テラーノベル
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日曜日が終わり、からぴちハウスには新しい週の始まりを告げる月曜の朝が訪れました。そして、火曜日からは待ちに待った夏休み!しかし、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの三人にとっては、この夏休みがどう転ぶのか、期待と不安が入り混じっています。
「うわぁ、夏休みかぁ…」
朝食を囲みながら、どぬくが遠い目をして呟きました。学校が休みになるのは嬉しい反面、女性の体でどう過ごせばいいのか、具体的なイメージが湧かないのです。
「学校がないのは助かるけど、その分、考える時間が増えるってことだもんね」
ヒロも少し複雑な表情です。
「でも、大丈夫だよ!夏休みの方が、みんなで一緒にいられる時間が増えるし、できることもたくさんあるはず!」
ゆあんくんが、いつもの明るさで皆を励まします。
この月曜日は、夏休み前の最後の登校日。三人は、それぞれの覚悟を持って学校に向かいました。
特にじゃぱぱは、この日、ある決意を固めていました。それは、女子の制服を着て登校することです。これまでは男子の制服を無理やり着ていましたが、やはりサイズが合わず、動きにくさを感じていました。のあさんとえとさんが協力して、自分たちの制服の中から、じゃぱぱに合いそうなものを見繕ってくれたのです。
「うわぁ…なんか、慣れないな」
制服に袖を通したじゃぱぱは、鏡の前でそわそわしています。スカートの丈や、シャツの胸元の開き具合など、今まで気にしたことのない部分に戸惑いを覚えます。しかし、からぴちメンバーの「似合ってるよ!」「可愛い!」という声に、少しだけ自信を持つことができました。
学校では、じゃぱぱの制服姿に周囲の生徒たちもざわめきましたが、もはや彼ら三人が女性の体になっていることは、一部の生徒や先生の間では周知の事実。好奇の目は向けられつつも、以前ほどの混乱はありませんでした。
この日は、体調も安定していたため、三人は滞りなく授業を受けることができました。夏休み前最後の授業を終え、彼らは新たな気持ちでからぴちハウスへ戻ります。
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