テラーノベル
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『やぁ、諸君。昨夜の襲撃で瑠璃山キリンくんと浅葱タヌキくんが退場したよ。』
『本日は4人でのゲームスタートとなるよ。』
アナウンスを聞いて、おれは身震いした。
丹羽木トビカ。あいつが一人のウルヴヘジンだ。
丹羽木トビカ、いやウルヴヘジンが昨日の投票で退場した。
それでその日の夜、もう片方のウルヴヘジンは能力を発動し2人を退場させた。
(あ゛ぁーっ、!クソッ、!)
残っているのはおれ、常盤カワセミと雌黄院センリュウ、松葉院スイリュウ。
そして杜若サイシロウ。
ウルヴヘジンが最後に残した言葉は
「後は任せた」だ。
しかもそれは杜若サイシロウに向けて言った言葉。
杜若サイシロウと言う名のウルヴヘジンに残した言葉かもしれない。
おれの役職は___「霊媒師」。
「おはよー。」
おれはもう既に他の参加者が集まっている場所へと行った。
「2人退場したってことは、丹羽木くんがウルヴヘジンで間違いないだろう。」
全員頷いた。おれは、今の考察を伝えることにした。
杜若は、読み取れない表情だった。
「お前、本当にウルヴヘジンなのか?」
「あーあ、もうダメですか。」
そういい放った声にはガラガラ声が混じり、気味が悪かった。
杜若の側頭部に狼の耳が生えた。
もうこうなったらしょうがないですね、と言い
杜若は遊園地の入場口を通り抜け、外に出た。
「杜若サイシロウくんの禁止事項違反を確認したよ。」
「ゲームエンドだ。狼陣営の残滅を確認したので、村人陣営の勝利だ。」
伯爵が話し終わると同時に、杜若は霧に覆われどこかへ消えた。
「伯爵。」
「いるんだろ?」
オレは伯爵を呼んだ。
「お呼びかな。丹羽木トビカくん。」
「今回のゲームもよかったよ。」
「そうかな?楽しんでくれたなら嬉しいよ。」
「やっぱ、楽しめる時は楽しみたいからな。」
伯爵は微笑をいやらしい笑みに変えた。
《ははは!てめえ、面白れぇな!》
伯爵の影は狼の形に変わった。
《気に入った!また取り憑いてやろうか!?》
「もうやめてくれよ~。はははっ!」
《何だと?やっぱてめぇ、面白れぇや。》
今のオレは伯爵のおかげで楽しめていると言っても過言ではない。
一生、こいつと遊んでいたいくらいに、な。
(了)
コメント
3件
読了しました!第17話、一気に村人陣営勝利で決着がついて、しかもラストの伯爵との会話がめちゃくちゃ不気味でかっこよかったです…。「一生、こいつと遊んでいたいくらい」って、勝者の高揚感なのか、もう戻れない場所に足を踏み入れた暗転なのか、じわじわ怖いです。丹羽木くんが「後は任せた」って言った言葉が実は仲間への伝言じゃなかった可能性にゾッとしました。次も読みたいです!