テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#曽野舜太
n

233
n

15
🤍side
そんな慌ただしい一話を乗り越えて…、
一話って良くないか。
相談事を頼まれた次の日のオフ。
せっかくのオフだと言うのに、
💛「お邪魔しまーす」
🤍「はぁぁ、まじで最悪。」
図々しさと生意気さを兼ね備えたリーダーが我が家にやってきた。
世間ではこれが良いって言う人もいるけど、どうなのよ。
俺的には我儘な王様にしか見えないんだけど。
来るなり勝手に扉をあけ、有無を言わずに
どかっ、と遠慮なくソファに座りやがって。
そこは俺の指定席なのに。
💛「だぁぁあ、部屋暑いな…」
🤍「はいはい。ここ俺の家ね、」
頼んでる側ならさ、仁ちゃんの家ですれば良いのに。
頑なに家にあげようとしてくれないのは、何なのだろう。
それが効くなら、俺だって家にあげたくない。
こんなやっと貰ったオフなのに。
🤍「………はぁぁぁ、」
💛「んな、ため息つくなよ。」
🤍「つくでしょ!?、せっかくのオフだよ!?、俺は疲れてんだよ!?」
今日という日をいかに満喫出来るか、一昨日から考えていたというのに。
この男はよくもまぁ、ずかずかと。
💛「……ん、それはごめん。」
あー”、もう素直に謝るなよ、
怒りづらいっ”!、気が狂うだろ!!
と、まぁこんな感じで気を乱されっぱなし。
昨日の疲労がもっと蓄積してきて、限界だと言うのに。
仁ちゃんは人の限界関係なしに家に転がり込んできて、この態度。
……絡みづらいって、なにこれ。
🤍「……はぁぁ、飲み物取ってくる。」
一応お客さんなのはそうなので。
最低限のおもてなしは必要か、
なんて、微量の気持ちで動く。
メンバーがいるってだけで、今日は気疲れがえぐい。
いつもなら、笑って過ごせるし、
こんな時間楽しみで仕方ないのに。
…今日も余裕が無い。
🤍「はい。こんなんしかないけど。」
💛「うわ、ありがと。」
突然押しかけてくるもんだから、用意なんてしてない。
まだ昼間なこともあり、お酒を飲むなんて馬鹿なこともしない。
適当に奥にあった麦茶を取り出して、氷と一緒にコップに注いで、
机の前に差し出す。
🤍「こっちも暇じゃないんだけど。」
💛「悪りぃ、本当に申し訳ないって思ってるから」
ほんとうだか、
お盆を机の隅の方に置き、仁ちゃんとは反対側の席に座る。
氷がからんっ、と音を立てた。
🤍「………んで、要件は?」
💛「要件つったって、昨日伝えただろ?」
🤍「はぁ!?、昨日ってあの連絡だけだよ!?、しかも来る直前にっ!!」
昨日もくそもないだろ。
急に連絡来たかと思えば、
“すまん、30分で家着くわ”
は??、いや約束もしてないけど。
起きてたからよかったけどさ、
これ無視してたら、一人悲しく玄関の前で待ってたわけ、ねぇ???
で、玄関開けたら髪もセットして服も少々お洒落なもの着てさ。
こっちなんて準備一つもしてないから、
髪どころか、服も部屋着よ。
ま、良いんだけどね??
メンバーだし、こんなん普通かもだけどさ。
常識としてさ、??
