しろせんせー(💙)×まちこりーた(💚)
未交際、両片思いのしろ→→←まち。
※全年齢
リクエストお題『ツンデレ』
ありがとうございました🙇✨
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今はまだ【💙💚】
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◆表記
💛→ニキ
💙→しろせんせー
🩷️→りぃちょ
💚→まちこりーた
❤️→キャメロン
💜→18号(今回は名前のみの出演です)
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〜💙side〜
💙「ん……」
アラームが鳴って、目が覚めた。
眠り始めたのは、いつだったか。時間を確認しようと時計を見ると、針は21:50を指していて。
💙(うわ、もう配信始まるやんけ……!)
慌ててゲーミングPCを立ち上げ、女研のdiscordサーバーに接続する。
しばらくロードが入り、浮かび上がったのはぴこぴこと動く見慣れたアイコンたち。
❤️「おっ、せんせー来た来た」
🩷️「遅いってせんせー」
💙「ちょ、まじでごめん! めちゃくちゃ寝とった」
💛「おいボビー遅刻やぞ!」
💚「いや、まだギリギリセーフですよ?w」
男共のむさ苦しい追及に、まちこがdiscord越しとは思えないほど透き通った声でツッコミを入れて。
入室早々、配信前の癖にテンポのいい会話を繰り広げる。
そう、今は21:56──
ギリギリではあるが、配信開始には間に合っている。女研にしては珍しく、18号以外の全員が既にdiscordに揃っていた。
💙「…あれ、今日18号おらんの?」
🩷️「いや、今日欠席ってツイ…ポストしてたじゃんw」
❤️「こらこらりぃちょくん、せんせーは寝てて見れてないんだよw」
💙「おいキャメふざけんな」
最近、キャメの煽りスキルが急上昇している気がするのは俺だけだろうか。
“寝ていて見れていない”──間違いなく、紛れもない事実である。事実ではあるが、彼に無性にムカついた。
💚「まあまあ…w てかほらニキニキ、時間だよ?」
まちこが、笑いを含んだ声で宥めるように言う。そんなところも可愛いな、なんて思いつつ、ふと時計に目をやれば、もう22:00を過ぎていて。
💛「えっ、まじやん。───よし、じゃあ配信始めまーす」
カタカタ、というキーボードの音。
枠主であるニキの一声で、その日の配信は幕を上げた。
◆ ◆ ◆
💛「──お疲れ様でしたー」
時刻は午前2:00を過ぎる頃──
お疲れ、と皆で声を交わす。下ネタ厳禁の18号が不在の中、いつもよりもまちこが被害を受けた今日のマイクラ配信。諸々の雑談に入り始めた頃、彼女が一言声を上げた。
💚「そういえばせんせー、寝てたって言ってたけど…なんかあったの? いつも30分前にアラーム掛けてるって言ってたじゃん」
❤️「えっ、なのにこんなに遅刻してるの?」
間髪入れずにキャメの天然ガチトーンボイス。
少し間が空いたあと、りぃちょが抑えきれないといった様子で話し始める。
🩷️「…いやっ、待ってw なんかさ、今日のキャメさんナチュラル煽り強くない?w」
💙「ホントだよな。なんでお前そんな今日調子良いんだよ」
❤️「いやいやいやいやww」
💚「www」
俺が悔し紛れに吐き捨てると、当の本人であるキャメ、そしてまちこから笑いが漏れる。
💛「…てか、誰も触れてないけどさ。ボビーが30分前にアラーム掛けてるとか初耳なんですけどまちこさぁん??」
💙「あれぇ? こないだ二人で宅飲みした時に話したよねぇ、まちこちゃん」
──ナイス、ニキ。
すかさず乗っかって、カップルネタで弄り倒す。
向こうが本当に、ただの『ビジネス』だとしか思っていないとしても。彼女のことが本気で好きな俺にとっては、絶好の機会である。
🩷️「あれあれあれぇ?」
❤️「二人で、宅飲み…??」
💚「いやっ、違うから! 二人っきりじゃないし、他の活動者さんも一緒の飲み会だから!!」
慌てて否定を入れる彼女も愛らしい。俺は好きな子はいじめたくなる性分のようで、更に言葉を付け加えた。
💙「でもさー、実際最近まちこと出かけること増えたよね?」
💛「いや、自分からネタ提供してくんのやめて?w」
🩷️「で、実際のところどうなんですかぁ? まちこさぁん」
discord越しに、皆がまちこに生温い視線を向ける。りぃちょのねっとりとした話し方に若干イラつきながらも、彼女の返答を待つ。
💚「っそんなことないから! やめてよw リスナーさん達にまで勘違いされちゃったらどうするの?」
💙「いや、別に勘違いじゃないから良いんじゃない?」
❤️「……おっとぉ?」
いつものように、冗談ぽく──笑ったように、言ったつもりだった。それでも、口から零れ出た声はあまりにも真剣で。
自然と、するりと言葉に出ていた。これが配信中でなくて良かったと、心の底からホッと息を吐く。
💚「〜〜っっ、そんなガチトーンで言うなバカ!」
そう、明らかに照れながら言うまちこ。その反応が可愛くて、更に追撃する。
💙「じゃあ、まちこは俺のこと嫌い?」
しばらくの、沈黙。
💚「………きらいってわけじゃ、ない、けど………」
💛「…なんでそのノリを裏でやんのかなー…w」
まちこの一言に、ニキが小さな声でツッコミを入れる。
それでも、それにいちいち言葉を返している余裕は俺にはなかった。
『嫌いじゃない』というその一言が嬉しくて。そして、恐らく真っ赤になりながら呟いている彼女が愛しくて。
何も、声が出なかった。
💚「〜〜バカバカバカ、もう抜ける!!」
彼女は捲し立てるようにそう言って、微妙な空気を残したままdiscordサーバーを抜けた。
💙(……あ゙ー、まじで、くっそ可愛い………)
俺がまちこのことを好きだということは、まだ誰にも伝えていない。勘のいい18号は、どこか気づいていそうな節はあるが。
そしてまた、まちこも俺に惚れているのではないだろうか、と思っている。
自意識過剰なのかもしれないけれど、なんとなく、最近の反応の中に“真っ向からの否定”がなくなっている気がするのだ。
どうかこれが本当であってくれと、祈るばかり。
バレバレなのに抑え込む彼女の姿が、本当に愛おしい。
演技力はピカイチのくせに、感情が分かり易く声色に表れるところとか。からかっても、ちゃんと一つ一つ反応してくれるところとか。俺の想いには気付いてなくて、必死で自分の想いを隠そうとしているところとか。
この関係が変わったら、この反応を楽しめなくなってしまうかもしれない。
それが、ただ怖かった。
大好きな彼女との大好きなこの距離感を、埋めるにはまだ早い。
───今はまだ、このままで。
コメント
3件
ガチ神すぎて泣ける😭 しろまちてえてえ!!!