ピーピピー
(此処、、、何処、、、?)
頭を浮かせて、辺りを見ようとした。
「イタッ」
全身に殴られたような強い痛みが走った。
(はぁ、はぁ、そうだ、、、ルナはどうなったの?
ていうか、此処、病院?この街に病院なんてあったっけ。)
次は頭をゆっくりと動かしながら左側を見た。
優しい風が、薄い半透明のカーテンを撫でる。
(雨だ)
部屋の中に草木が侵食しているくらいの、古いコンクリートの建物だ。
右側を見た。私の心拍数を測っている機械や、謎の液体、変な管がたくさんあった。
ーーーーーーーー
(だいぶ思い出してきた。いつ倒れたのかも、何故倒れたのかも。
ルナ、どうなるんだろ。私も、どうなるの。殺されるの?)
もう一度左側の窓を見た。
中華街のネオンサインがぼやけて見える。
(あっ、もう夜か。SSW本部に来たのは朝だったのに。)
(て言うか、あの男、私をこの病院に連れてきてくれたんだ。こんなクズを。
ルナのことをどうしたかはわからない。でも、私を警察署やSSWの中心部分に
連れ出したりはしなかった。)
ーーーーーーーー
はっ、
ぐっすり寝てしまった、、、
(んん、、、)
右側を見た。
!?!?
「えっ!あっ、」
そう、あの男だ。
「おはよう。」
男が言った。
「、、、!?」
「挨拶くらい返せよ。」
そう言いながら、奥へ行って、注射器を取って帰ってきた。
「サシマース」
「え?!待ってよ。医学免許とか持ってるの?ていうか、勝手に持ち出して大丈夫?」
「?此処、俺の家だから。だから何しても何取ってもOK。」
「此処、貴方の家だったの。病院かと思ってた。」
「ハハっ、動くなよ、刺すから。」
チクッ
「イテ!」
「ごめん、俺、注射刺すの苦手なんだよ。」
ほんっとに、何こいつ,,,
でも、ちょっと面白いかも、ルナ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!