コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
田中はいない
でも、あの、優しい女の子もいない
どちらも悪い人間だ…
あの時から調べたが、女の子は殺人を犯していたらしい
あぁ、私も殺人犯なのに…
私は生きてよいのだろうか…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ターゲットは女の子
ターゲットは必ず殺す
そう、父から教えられた
あれ…?
でも、もう父は殺した
なら、仕事をする理由がない
でも、今まで殺ししかやっていなかったから、バイトなどの普通の仕事ができるだろうか…?
そこで、疑問が頭に浮かんだ
父は、人を傷つける、悪い人
今、私がやっている仕事は悪い人を殺す
平和のため
あの、クソジジィが平和のことなんて考えるだろうか…?
その秘密を探るために、心が痛みながらも必死に調べた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ただいま」
母
「おかえり…!」
母は相変わらず元気だ
でも、心なしか悪い顔をしている気がする
気のせいだと思いたいが…
母
「今日はね、おやつ、作ってみたんだ」
お母さんは改心している
カタン
母の手作りおやつが机に置かれる
とっても良い匂いを漂わせ、食欲がそそる
これは、ケーキだろうか
スプーンでケーキを掬い、口に入れ……
ようとした時に違和感を感じた
前にによったあの匂い
毒だ
気づいた瞬間、私はスプーンを投げた
「お母さん…?なんで、これ…」
母
「…………」
母
「気づくんだ、それ」
ガシッ
母がいきなり飛び込み、腕を掴んできた
母
「ふふっ、”本当”の悪はお父さんではなくわたしなのよ…!」
母
「お父さんは、ただ、ツンデレだった…
それだけ」
母
「お前たちを守ろうとしていたのになぁ…」
母
「この殺人鬼」
その時、私の怒りの紐が切れた
母を床に叩きつける
バキッグシャ、といつも聞く音が流れる
お前のせいで善の人間を殺してしまったではないか
声には出ていなかった