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雪名さんの青水好きすぎました✨ 切ないけいの青水もありですね!! 最近不足してたので、めっちゃ嬉しいです!!
青 × 水
R 制限 無し
切ない 一つの ストーリー …
水 side .
青「…なあ、俺らもう無理や。」
青「…別れよ、」
…ああ、来たな。
そう思った。
ずっと前から考えていた事。
それでも、関係を自分から壊すのは怖くて。苦しくて。悔しくて。
…だから、最後の一言は君からで良かった。
水「…うん。別れよっか。」
青「…っ、…ありがとうな。」
思っていたより遥かに軽く、早かった別れは。
乾いた恋心であっても、
確かに僕の心を抉り取った。
…翌日の早朝。
ドアが閉まる音で目が覚める。
水「…いふくん…?」
反応は無い。
ああ、そっか。
もう出ていったんだね。
…昔、2人で囲んだ小さなテーブル。
その上に、一枚のメモが置かれていた。
『今までありがとう。心から愛してた。』
短い、彼らしい別れのメッセージ。
水「…ばーか、」
聞いてるわけないのに、
届くわけないのに、
口から溢れるのは彼への言葉。
水「僕だって、愛してたし…っ…?」
一度は本気で愛した人。
一生愛したいと思った人。
…流石に、何も感じないわけないか。
水「いふくんの、ばか。」
水「…出て行く前に一言くらいくれても良いじゃん。」
床に落ちた水滴は、
一体何だったのかな。
水「…あ”ー…ぁ、」
彼と別れてから2週間。
部屋から出る気になれず、バイト以外は部屋に籠りきり。
幸い冬だし、特に焦ってやる事も無い。
今はただ、身体を蝕む無力感に身を任せている。
整理が苦手な僕しかいないこの部屋は、
2週間前とは打って変わって荒れ果てた。
飲みかけのペットボトル。
お菓子のゴミ。
いつのか分からない、ポストに入っていたであろうチラシ。
ゴミを捨てに行く気分なんてなれず、
枯れた涙と心を癒す日々。
水「…無理って、何さ。」
誰に言うわけでも無く呟いた言葉が寂しく響く、
1人じゃどうも広すぎる一室。
青『…束縛キツいんよ。そんなんせんでも、俺はどこも行かんって。』
いつか彼に言われた言葉が、
うるさい程に頭の中で反響する。
水「…嫌いなのに。もう好きじゃ無いのに。」
水「全部忘れられたら、どんだけ楽なのかな。」
君の素直じゃ無いとこも、柔らかい声も、ちょっと言葉足らずなところも。
全部含めて大嫌いなのに。
君を忘れられないのは、なんでなんだろうな。
寝返りを打った時に目に入ったのは、
新着メッセージがあるスマホ。
青『なぁ、今度会える?』
水「…自分勝手。」
…そういうとこが嫌い。
都合良く、人を使うとこが嫌い。
顔も見たく無い。
…のに。
水『いいよ。』
…結局、まだ愛してたんだなぁ。
さて、タイトル解説。
あくまで私なりの解釈なので、読まないでも大丈夫です!
「この恋が枯れるまで、貴方の隣で眠らせて。」
…結局、青さんは本当に水さんを彼女として見ていたのでしょうか。
水さん曰く、「都合のいい性格」。
…もしかしたら、セフレとして水さんを見ていたのかも知れません。
別れたのに水さんに連絡をしたのは、『セフレ』として付き合ってもらうため。
それに対する水さんの答えが、
「この恋が枯れるまで、貴方の隣で眠らせて。」
…なのかも知れません。
声も顔も、不器用なとこも。
全部全部、
大嫌いだよ。
《ドライフラワー》