ありえなく無い??、
なんてフツフツと不満が湧いてくる。
真向かいに座ってるせいか尚更。
いっその事、殴ってやりたい。
💛「ごめん、って。流石に急だとは思ったけどさ…」
🤍「いやいや、思ってくれなくちゃ困るからね???」
何処まで図々しいんだか。
俺も毎日がフリーってわけじゃないんだわ。
仕事詰まっててやっとのオフなのにさ。
🤍「………はぁーぁ、俺の休日…、、」
💛「わーってるよ。すぐ終わらせて帰るから、」
でなきゃ、困る。
まじで早く要件済ませて早く帰らせよ。
そうだ、そうしよ。
とりあえず、メンバーが悩んでることには変わりないし、
結局自分のせいでこうなったわけだし。
💛「………漫画、読んでくれた??」
🤍「…あー、まぁ、大体は。」
💛「なら話早いか。」
仁ちゃんがごそごそとカバンの中から台本を取り出す。
そこには昨日と変わってピンクの付箋が飛び出ていた。
💛「……よし。要件を改めて言うなら、」
🤍「早速相手になって欲しい…でしょ。」
💛「…ぇ、あぁ、そう。」
んな、この流れからだとわかるだろ。
態々、漫画にも少しだけ目を通したのだ。
その努力は褒めて欲しい。
準備万端か、と言われれば、
……全くだ。
確かに漫画には目を通した。
BL漫画は大体原作がなぞられるため、原作の必読は必ず。
相手の感情とか、この後どう動くかとか、
まぁ、知ってたら役作りは楽だから。
仕事終わりの疲れを無視して読んだのは良いのだが、
🤍「……ねぇ、やっぱり練習相手になるって言うのやめにしない??」
……無理なんですけど。
最速弱音を吐いてしまう。
らしくないのは分かってる。
こんな弱音吐くべきではないんだけど、吐きたくなるよ、
考えて欲しいんだけど、
💛「……ん、何を今更。」
🤍「いやだって、だってさ。仁ちゃん漫画読んだ??」
あんなん見てられないんだよ。
大半繋がっちゃってる、
なにこれ、
いや、悪い訳では無いんだよ、
面白くない訳でもないんだよ、
でも、でもさ、これほんとにテレビに出来る?、って疑っちゃうレベル。
本当に一歩間違えたら、大人が見るようなビデオが出来上がっちゃうよ??
……大丈夫。ここでは口にしないから。
💛「読んだけど……なに?」
だぁ”ぁ、なんでこんな塩らしく出来るの。
ここまできたら怖いんだけど、
何こういう趣味でもあるわけ?、え??
🤍「え、ほんとに言ってる?、同じの読んだ?」
💛「まぁ……」
濡れ場があるねー、レベルではない。
ぐしょぐしょだよ、全部のページ。
作者さんを否定する訳では無いよ。
むしろ、凄いなって思った。
こんな繊細なタッチで線が細かくて、そこら辺の少女漫画よりも描写が綺麗だった。
ノンストレスで読めるんだろうけど、
……生憎、俺にはそんな趣味がないのだ。
🤍「……え、俺無理だよ??」
仁ちゃんをそういう風には見れないし、一生のメンバーだから、
共に苦を乗り越えてここまで進んできた仲なのだ。
性的な目で見ろ、なんて訳分からん漢字よりムズい。
たとえ、俺が相手しようが演技の練習どころか下手な台詞の読み合いになりかねない。
まじで、向いてないよ、俺。
これでも一応、何個もドラマ出させて貰ったんだけどな…、
🤍「……まじで、おれ力になれる気しない、」
💛「…………。」
この受けみたいに可愛い仕草なんて出来ないし、あざとく誘うなんてこともやったことない。
性に対する知識が特段ある訳でもなければ、むしろ疎いし。
……力になれる要素なんて、実際に共演する役者さんに似てるぐらい。
それくらいだよ。
🤍「も、もういっその事さ、共演する方にお願いしてみたら?、そっちの方が早いでしょ、」
💛「…………。」
🤍「それか……あぁ、ほら、舜太とか!」
ごめん、名前出しちゃった、
昨日も出しちゃったけど、実際これは本音だ。
言ってしまえば、舜太の方がこの役は向いてると思う。
🤍「しゅ、舜太とか可愛いじゃん?、この役、結構あざとくて簡単に惑わせて虜にしてくでしょ?、」
ほら、ぴったりじゃない?、
舜太って大型犬だけど、時々あざとくて可愛いなって思う時あるし、
それが計画的か分かんないけど、
仕草一つ一つに人を惑わせる要素持ってんなって…今思った。
