※リクエスト!
※遅くなりました😭😭😭😭😭
※ご期待に添えてるか分かりませんが楽しんでくださると嬉しいです……!!
※最初っから最後まで雰囲気
いつからだろうか。
アンチが目に付くようになったのは。
リスナーの言葉が刃になり始めたのは。
アイツのことを好きになってしまったのは。
自宅へ向かうタクシーの窓を雨粒が叩く。
不規則な雨の音がなんとなく不快で、イヤホンを耳にはめた。
惨めだぁ。と軽く濡れたズボンの裾を見て思う。
傘を忘れた。だから、少し事務所で雨宿りしていた。
少し待てばアイツが来て、相合い傘でもできるんじゃないかと青春じみた期待をしていた。
そもそも、アイツが出社しているのかも知らないのに。
結局、いくら待ってもアイツは来なかった。
薄々分かっていたのに、がっかりしてしまう自分が嫌だった。こんな感情、早く捨ててしまいたいのに。
雨も止む気配はなく、仕方なくタクシーを呼んで今に至る。
イヤホンをはめたものの、音楽を聴く気にもなれず、イヤホンからは微かなノイズが聞こえてくるだけ。
車窓に雨粒がぶつかって、垂れる。
俺のこんな醜い感情も一緒に流してくれたらな、なんて考えていたらもう家が見えていた。
しあわせなゆめをみてた。
ふわふわしてて。みんなにこにこしてて。
みんなメンバーがすきで。おれのこともすきで。
えごさしてもあったかいこめんとしかなくて。
やさしいせかい。
あいつもおれのことすきで。「すき」っていってくれて。だきしめてくれて。きすしてくれて。それいじょうのこともしてくれて。おれもあいつが好きで。あいつもおれがすきで。おれいがいみないでくれて。
しあわせ。
なのに、いっかい『嫌い』ってことばがみえて。
なんで?なんでそう思ったの?ってふかいとこまで追っちゃって、『きもい』『ダサい』『下手くそ』って言葉で心を痛めちゃう。言葉の自傷行為。
自分が傷つくだけってわかってるのにやめられなくて。永遠るーぷ。気付いたら味方も敵になってて。
俺ってそんなにダメなの?こんな俺じゃアイツにも嫌われちゃう?ぐるぐる考えだしたとこで、あ、そうじゃん。アイツにも好きな相手いるじゃんって思い出した。こんな気持ち意味ないじゃん。やっぱ俺って__。
「っきっもちわる……」
ODしてすぐ寝たからか、お腹のあたりが重くて気持ち悪い。しかも今日は雨だし低気圧とのダブルパンチで余計に気持ち悪い。
なんで目覚めちゃうかなぁ……。
このまましんじゃってたら良かったのに。とか思ってこんな展開どこぞの二次創作で読んだなぁ……とふと考えた。
腹減ったなぁと立ち上がって、リビングへ向かったタイミングでインターホンが鳴った。
どうにも玄関まで行く気になれず、無視していると、暫くしてスマホが通知音を鳴らして震えた。
なんやなんやと画面を覗くと、『雨宿りさせて』とアイツからのラインだった。
突然の連絡に内心驚きながら、平然を装ってソイツを迎え入れた。
「やっぱ濡れとるんかい……」
『雨宿り』というワードに、まさかと思ったが案の定玄関に入ってきたまろはびしょ濡れだった。
あまり使っていない、ふわふわのバスタオルを差し出し、荷物を預かる。
「ありがとー……、ないこたん……」
「風呂入って来い、風呂。」
「ありがと、てんさい、マジ感謝」
「いーえ」
雨が止むまでまだ時間ありそうだし、2人分の食いもんあったかな、と再びリビングへ向かおうとしたとき、まろに呼び止められた。
「……ないこ、顔色悪い?平気?」
変なとこ気づくんじゃねえよ馬鹿。
「へーきへーき。ちょっと腹減ってるだけやって。」
「……ならええんやけど。」
俺からの恋情には気づかないくせに変なとこで勘ぐるんじゃねえよ鈍感野郎が。
心の中で悪態をつきながらひらひらと手を振ってキッチンの方へ向かった。
「雨止まないねぇ……」
少し早めの夕食を食べ終え、俺も風呂に入り終わった頃。
雨は止むどころか強くなっていった。
「帰るなら傘貸すけど。 どうする?泊まってく?」
「んー……、じゃあお言葉に甘えて……」
まろに対する恋愛感情を捨てたいはずなのに、まだまだ未練のある自分につくづく呆れる。
「ん、わかった」
そう言ったあと、俺作業してるから、とだけ告げて自室に籠もった。
まろもリビングで仕事とか活動のことしてんだろうな。とか思いながらエンターキーを押した。
作業に集中し過ぎていたのか、コンコンというノック音で意識を戻された。
「ないこー?」
「ん、はいはーい」
開いた扉の方にイスの向きを変えて返事をする。
「俺もう寝るけど」
当たり前のようにソファで寝ようとするまろ。
「たまにはベッドで寝たら?」
「人んちのベッド借りるわけにはいかへんやろ」
「いーからいーから」
扉の隙間から顔だけ覗かせているまろの腕を引っ張って部屋に引きずり込む。
あっ、やべ。薬片付けてねえや。まいっか。
そのままベッドに引き寄せる。まろに、俺を押し倒させる体制にして。
「……ない「ねぇ、まろは好きでもない野郎、抱ける?」
逃げられないように腕はがっちり掴んで、それを俺の頬へ誘導する。
『好きでもない』。自分で言ったくせにその事実が泣きそうなほどに辛い。
「抱けないならさ、_」
今度は腕を、俺の首へ持っていき。
「__お願い、殺して」
コメント
7件
初コメ失礼します! らんないで、甘々なくすぐりのお仕置?みたいなのがみたいです! 出来たらで大丈夫です!
もうっ…ほんとに、ワードチョイスが天才ですねっ…好きです…🥲🥲🥲
は〜〜〜〜もう究極の2択で終わるやつやないですか〜〜😭😭 私たちの願望ではしっかりバチバチに抱いて欲しいけど桃くんの心情的にそうは行かなさそうな気も…は〜〜先が気になりすぎる最高です😭🩷