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stgr nmmn 警察

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stgr nmmn 警察

1 - 第1話

♥

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2024年08月10日

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注意書き

stgr・md×tb

実在する人物、ご本人様には一切関係ございません。

nmmn・blです。

本文名前だしてます。

読んでくださってありがとうございます。

それでは、本文に入ります🙌

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ミンドリーは、警察署内で用事を済ませて帰ろうとしたところ、つぼ浦とすれ違う。


「どうしたの、つぼ浦くん。」

「?なんもないすよ。」

「疲れてる?」

「そんなことないすよー!ほら!」


元気いっぱいに見えるが、声が大きいだけで、多分、空元気だ。


「何かあったんなら話聞くよ?」

「だから、なんもないですって…。」


迷惑がかかるとでも思っているのだろうか。

言葉には棘のあるつぼ浦だが、意外と空気が読めてしまうことを先輩たちは知っている。

ミンドリーにとっても可愛い後輩のつぼ浦に、元気が無いのは心配だ。


「その様子だと、みんなにも気付かれちゃうんじゃないの?」

「それは、……よくないっす。」

「うん。俺に教えて?」

「えー、教えるんすかぁ?」


「つぼ浦、…教えて?」


ミンドリーが優しく問いかける。

しばらく黙っていたが、観念したのかつぼ浦が口を開く。


「……たぶん熱あるっす。」

「え。今すぐ寝た方がいいね。」

「そう言われると思いました!」

「そうだねぇ。一回測ってみる?」

「しゃーないっすねぇ!」


椅子のある部屋につぼ浦を座らせ、体温計を渡す。

測ってみると、39.1度もあった。


「熱あるねぇ。よくこれで出勤してきたね。」

「……。」


さっきと変わって大人しくなったつぼ浦。熱があることが分かってしまっては、もう誤魔化すことも諦めたのかもしれない。


「さっき大声出したから悪化したんじゃないの?………寝よっか。」

「…いやっす。」


つぼ浦はぼーっとしている様子で返事をする。

ミンドリーはつぼ浦の額に手の甲を当てて話を続ける。


「ほら、こんなに熱いんだからしんどいでしょ。横になれるとこ行こう。」

「ドリさんの手冷たいっすね。」

「つぼ浦くんが熱いだけなのよ。」

「そうか…。………もうちょっとこのまま…。」


普段は気丈に振舞っているつぼ浦だが、自分の手を取り甘えるようなその素振りのインパクトに、ミンドリーは胸がぎゅっと締め付けられる。この可愛いつぼ浦を見ていたいのは山々だが、今にも寝てしまいそうで、横にしてやりたい気持ちと葛藤する。


いつもなら簡単に逃げられてしまうだろうが、今なら素直に甘えてくれるんじゃないか。そんな考えが頭をよぎった。


「…つぼ浦くん。」

「…はい、なんですか。」

「おいで。」

「…っ?」


おいで。そう言うと、ミンドリーはつぼ浦をぎゅっと抱きしめた。


「っ、なんすか、先輩。」

「ん〜?いつも頑張ってるつぼ浦くんが、ゆっくり休めるように。」

「…恥ずいっす、…先輩…。」

「ふふ。ここには俺とつぼ浦くんしかいないよ。大丈夫、…目閉じてみて。」

「…、いや…っす……。」


つぼ浦はもう限界なのか、ゆっくりと身体の力が抜けていくことで、目が閉じられたのだとミンドリーに伝わる。


「…つぼ浦。」

「……すぅ、………すぅ、、」


少し大きくなった、規則正しい寝息が聞こえてくる。


「寝たかな。……おやすみ、つぼ浦。」


そう言ってこっそり額にキスを落とし、お姫様抱っこで横になれる所まで運んでいく。

その後ろから見える横顔が、とても愛おしそうにしていたのは誰も知らない。

〈完〉

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