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及 川   徹  の  自 救 行 為

及 川 徹 の 自 救 行 為

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一人じゃ弱い

♥

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2024年02月26日

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最近小説をよく読んでいる、とうふです。

最近はテストとか大変ですよね。

私はテスト勉強しませんので小説を読んでいます。「悪の教典」とか「告白」とかとっても面白いので読んでみてください!!

⚠️キャラ崩壊

⚠️いろいろと注意!!

「及..川….?」

見られた。バレた。バレてしまった。

視界が霞む。出血量が多いからか。

岩ちゃんの肩は震えていて、目はかっぴらいている。

早く状況を理解しようと、辺り一体を見渡している。

でも理解出来ないのだろう。

床に転がる血で染みたタオル。

血で濁った水。

飛び散る血しぶき。

腕を染めてる幼馴染み。

情報量が多すぎる。

岩ちゃんは下唇を噛み、なにかを我慢していた。

そして静かに近づいてくる。

そして腕を俺の首に回し、

「アホ川」

とほざいた。

「お前はいっつもそうだよな。」

声が震えている。

「勝手に我慢して、勝手に苦しむんだ。」

あぁ。そうだよ。どうしようもない。

これは俺の問題だ。

俺の嫉妬心だ。俺の不満だ。

「俺がいるのに、お前はいつも一人だ。」

「なぁ。辞めよう。こんなこと。」

「やっても意味がない。

お前が傷つく必要は無いんだ。」

何も言えない。

そうだ。こんなこと、意味はない。けど。

体が覚えてしまったんだ。

「…俺はお前が傷つくのを見たくない。」

「俺は弱い。だけど、お前がいればもっと強くなれる。」

「それにーー、

カミソリ一本に負けるほど弱くはない。」

「だから___、」

「信じてくれ。」


もう傷ついてる所は見たくない。


俺も岩ちゃんのその顔が嫌だ。

妙におどおどして、一生懸命に何か一人で考える、岩ちゃんは嫌いだ。

怖い。信じるのが怖い。裏切られるのが怖い。

「相談しろとも、頼れとも言わない。

だが、こんなことに身を染めるより、俺らと前に進んで欲しい。」

俺は弱いから、何も言えない。前に進むのを怖がっているから、その場でうずくまっている。

でも岩ちゃんが、皆が一緒に進んでくれるなら、、

前に、、一歩、進めるかも知れない。

「岩ちゃんには申し訳ないね..笑」

俺は笑う。臆病だから。

けど、岩ちゃんは許してくれる。きっと。

俺より、うんと強いから。

「…早く治療すんぞ。」

俺の腕を引っ張って先生を探しに行く。

ああ、怒られるな。

なんて説明しよう?

でも、まだ血は止まんないし…。

一番近くにいた、鳥野の先生に、大雑把に説明し、包帯を巻いてもらう。見るに耐えない腕は包帯により、少しましに見えるかも知れない。

きっと、バレー部の皆にも怒られるし、先生にも事情を聞かれる。

多分俺は先生相手に、一人じゃSOSも出せないけど。

皆と、バレーをするために、一番信用できる人に思いを伝えるのも、手段としてはありなのかもしれない。

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