TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

主「みつ武です!」


〜三ツ谷の家〜(三ツ谷視点)

三ツ谷「うーん…」

俺は、今凄く悩んでいる。

それは、たけみっちとどうやって距離を縮めるかという事だ。

たけみっちとは友達って関係になってるらしいが、それ以上の関係になりたい…

だけど、いきなり激しいことしてもたけみっちに嫌われるだけだ。

ルナとマナのこともあるし、あまり俺の家でそういう事もできない。というかしたくない。

ルナ「お兄ちゃん、何悩んでるの?」

ルナが話しかけてきた。

三ツ谷「え、何で悩んでるって分かったんだ?」

ルナ「だって、お兄ちゃんずっとぼーっとしてたし、ルナがツンツンしても気付かなかったんだもん。」

三ツ谷「あ〜、そうなのか?ツンツンしてたのは気付かなかったワw」

流石我が妹。そういうのに気付けるなら友達とうまくやれるな。

ルナ「それで、何を悩んでるの?」

三ツ谷「えっとだな…」

これはルナに話しても良い事なのだろうか…

たけみっちに失礼かもしんないけど、男が好きとか引くのでは…?

三ツ谷「…引かないか?」

ルナ「え、うん!引かない!」

引かない…いやいや、俺は兄貴だ。妹に隠し事なんてダメだ…!!

三ツ谷「実は俺、好きな人がいるんだ。」

ルナ「え、そうなの!?男の人?女の人?」

三ツ谷「え…」

そんな選択肢を設けてくれるなんて…ルナお前、俺の心が読めてるのか…?

三ツ谷「…男だ。」

ルナ「そうなんだっ!誰?」

三ツ谷「武道っていうんだ。今度連れてこようと思ってるんだけど、そいつは俺の事友達だって思ってるらしい。」

ルナ「へ〜」

しまった。やっぱり引いたか…!?

ルナ「お兄ちゃん、クッキー作れるよね?」

三ツ谷「…へ?」

クッキー…?クッキーでどうするつもりなんだ…!?

三ツ谷「作れるけど…どうするつもりなんだ?」

ルナ「その人と一緒にクッキー作ればいいじゃん!」

三ツ谷「…お〜!」

その発想はなかった。そうだ、仲良くなりたいならそんな無難でいいんだ。深く考えすぎてた…

ルナ「よし、早速その人呼んでよ!」

三ツ谷「えっ!?」

ルナ「クッキーの材料はあるでしょ?なら、いけるよ!!」

三ツ谷「そんな急に…」

ルナ「それくらいしないとダメっ!!」

うぅ…確かにそうだよな…

三ツ谷「…分かった、たけみっち呼ぶ。」

ルナ「たけみっちって呼んでるの?」

三ツ谷「あぁ、そいつのあだ名。」((プルルルルプルルルル

と言いながら、俺はたけみっちに電話をかけた。

((プルルルルプ…

電話のコールが止んだ。

武道『三ツ谷君?どうかしました?』

携帯から好きな奴の声が聞こえる。携帯を耳に当ててるから、声が近くて少しドキドキする。

三ツ谷「あ〜、いや、たけみっち、俺の家来てくれるか?」

武道『え、どうかしたんですか?』

三ツ谷「その…一緒にクッキー作りしたくて…」

ただ一緒にクッキー作ろうと誘ってるだけなのに、緊張して声が小さくなる。

武道『クッキーですか?俺、クッキーの作り方分かんないんですけど、大丈夫ですか?』

三ツ谷「あ〜、うん。大丈夫だ。俺が教えながら作ろうと思ってるから。」

武道『そうなんですかっ!ありがとうございます!じゃあ三ツ谷君の家行けばいいんですね?』

三ツ谷「あぁ、急がなくてもいいからな。」

武道『はい!じゃあまた後で!』

三ツ谷「あぁ。」

((プツ

と、電話が切れる。

三ツ谷「…ふぅ。」

電話をするだけで一苦労って、クッキー作る時ドキドキしすぎて倒れたりしないかな…とバカな心配をする。

ルナ「オッケーだった?」

三ツ谷「うん。俺の家来るって。」

((ピコンッ

三ツ谷「…?」

メールの通知音が鳴った。…たけみっちからだ。

※メールです。

武道『すみません!クッキー作りできなくなりました!』

え…何でだ…?

三ツ谷『どうかしたのか?』

武道『マイキー君達とショッピングモール行くので…すみません😥」

三ツ谷『マイキーと誰なんだ?』

武道『千冬です!』

三ツ谷『そっか。じゃあショッピング楽しめよ。』

武道『はい!本当にすみません!次絶対クッキー作りしましょうね!』

三ツ谷『おう!』

そして、俺は携帯を閉じた。

いつの間にか、ルナはいなくなっていた。クッキー作りの材料をキッチンに取りに行ったんだろう。

三ツ谷「はぁ…」

たけみっちを独り占めしたいとか、そういう訳じゃないけど、こうなると少しイラッとくる。

きっとマイキーはたけみっちに依存しているんだろう。

たけみっちと仲を深めようとすると、マイキーがいつも邪魔をする。

それに苛立ちを覚える俺もまた、たけみっちに依存しているんだろうなと思う。

ルナ「クッキー作りの材料持ってきたよ!これでいい?」

三ツ谷「ルナ、ごめんな。さっきのやつ、来れなくなったって。」

ルナ「え、何で?」

三ツ谷「他に遊ぶ友達がいたみたい。」

でも、いつかたけみっちを俺のものにする。ゆっくり、じっくりやれば大丈夫だ。

…きっと。


end「きっといつか」

この作品はいかがでしたか?

223

コメント

3

ユーザー

一気に攻めないとね、ミッチモテモテだし 押しに弱いから取られちゃうよ‼️

ユーザー
ユーザー

読んでたら涙でてきちゃいました(´;ω;`)マイ武も好きなんだけど、こういう三ツ武見たら泣いちゃう😢😢素晴らしいです👏👏

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