🤍「…と、とにかく、俺はっ、」
そんなの持ってないから。
手元にない、無縁すぎるんだよ。
手元にない奴が意図的にやった可愛いなんて見せかけだし、
…見てらんないだろ。
必死に言い訳をたらたらと並べる。
とにかく、俺は早く断りたいから、
確かに頬を叩いたのは……少しだけ悪いと思ってる。
ほんとに少し。
てかあれは仁ちゃんが悪いでしょ、
…ってのは置いといて。
🤍「ね、ねぇ、聞いてる??」
人が頑張って話してるのにさ。
この男は、もう……、
💛「………俺は、嫌だけどね。」
🤍「………ぇ?、」
💛「柔太朗以外とやるとか無理。」
な、なにをこの期に及んで冗談を突然…、
💛「……ねぇ、」
🤍「ちょっ、!?」
💛「逃げるなよ。」
仁ちゃんが立ち上がるなり、手首を掴んでくる。
その力は昨日壁に縫い付けられた時みたいだった。
💛「なぁ、どこが力になれないわけ?」
まん丸とした瞳をかっぴろげて顔を近づけてくる。
近いって、ほんとに。
まじでこいつも距離感バグ、
ぐっ、と唇を噛むが話してくれるまで逃がしてくれないだろう。
🤍「おれはっ、……その、」
可愛くないわけで…。
こんなの恥ずかしいったら、ありゃしない。
こいつ、いやリーダーでメンバーに向かってこんなこと、
俺だってアンタみたいに可愛い売りでやってないっての、
無自覚か知らないけどさ、…
🤍「…舜太みたいにあざとくないし、仁ちゃんみたいに可愛らしい仕草なんて出来ないよ、」
そんな俺がこの役を演じたって……、
と、言葉たじたじになりながらも伝える。
本音だから、
🤍「このままじゃ、足引っ張る、」
仁ちゃんのドラマが成功するのが一番だから。
俺みたいな練習相手じゃなくても、もっとそこら中にさ、
💛「……なーんだ、そんなこと、」
なにが、そんなことだよ、
って、突っ込もうとした。
だって口から”な”の文字が出てたし出かけてたのに、
💛「……ほんとお前ってタチ悪いよな。」
なんて言われて、
🤍「…………は、っ」
瞬きもしないうちに、
俺の唇に何かが触れた。
もう一瞬。
まじで意識してなかったら気づかないレベルの、
💛「自覚なしなのが一番悪い。」
🤍「………は、……ぇ、」
💛「ほら心配しなくてもさ、」
可愛い顔できるじゃん、って言われて、
意志とは裏腹に耳の根元に熱が溜まっていくのを感じる。
…俺絶対今変な顔してる、
💛「んふ、可愛いよ、」
満足そうに満面の笑みで赤くなった耳を触ってくる。
そのせいでまた熱を持つのを感じて、
🤍「ぁ、……ゃ、…っ、///」
💛「なに笑、キスしただけだけど?、笑」
ふっ、とすました顔で笑われて少しだけトキめく。
いや少女漫画でもあるまい、
相手は男。それもあのリーダー。
トキめくはずも要素もない…、ない、、
💛「……俺はお前じゃなきゃ、練習しないよ。柔太朗じゃなきゃ、だめ。」
🤍「…ふぇ、……///」
💛「特別だから。」
……は、なにいってん………の、
げきめろ、ってこれのこと?、
いや、………は?、
頭が一向に着いていかず、ぐるぐると回る。
今にでも思考が停止してしまいそうで。
🤍「じんっ、…ちゃ、…///」
💛「……やっぱり可愛い、」
🤍「ひっ、!?///」
かわいく、ない、
むしろ仁ちゃんの方がかわいいでしょ、
こんな身長差で上目遣いで見てくるくせにさ、
……なんで、かっこいいとか思ってんだろ、
💛「じゅうたろ、……だめ?、」
そんな甘い声出さないで欲しい、
そんなの、そんな声で言われちゃったら、
🤍「〜〜〜っ、!////」
おれ、…たえらんない、よ
🤍「み、見んなあっ、!!////」
顔が一瞬にして赤くなるのが分かる。
蒸気がでそうなほど沸騰して煮えたぎる感覚。
見せらんないよ、まじで。
こんなことで恥ずかしがって顔赤くして、とか
……まじむり、///
へにゃ、っと力なく座り込む。
俺的にはもうキャパオーバーだ。
何トキめいてんだよ、まじで、、
はっっず、…///
🤍「………っ、///」
熱を持つ顔を両手で抑え込む。
顔を触れて尚わかる熱さにもう嫌気が刺してくる。
何も下心も、仁ちゃんに対する特別な、変わった感情はないのに、
なんでこんなに照れてんだよッ”!!
