ヘラヘラ笑うあんたが大嫌いだった。

先生「もうすぐ球技大会だ。今から競技を決めていく」

○○（球技大会か、）

もうすぐ球技大会だ。

できるだけバレーは避けたい

○○（今年も安定のドッチボールかなぁ、）

優奈「ねぇね！球技大会何やる？」

○○「安定のドッチボールでいいかなって」

○○「優奈は？」

優奈「私バレーやりたいんだよね〜」

○○「バレー？なんで」

優奈「だって女バレエースの福宮さんいるし！」

優奈「他にもバレー部の人やるみたいだし！！」

優奈「絶対優勝できる！」

○○「、、、はぁ、なにそれ」

○○「言っとくけど、私やらないから。」

優奈「えぇ！？なんで！？」

やっぱ誘うつもりだったか。

優奈「一緒にやろうよ！」

○○「やだ。何がなんでもやだ。」

優奈「なんでぇ！？」

足の怪我もある。

それに。

○○（もうバレーはしたくない、っ）

“あの時あんたが拾ってれば勝ったのに、勝てたかもしれないのに”

○○（、あんな思いしたくない、）

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先生「じゃあバレーは神崎、一ノ宮、福宮、永里、鈴木、今井、中野な。」

結局あの後、押しに負けバレーをすることになってしまった。

福宮「一緒に頑張ろうね！」

笑顔で私達に福宮さんがそう言う。

押しに負けたのもあるが福宮さんからの強い思いを受けたのも1つの理由である。

○○（なんでこんな目に、）

球技大会の実行委員も先生に任されてしまった。

もう1人は松川一静くんと言う、男子バレー部の人だった。

先生「今日実行委員は放課後残って仕事してもらう」

○○（最悪、）

よりによって一回も話したことのない松川くんと一緒になってしまった。

松川「昔はバレーやってたんだって？」

松川くんは口を開いた。

○○「、まぁね」

○○「松川くんはバレーやってるんでしょ？」

松川「うんやってるよ」

○○「徹の相手、どう？」

松川「まぁ大変」

○○「ﾌｯ､w」

松川「でも楽しくやってるよ」

○○「、、そっか。」

他愛もない話を松川くんと話す。

この空気が少し懐かしく感じた。