何故だろう。
何故私 だけが生き残り今を生きてるのだ。
「おはようございます、日帝さん」
「日帝さんおはよう!」
「おはよう。日本、にゃぽん」
挨拶ができて
「「「いただきます」」」
ご飯が食べれて
「流石日帝さんですね。ご飯が美味しいです」
「 美味しいよね、日帝さんの料理。作り方は同じ筈なんだけどなぁ」
「にゃぽんは現代の象徴で、まだ生まれたばかりだろう。
象徴としての教育も始まったばかりだ。
私はそれより長く生きてるからその分経験が違う。」
「同じくらい生きれても、日帝さんみたいにはなれなさそう」
「そうだろうか」
「日帝さんとにゃぽんでは時代が違いますからにゃぽんは違う成長を遂げているかも知れませんね」
他愛もない会話が出来て
幸せだと思う。
戦争時のように訓練漬けの日々とは程遠く、
時代の象徴の時とは違い、象徴としての仕事におわれることはなく。勿論日本の補佐はするが。
健康で平和で幸せな日々だ。
でも、何かが足りない。
何かが心につっかえる。
それは海と空の存在だった。
普通、国は一人で生まれるが大日本帝国は3人で生まれた。
大日本帝国陸軍 「陸」
大日本帝国海軍「海」
大日本帝国特攻隊「空」
長男の私
次男の海
末っ子の空
皆で戦った。
でも、空は特攻で死
海は軍艦が落とされて溺死
私も傷を受けたし、原爆の影響を受けた。
でも死ななかったのだ。
弟二人が死んでいく中、私は死ななかった。
戦争なんてしなければ。
あの時、ちゃんと政府(国民)に反して戦争をしなければ。
無理なのはわかっている。
もう2人が戻ってこないのも、国民に反することが出来ないのも。
分かってる。
でも、寂しい。
悲しい。
会いたい。
海と空に会いたい。
皮膚が壊死したり、血が流れても私は生きた。
多分、2人が死んだことにより陸で はなくなり日帝になったから。
今までより私の体は強くなった。
私はそんなもの要らなかったのに。
弟二人がいれば良かった。
何故、私だけが生き残ったのだろう
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!