドに手つかないと倒れちゃいますよ』
「っ、あとで覚えとけよ」
『そんな余裕があるといいですね』
鋭い視線を送ってくる彼の腰を掴み、ゆっくりと挿入する。キツく絡みついてくる熱い肉壁が溶けてしまいそうなほど心地良い。
『ちょっと、締めすぎないで力抜いて』
「っは、はぁ、あっ、やば、なんか、ぅあ、」
『なんか、なに?』
「いつもより、腹、あつくて、こわぁ、ぃ」
『分かってるくせに。縛られて興奮してるんでしょ』
「っぁ゛、やっ、ちょっ、うごくのぉ、はや゛ぁ、」
『その割には、っ、はっ、善さそうじゃないですかっ』
「ぅ゛っ、ん、んっ、んぁ゛っ、あ゛ぁっ」
『あっつ…』
「んっ、きもちっ、はっ゛、ぁっ、やばぃっ」
彼は自身の身体を支えきれずに前に倒れ込んでしまった。当然だ。縛られていてまともに体重を支えられるはずがない。
『腰突き上げちゃって、そんな格好していいんですか。恥ずかしいんでしょう?』
「ぅ、う゛ぅっ、んっ、はずかしっ゛、ぃ」
『なら起き上がったらいいんじゃない?』
「て、ほどいてっ、ぇうっ、おきれなぁ、」
『でも小柳くんが言ったんですよ。縛って欲しいって』
「い゛った、けど、ぉ゛っ、ぁ゛、あっ」
腰を掴まれ、奥を突いてぐらぐらと揺られ、さらに手を縛られているとなれば起き上がることは難しいだろう。勿論こうなることを予想して後ろからしようと提案したのだが。
『起きれたらキスしてあげる。だから起きて』
「ばかぁっ、あ゛っ、はっ、ぁ、んぅ゛、」
『小柳くんならいけるよ。狼だし』
「それ、ぇっ、んっ゛、かんけ、な゛っ、」
縛られて自由の利かない腕に必死に力を込めて起き上がろうとする彼。何度も、何度も、何度も。俺に奥を突かれて起き上がるのに失敗するなんて、可哀想に。キスをするために頑張る彼が愛おしくてたまらない。
「お゛まぇせいかく、わる゛っ、ぅああ゛っ」
『んは、でも今惜しかったよ。頑張って』
「ほんとっ、ぁっ、おく、やばぃ、っあ」
『イっちゃいそう?』
「イキそっ、イっちゃ、ぁ、ぅ、やぁ゛、ん゛っ、〜〜〜〜〜っ」
『はは、きょうっ、しめすぎっ』
「って、ぇっ、これ゛ぇ、おく、やぁっ」
『かわいい、』
「っ、ちょっ、イった!イったぁ!ぁっ、うごくなぁ゛、やぇてっ、え゛っ、ぅ゛っ」
『また締まった、ふっ、ぅ、気持ちいいね』
「きもち、ぃっ、からぁ゛っ、ぅ、おかしくなぁ゛っ、やっ、やぇ゛、」
『いいじゃん。おかしくなってよ』
「むりぃ゛っ、んぅっ、ぇぁ゛、はぅ゛」
『あ、』
緩んでいる。
彼が快楽に溺れるほど、その身を捩るほど、結び目が綻んでいく。
「ぅっ、んっ、どっ、した?」
『いや、きもちいいなって』
彼が気づく様子はない。
もうほとんど拘束としての意味を持たないそれを手首に纏わせたまま、俺に組み敷かれている。未だ自身に自由はないのだと信じて。
『、、、えっろ』
「きゅ゛、にっ、なぁ゛っ、はっ、ぁ」
『んー?いっつもかわいいなって、おもって』
「っ、ばか、いえっ、ぇっ、ふっ」
『ばかはそっちでしょっ、もう、っは』
『そろそろ、イきそ、んっ』
「んっ゛、う、んっ」
『あは、っふ、かわいい』
「っ、るせぇっ、」
『あっ、ちょ、しめっ、〜〜〜〜っ』
「ぁ、ぁ、っは、ぅ、ははっ」
仕返しと言わんばかりにキツく締められ、そのまま薄い膜越しに欲を吐き出す。軽く笑う彼の低い声が腹をくすぐった。いつも以上に甘さを含んだその艶やかな声が耳に残り、熱くなる。
うつ伏せの身体を起こしてやれば、彼の白濁液がその薄い腹にいやらしくまとわりついていて、それがさらに劣情を刺激した。
「ほしるべ、きす」
『しょうがないなー。起き上がれてないけど特別ね』
「だれのせいで…」
『俺じゃないです』
「どこがっ、ん、んぅ、む、っは、んっ」
息が苦しくなってきた頃、肩を押してくる彼の腕のベルトを引いて押さえつけ、舌で歯列をなぞる。腰をくねらせ、息を吸い込もうと上下する胸の動きが重ねた自身の身体によく伝わってきた。
もっと、もっと、まだ足りない。
「っ、…ぁ、ぅ、んむ、ん……」
薄目を開けて見てみると、目に入るのは蕩けきった彼の顔。こんな無防備な姿を晒してしまって良いのだろうか。
本当に抑えが効かなくなってしまいそうで、惜しみながらも唇を離す。
「ほしるべ、」
『なぁに?』
「もっかい、やんねえの?」
『んふ、やっぱり小柳くんからじゃん』
「お前が言ったんだろ」
『まあたしかにね。ところで、手はそのまんまでいいの?』
彼が自身の手首に視線を落とし、完全に解けたベルトを見る。 途端、朱に染まる頬。気が抜けると顔色の変化を誤魔化せなくなる所もまた可愛らしい。
「い、つから?」
『だいぶ前から。可愛かったなあ、もう手は自由なのに自分から動かそうとしないの』
彼は落ち着かない様子で視線を彷徨わせ、ついに両手で顔を覆ってしまった。
「おわった…」
『なにが?もう一回するんでしょ』
顔を覆う彼の手を優しく包み込み、ベルトを先ほどよりも強く結んでそのまま引き寄せる。
「ぁ、」
『付き合ってくれますよね』
案外自分も不自由な思いをしている彼に興奮していたのだろう。正直、彼のお願いを聞いた時は満更でもなかったのだし。
はやる気持ちを抑え、彼に向き合う。彼の深い所へ進むほど、幸せそうに細められる目。今度は顔がよく見える。
白いベルトがよく似合う、俺の愛しい人。
もっと俺の愛で縛りつけたいと言ったら、貴方はどう思うのだろうか。
無意識に彼の首へと伸びていた手を止める。己の欲から目を背け、彼の首をするりと撫でるだけにとどめた。
小さく溢れたのはいつもより少し上擦った甘い声。
ああ、本当に。
貴方は優しすぎるから、なんでも受け止めてくれるから、どんどん欲深くなってしまう。
最初はこんなんじゃなかったのにな。
コメント
1件
有難う御座います⋯😭 もう素敵&好き過ぎて⋯😭😭 正に理想の小説でした✨ お忙しい中時間を割いて頂き有難う御座います☘️✨