テラーノベル
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短編
原作if 死ネタ 付き合ってないけど両思い
⭐️🍒
「プレゼント、嫌かな。」
花京院の手に包まれていたのは星形のイヤリングだった。俺の耳に穴は空いていないと言うのに。
「嫌じゃなねえが、ピアスの穴は開けてねぇ。」
「付けてくれなくてもいい、気が付いたら買っていてね。貰って欲しいんだ」
純粋に微笑む花京院の目から気が付いたら目を逸らして、深く帽子を被った。
花京院の手からそれを受け取ってポケットに突っ込んだ。
「僕からの婚約指輪ね。」
「まだお前と付き合っちゃいねぇ」
「この旅が終わったら結婚しよう?」
「気が早え。」
ちょうどいい高さにある頭に手をかけて乱暴に髪を撫でてやる。そしたら花京院は「セットするの大変なんですよ」とか言って下手くそな照れ隠しをした。
ー
「承太郎。」
「なんだ。」
いつもより神妙な顔をしているかもしれない。今から、もしもの話をしようと思ったんだ。
「…僕がさ、もしDIOとの戦いで死んじゃったら、その時は…」
「それ以上言うな。」
いつもより大きい口調に肩を竦めてしまった。怒らせちゃったかな。
「すまん、強く言いすぎた。」
「いいよ、でもどうしても伝えておきたくて」
何が言いたげな承太郎は口を噤んだ。聞いてくれるようだ。
「僕が死んじゃったら、僕のことを忘れて欲しい、君には素敵な家族が出来るはずだから。ね?」
「…分かった。まあ、…死なせねぇけどな。」
「ふふ、そうか。それは頼もしいな。」
… 。好きになってよかったなぁ。
数年後
「承太郎さぁ〜ん」
たまたま通り掛かったら承太郎さんがいた。椅子を引いて座って承太郎さんを見ては、耳にピアスの穴が空いていることに気付いた。
「どうした仗助、何か着いているか?」
「嫌、なんで承太郎さんピアスしてないのに穴あいてるんだろうって思ったんすよ。」
承太郎さんと目が合ってびっくりして思わず顔を逸らす。
「…ああ、仕事中は外しているんだ。」
「へえ、…そうなんすか、無くしたら大変っすもんね。」
「ああ、そうだな。大切なものなんだ。」
珍しく頬を緩めた承太郎さんに思わず見とれてしまった。承太郎さんもこんな顔するんだ。
だけど、…少し寂しいような、嬉しそうな…?
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