こんな顔見せらんないよ、
リーダーになんて見せてみろ、笑い話だろ、
勝手に受け止めて、勘違いしてる奴みたいじゃん、
むりむり。
🤍「…………っ、///」
こんなの前向けるわけ、…
💛「じゅーたろっ、」
頭の上から声が降ってくる。
さっきよりは還元された甘い声だが、
その声が近くなって、
💛「顔上げて、」
🤍「………………っ、やだ、」
💛「お願い。」
🤍「……っ、…」
あぁ、前向けば目の前にいるんだろうなって察してしまう。
同じ目線で屈んで話してくれてるんだろう、
迷子の小さい子に話しかけるみたいに。
目の前が見えないはずなのに、肌で感じる嫌な視線。
その視線は外れることなく、こっちをじーっと見てる。
……これ、言う事聞かないとずっとこのまんまだろ…な、
……………しか、たない、
🤍「………へんな、かおしない?、」
💛「しないよ。」
🤍「おれのかお、いま見れたもんじゃないよ、」
💛「いい。どんな柔太朗でもいいよ。」
なに、それ、
まじでポンポンと簡単に言うけど、さ…
🤍「………っ、、」
💛「…………。」
やや俯きがちで、両手を離す。
未だ痛い視線に少しずつ合わせようと、目線を上げていくが、
……もう、限界かも、、
🤍「……もう、いい?、…おれ、ちょっと顔あらいに、…」
💛「………だーめ。」
🤍「……へっ、…?、」
無理やり顎を持たれて、上を向かされて。
仁ちゃんが上から見下ろしてくる形になる。
中々ないよ、この絵は。
俺はどっちかって言ったら、見下ろす側だし。
仁ちゃんとか身長低すぎだし。
🤍「ぇ、……ぇっ、と?」
視線がばっちりと今度は交わる。
身体は力が抜けてるわけだから抵抗すら出来ないし。
大きなまん丸とした目が開かれる。
ただでさえデカいのに、こんな見開かれたら落ちちゃうよ、眼球。
数秒間ただ見つめ合う。
🤍「…………?、、」
💛「………ごめん、柔太朗。いやなら突き飛ばして。」
小首を傾げて次くる言葉を待っていれば、
次は言葉ではなく、
🤍「………んぅっ、、!?」
柔らかくて優しい口付けだった。
目の前が一気に顔が近づいてきて、それで埋まって。
🤍「じんっ、…ちゃっ、……」
💛「……ごめん。あと少し、」
ぁ、…って思わず声が漏れる、
……おれそんなかお、しらない、
そんな必死そうなかお、しらない、
まるで獲物を逃がさまいと手放さまいと必死に訴えてくる、この感じ。
🤍「んっ、…んぅ、……あぅ、」
顎を持っていた右手が頬に触れ、両手でがっちりと顔を固定される。
……逃げろとか言って、逃がす気ないじゃん、
角度を変えて何度も何度も。
壊れ物を扱うみたいに優しいくせして、やってる事は…。
🤍「ひぁっ、!?!?///」
肩が急にびくっ、と跳ね上がる。
頬を抑えていた手が段々と移動して耳に触れてくる。
🤍「んぅ、!///、…やっ、みみ…っ、!!///」
💛「………。」
いやらしい手つきで耳を引っ張ったり、溝あたりをなぞったり。
ついつい、音や声に集中せざるおえない。
だめだ、…これ変な気持ちに、なる
🤍「やめ、てっ、…!、///」
💛「…………。」
何故か終始黙りこくる仁ちゃん。
その目はギラギラとこっちを見て細められる。
🤍「んぅっ、!///、ひぁっ、…!///」
段々と酸素も薄くなって、変にふわふわしてきて。
苦しくて息が吸えなくて、胸あたりをぽかぽかと力無く叩く。
💛「……………わりぃ、」
やっと唇を離してくれた。
突然肺に入ってくる酸素にむせ返りそうになって、深く吸い続ける。
🤍「ひゅぅっ、……なが、すぎ…だわ、///」
💛「………っ、、」
いやいや、もっと言葉があっただろ。
長すぎ、とかではなくキスしたことを詰め寄るのが正解なのか。
🤍「てか、じんちゃんっ、キスなんて…っ!」
💛「………帰るわ。」
🤍「…はぁっ!?!?」
まんまと予想もしないことを言われて、間抜けな声が出る。
こいつ、まじ何言ってんの!?!?
き、キスして逃げる気なのか、!?
はぁ、!?!?、
🤍「ちょっ、!?!?、」
立ち上がるなり、物凄いスピードで支度を始める。
いやまってよ、俺まだ状況掴めてないんだけど、
腰が抜けてふわふわしてるせいか、立ち上がれないし、。
そんなのお構い無しに荷物をまとめて、こっちに背を向けてくる。
え、ほんとにこのまま帰んの??
こんな放ったらかしで?、
うそでしょ、
🤍「……っ、!!、仁ちゃんっ、!!」
我ながら大きい声だと思う。
俺にしては、ね?
