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甘い青春

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甘い青春

1 - 第1話  ちょこほし

♥

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2025年02月18日

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¿¿¿


彼奴が好きだ。


だから今日、とびっきりの準備をして、特別な日にする。


👑


もうすぐバレンタイン。


世間がそわそわし始めるこの時期。


俺も例外じゃなくて、朝からずっと落ち着かない。


初めて、“そういう気持ち” でチョコを用意した。


手作りなんて恥ずかしいけど、どうせなら本気で伝えたくて。


👾


バレンタインなんて、正直どうでもよかった。


甘いものは好きだけど、もらえるかどうかなんて気にしたことない。


……でも、今年は違う。


いつも隣にいるあいつが、なんとなくそわそわしてるのが気になる。


俺に関係あるのか? ただの勘違いか?


答えを知りたいけど、怖くて聞けない。


👑👾


放課後。


人の多い校舎の中を抜けて、静かな屋上へ。


いつものように隣に並んで、何気ない話をする。


でも今日は、胸がざわついて、うまく言葉が出てこない。


カバンの中に入れたチョコが、ずっと気になってた。


👑


意を決して、チョコを取り出す。


「……あのさ。」


いつもは自然に話せるのに、今日は妙に緊張する。


「バレンタインだから。……受け取って。」


そう言って、あいつの前に差し出した。


👾


「え、俺?」


思わず聞き返す。


……でも、俺以外に誰がいるんだよって話で。


あいつの耳が少し赤くなってるのを見て、心臓が跳ねる。


そっとチョコを受け取って、包装のリボンをなぞる。


「……ありがとな。」


そう言うのが精一杯だった。


👑👾


沈黙。


でも、気まずくない。


甘い匂いがふわりと漂うこの空間が、心地よかった。


そして、俺もそっと口を開いた。


『 俺も好きだよ。 』


ふたりの言葉が重なって、思わず笑い合う。


渡す側も、受け取る側も、同じ気持ちだったみたいで。


あぁ、バレンタインって、悪くないな。

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