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ーー私の好きな人が死んだーー


暑い夏の日だった。シャワシャワと鳴く蝉の声を尻目に私は貴方の家に走った。必死に走った。息が止まりそうになっても関係なかった。


貴方の家に着いた頃には息はあがりきっていた。足が震えていた。

息を整えながら扉を開いた。…家の雰囲気はいつもと違った、重くて苦い。息が詰まる。



『あの子…自殺したのよ。』



蝉の声が聞こえなくなった。目の前が真っ暗になった。ありえない。どうして…そんな言葉聞きたくなかった。待ってよ、置いていかないで…


貴方の遺影は、まるで遺影じゃないみたいだった。いつも私に見せててくれたよね、優しくて、向日葵のように明るい笑顔。私はその笑顔が大好きだった、貴方の明るい声も、少し色素が薄くて、クセがついてる髪の毛も、少し悪い歯並びも、今となっては写真の中でしか見られない。


死体は見れなかった。体が拒絶した。震えが止まらなくなって、息ができなくなる。

…結局、顔すら見れなかった。


お経が終わってすぐ、遺書を見せてもらった。


遺書

いきなり死んでごめんね

でももう耐えられなかった

言い訳だってわかってる

迷惑だってわかってる

でも私は死を選びます

逃げて死にます

置いて行ってごめんなさい


早乙女 美月


手の震えが止まった


あれ…?

この字、誰の字だろう…


ふと思った。これ、美月の字じゃないって。

誰。誰なの…?この遺書を書いた人は誰。美月じゃない。美月の字じゃない…!


殺された…?


誰、誰に…?そうだよね、元々貴方は自殺するような人じゃない。死を恐れてた…貴方は体が弱くて、病気がちだったから。



大丈夫だよ。安心して、私が見つけ出すから。見つけ出して殺すから。だから貴方は見ていて。



必ず復讐してみせるから。





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