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世界観がよく分かりにくいかもしれない、まとめた
・蝶の世界の話である
・蝶の世界では性格や言動よりも見た目の良さが最優先される
・蝶同士ではそれぞれが人間の様な独自の姿(人型)に見えている
こんな感じです。世界観分かり辛くてごめんね
日差しの雨という名の綺麗な花畑が森の深くに存在していた
そこには綺麗な蝶ばかりで、見ているだけで目が眩む。素晴らしく、まるで天国の様な風景。
昔の話、そこには2匹の対になる蝶がいた
片方はとても美しくこれ以上美しい蝶はいないんじゃないかと思うぐらいにまで美しかった。
その喋は人々に良い夢を見させる粉を羽から出せた。
だが性格はとても悪く偉い蝶が居なければ他の蝶を見下しすぐに傷付ける嫌な子。白昼夢と呼ぼう
そしてもう片方は羽もボロボロ、体の色は地味でもはや蛾と言えるような見た目であった。
そしてその羽から出る粉は人々に悪夢を見せる。
だが心優しく全ての蝶に対し優しくし、何かあれば自分より他人の事を優先する様なとても優しい子であった。サイライとでも呼ぼう
白昼夢はその美しさから子供の年齢で召使い達を貰い、朝から晩まで他の蝶たちが身の世話をしてくれると言う見事なまでに裕福な家庭。一方でサイライは家族なんて全く居なく、勝手に生まれ勝手に食べるのに必死な人生を送る道を余儀なく選択された。見た目さえ良ければ普通の家庭に入れるのに。だがそれでも優しさなんて忘れない、寧ろ優しさは増す一方で。誰よりも優しく思いやりがあり困っていれば誰にでも手を差し伸べて共に問題の解決へと進むようなまさに人間で言えば道徳の教科書に載る物語の心優しい主人公。
だが人間界ではない。蝶の世界では見た目が最優先、優しさになんて目もくれない
その美しさの評価をするのは人間であった。
たまに花畑に来る人々が蝶たちを見て言う言葉が評価の基準となり、軽く発した言葉が幸せにしたり不幸せにして行った。
白昼夢は人間から大絶賛を受けた。世界一、いや宇宙一美しい蝶であるだとか、こんなに美しい蝶を人生で見れて良かったなどの物凄くいい評価で、段々と力をつけて行った
一方サイライは少し視界に入っただけで嫌な顔をされ、手で振り払われて、砂もかけられて。小さいが鋭利な部分がある石たちが羽も体もボロボロにしていく。そのせいでもっと醜くなってしまう。全てが悪い方へと進む。
生まれた瞬間から比較対象となった2人はどんどんかけ離れて行く、生活までもが。
いつしか必ず大人になる。それは絶対やってくる、避けれない事なんだ
仲が良かった蛾のおじいさんから聞いた言葉。
サイライは大人になる事への不安が積もってゆくばかりだった。
白昼夢は大人になればなるほど見た目が良くなり、暮らしも良くなる。だけど私は?見た目が成長するほど醜くなってく。怖い。怖い…
そんな不安と膨れたストレスは重く伸し掛り、更にサイライを締め付ける
想像した通り、対応も酷くなる。
私たちの個性の価値を決めるのは人間なんだ
人間が悪いんだ
私以外の蝶たちの果たさなきゃ。
サイライのその身に掛かるネガティブ思考が思想をねじ曲げる。かつてあった唯一の取り柄の優しさは余裕がある者に出来るもの。余裕がもう何も無いサイライには、何も残ってない
何も残ってないなら、何かを残してやろう
サイライは自分の粉が吸った者に悪夢を見せることを知っていた。それを知っていたのが悪かった
隠せ、体を、容姿を、とでも言うようにサイライは人間に見えることの無い服を着始めた。人間も同じだ。体のコンプレックスを隠す為に服を着る人間も多い。それと同じ
どんどん着込み、それと同時に醜さが上から蓋をされる。さあ、隠し終わったら後は旅に出るだけ
価値を決めやがった人間共に復習を果たすため
サイライはこの花畑から出た。
この花畑にいて許されるのは蛾のような醜い蝶では無く、蝶だ、としっかり断定出来るように物凄く綺麗な蝶のみが許される
さあ、人々に悪夢を見せてやろうじゃないか
私に向かって叩き付けた苦しさをお前らにそっくりそのまま再来させてやるんだ
醜く育ってしまったサイライは見向きもされない生活の一部へと馴染んで、ひっそりと復讐を始めた
「あーあ。行ってしまったね、でも見た目が悪いのがいけないんだ!全てお前のせいなんだよ」