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注意書き
stgr・md×tb
実在する人物、ご本人様には一切関係ございません。
nmmn・blです。
本文名前だしてます。
読んでくださってありがとうございます。
それでは、本文に入ります🙌
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ミンドリーは、警察署内で用事を済ませて帰ろうとしたところ、つぼ浦とすれ違う。
「どうしたの、つぼ浦くん。」
「?なんもないすよ。」
「疲れてる?」
「そんなことないすよー!ほら!」
元気いっぱいに見えるが、声が大きいだけで、多分、空元気だ。
「何かあったんなら話聞くよ?」
「だから、なんもないですって…。」
迷惑がかかるとでも思っているのだろうか。
言葉には棘のあるつぼ浦だが、意外と空気が読めてしまうことを先輩たちは知っている。
ミンドリーにとっても可愛い後輩のつぼ浦に、元気が無いのは心配だ。
「その様子だと、みんなにも気付かれちゃうんじゃないの?」
「それは、……よくないっす。」
「うん。俺に教えて?」
「えー、教えるんすかぁ?」
「つぼ浦、…教えて?」
ミンドリーが優しく問いかける。
しばらく黙っていたが、観念したのかつぼ浦が口を開く。
「……たぶん熱あるっす。」
「え。今すぐ寝た方がいいね。」
「そう言われると思いました!」
「そうだねぇ。一回測ってみる?」
「しゃーないっすねぇ!」
椅子のある部屋につぼ浦を座らせ、体温計を渡す。
測ってみると、39.1度もあった。
「熱あるねぇ。よくこれで出勤してきたね。」
「……。」
さっきと変わって大人しくなったつぼ浦。熱があることが分かってしまっては、もう誤魔化すことも諦めたのかもしれない。
「さっき大声出したから悪化したんじゃないの?………寝よっか。」
「…いやっす。」
つぼ浦はぼーっとしている様子で返事をする。
ミンドリーはつぼ浦の額に手の甲を当てて話を続ける。
「ほら、こんなに熱いんだからしんどいでしょ。横になれるとこ行こう。」
「ドリさんの手冷たいっすね。」
「つぼ浦くんが熱いだけなのよ。」
「そうか…。………もうちょっとこのまま…。」
普段は気丈に振舞っているつぼ浦だが、自分の手を取り甘えるようなその素振りのインパクトに、ミンドリーは胸がぎゅっと締め付けられる。この可愛いつぼ浦を見ていたいのは山々だが、今にも寝てしまいそうで、横にしてやりたい気持ちと葛藤する。
いつもなら簡単に逃げられてしまうだろうが、今なら素直に甘えてくれるんじゃないか。そんな考えが頭をよぎった。
「…つぼ浦くん。」
「…はい、なんですか。」
「おいで。」
「…っ?」
おいで。そう言うと、ミンドリーはつぼ浦をぎゅっと抱きしめた。
「っ、なんすか、先輩。」
「ん〜?いつも頑張ってるつぼ浦くんが、ゆっくり休めるように。」
「…恥ずいっす、…先輩…。」
「ふふ。ここには俺とつぼ浦くんしかいないよ。大丈夫、…目閉じてみて。」
「…、いや…っす……。」
つぼ浦はもう限界なのか、ゆっくりと身体の力が抜けていくことで、目が閉じられたのだとミンドリーに伝わる。
「…つぼ浦。」
「……すぅ、………すぅ、、」
少し大きくなった、規則正しい寝息が聞こえてくる。
「寝たかな。……おやすみ、つぼ浦。」
そう言ってこっそり額にキスを落とし、お姫様抱っこで横になれる所まで運んでいく。
その後ろから見える横顔が、とても愛おしそうにしていたのは誰も知らない。
〈完〉
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