🤍「なんでまた急にっ、、」
勝手に押しかけといて、こんなことして逃げる気だろうか。
いやいや、変に考えてはないけど、
💛「…………。」
🤍「ねぇ、なんか言っ、、」
💛「……今日の練習終わったから、帰んだよ。」
🤍「…へ、いま、…ので?、」
ぽかん、とした間抜けな顔で見上げることしか出来ない。
一切こっちを振り向きやしない仁ちゃん。
こっち向いて話せよ、なんなんだよ、
💛「………んじゃ、帰るわ。」
どこまで図々しいのだろうか、
勝手に乗り込んで用が済んだから帰る?、
自由すぎやしないか、
一発殴っても、…
💛「…その面下げて外出歩くなよ。」
🤍「……は?、そんなの俺の勝手じゃ…、うわっ!?」
目の前が一瞬で黒くなって、
それと同時にふんわりと仁ちゃんの香りが鼻をくすぐる。
💛「…………まじで、自覚しろよ、…」
あぁ、これ着てた服か、
帰るのに投げてきやがった、
…って、前見えないから………、
🤍「………ふぇ….、」
💛「…じゃあな。」
止めるべきだったのに、
力が入らなくても何か引き止めるべきだったのに。
廊下を歩く音が数秒。
その数秒後、玄関が閉まる音がした。
ぽつん、と動けずにいる俺。
脳の処理に時間がかかって数秒。
着ていた服を握りしめて数秒。
一点を見つめて数秒。
やっと、状況理解が出来たのは数分後。
🤍「…………………はぁぁああ!?!?///」
バカでかい声が出て現実に引き戻されて。
🤍「まって、なに、はぁぁああ!?!?、///」
顔が一瞬で赤くなる。
なんなんだ、あいつは、
視界が服に遮られて上手く見えなかったが、
りんごみたいに熟れて、真っ赤に染ったあの耳。
握られていた拳もほんのり、赤かった気がする。
🤍「なに、あの反応は!!……///」
あんなの、あんなの、…っ!!
熱すぎる顔を両手で抑える。
やっと冷静になれたが、
まずもって、でぃ、でぃっ、でぃーぷきす?、してる時点でまずくないか、はぁ!?、///
向こうも満更でもなかったし、無理やりしてきたし、
考えれば考える分だけ顔が熱を持ち始める。
俺らってメンバーで仲間で、苦楽を共にした仲で、
ゲーム好きでよく家でゲームして、
そんな以上でも以下でも無い関係なのに、
🤍「…………ずるい、…じゃん、…///」
そんなの嫌でも意識するだろ、ばか、…///
やった本人はそそくさと逃げるし、
🤍「あ”あ”ぁ”ぁ、もう”っっっっ!!!!」
何が意識する…だ、何考えてんだ、俺っ!!!
変なこと考えんなよっ!!!
あいつは、リーダーは、ただのっ、!!!
🤍「……っ、ただ、……の、 」
なんなん、…だろ、
そのまま脱ぎ捨てられた、置き去りの服を握りしめる。
“特別だから”、とか、
“柔太朗じゃなきゃだめ”、とか
……そんなの、簡単に言っていい言葉じゃないよ、
それもこんな俺なんかに、
言う相手ミスってる、っての
立ち上がれずに、ぼんやりと一点を見つめる。
この何とも言えない気持ちは一体なんだろうか。
もやもやした気持ちがどんどん渦を巻いていくような気がした。
?side
ブーッ、ブーッ、
🩷「あれ、まだ楽屋いるとか珍しいじゃん。」
?「え?、あぁ、まぁー、 」
🩷「…誰かに電話?」
珍しい、何て言われるが別に電話の一つや二つぐらいするやろ、
なんやと思ってるん、
?「んー、でえへんなー。忙しいんやろか、」
🩷「さー。でも、オフとか言ってなかったか?」
?「え”、ほんまに、…?」
うわっ、ミスった、
流石に予定まで把握するわけないやん、
🩷「もしかして、急用???、」
?「いや、そーいうわけでもなぁ、、」
🩷「ならいいじゃん。また今度で。」
今度、って。
俺には時間ないねんけど、
そんな呑気な奴の隣でデカデカと溜息をついてやる。
このまんまじゃ、…
何の変哲もないトーク画面を開いては眺める。
それを何度もスクロールして、
他愛のない会話を読み漁って。
何時になったら気づいてくれるんやろか、
💙「あーぁ、…この鈍感野郎め、」
コメント
2件
うわっ、第2話もアツすぎた🔥 あのキス——柔太朗が「練習やめたい」って逃げてたのに、仁ちゃんにガチ距離詰められて、ポン!って…いやもう最高だわ。 しかも「特別だから」とか「柔太朗じゃなきゃダメ」って言われて固まっちゃう柔太朗、可愛すぎだろ!照れてる顔見せたくないって耐えてるの尊すぎる。。 逃げる仁ちゃんの耳、真っ赤だったのもエモかったな。 二人とも絶対お互いのこと意識し始めてるじゃん。次が気になりすぎる!