TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

氷の彫刻と光の筆

一覧ページ

「氷の彫刻と光の筆」のメインビジュアル

氷の彫刻と光の筆

2 - 2.濡れた傘

♥

5

2026年01月20日

シェアするシェアする
報告する

こんにちは

悠です

早速第二話

 「濡れた傘」

     です

それでは本編どうぞ




その日は突然の大雨に見舞われた。

悠は美術室を出る時、自分の傘を部室に忘れてきたことに気づき、慌てて戻った。

しかし、部室の鍵はかかっており、仕方なく窓から外を眺めると、傘を持たずに校門を出ようとしている蓮の姿が見えた。

「香月先輩!」

悠は叫びながら、部室のロッカーから自分の予備の折り畳み傘を取り出し、校舎を飛び出した。

「先輩、これ!」

びしょ濡れになりながら駆け寄った悠に、蓮は驚いたように目を見開いた。

「榊原……お前、どうした」

「俺、予備の傘持ってるんで。これ、使ってください。先輩、風邪ひきますよ」

悠が差し出したビニール傘を、蓮は一瞥し、冷たく言った。

「いらない。俺は濡れても平気だ。大体、お前がびしょ濡れじゃないか」

「俺は平気です。俺、丈夫なんで!」

蓮はふいと顔を逸らし、傘を受け取ろうとしない。いつもの「ツン」だ。

悠は少しだけ意地になった。

「いいから、持ってください。俺、先輩が体調崩したら心配なんです」

そう言って、悠は半ば強引に蓮の手に傘の柄を握らせた。

手が触れた瞬間、蓮の指先が少し震えたのを、悠は雨音の中で確かに感じた。

蓮はしばらく無言だったが、やがて小さく囁いた。

「……余計なことを」

その言葉は冷たいが、彼は傘を握り直した。

そして、悠の横顔を見て、少しだけ眉間にしわを寄せた。

「お前、予備があると言ったが、それじゃあお前はどうやって帰るんだ?」

「俺は、走って帰ります。家、近いんで」悠は笑った。

蓮は再びため息をつき、今度は少し荒っぽい口調になった。

「走って帰るなんて馬鹿なことをするな。……いいか、ついてこい。半分、入れ」

蓮は広げた傘の、小さなビニールの円の中に、悠を招き入れた。




第二話でした

この物語考えるの楽しくてついつい投稿してしまいました…

いいね、フォローよろしくお願いします

次のお話でまたお会いしましょう

この作品はいかがでしたか?

5

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