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「臆病な君との生活」
ザーザー…
耳障りな雨の音。
僕の好きな水色の空は全く見えない。
でも、
💎「こういうのもいいよね〜」
とか馬鹿なこと言いながら歩いていた。
バイト終わり。いつものコンビニに行こうとした時だった。
鳴き声が聞こえる。
それも、草のところに。
まあそんな動物がいるわけでもないだろうと思っていた。
でも、違った。
やっぱりいたんだ。臆病なきみが。
濡れたダンボールに入っていた、
折り曲げていた耳をぴょこっと長く伸ばし、僕の方をみてきた。
🐇「?」
首をかしげる。
茶色く汚れた体。
これはそうだ、土で汚れているんだろ。
💎「助けるしかないな」
💎「よいしょ」
🐇「!?」
持ち上げた兎に顔を近づけた。
立派な顔立ち。顔に傷…?
ハートの中に「it」という文字が入っている。
生まれつきなのかな…?
それに瞳は綺麗な紫色。
僕は決心した。
この子を飼うことにする。
💎「ふふ」
🐇「?」
💎「じゃあ行こっか」
この子を持ち抱えて家に帰った。