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〜 世界で1番 〜
放課後の教室。窓の外はもう夕焼けに染まっていて、静かな教室に二人だけ。
君は、机に置かれた教科書を閉じながら、ちらりと隣に座る俺を見た。
「なぁ、のあさん」
「ん?」
「…俺さ、ずっと言えなかったんだけど」
俺の真剣 はいつも以上に真剣だった
それにびっくりしたのか君は 息を呑んだ。
「君の恋人になる人は モデルみたいな人なんだろうなって思ってた」
君は驚いて目を瞬かせる。
「俺なんかじゃ、のあさんの隣には立てないって思ってた」
「……」
「でもさ、それでも、どうしてものあさんのことが好きなんだ」
胸の奥が熱くなる。
彼女は俺の制服の袖をつかんでいた。
「バカ。私、そんな風に思ったことない」
「え?」
「世界で一番貴方が好き それだけは変わらないんだよ」
君は勇気を振り絞って、
自分の想いに重ねた。
俺は一瞬きょとんとしたけれど、すぐに顔を真っ赤にして笑った。
「のあさん……それ、俺のセリフなんだけど」
「……言われる前に言っちゃった」
「ずるいなぁ」
夕日が二人の影を長く伸ばしていく。
静かな教室に、心臓の音だけが響いていた。
やがて、俺が君の手をそっと握る。
「俺の恋人になってよ。…いや、もうなってくれ」
「……うん」
二人の距離が、ほんの少しずつ縮まっていく。
好きだよ のあさんッ
世界で1番