写真は人気雑誌「Dahlia」にて張り出され
大きな話題を呼んだ。
なんだかんだ週刊誌やいろいろな取材に答えていった。
忙しくて辛くてもシャオロンはずっと笑顔だった。
少し、
少しだけ、
その姿に感動していた。
初めてバラエティ番組に出演できることを知った。
ずっとその場に立ってみたかった。
だけど今は怖い。
変な空気に変えてしまったらどうしよう。
俺がイメージと違くて気まずくなったら。
話が進まなくなったら。
こんな経験することはないと思ってた。
雑誌に少し出るだけでよかった。
なのに
シャオロンは
俺を
未知の世界に連れ出した。
芸能業はやはりスキャンダルなどが浮上しやすい。
気をつけなければ。
ふと暇に思いスマホを開く。
一つの記事が俺の目に飛び込んできた。
「人気アイドルゾム。彼女か。」
は?俺に彼女はいないはずだ。寧ろ顔をあまり出さないから絶対できない。
誰だこんなデタラメいってんの。
写真があると書いてある。
そこをタップしてダウンロードする。
そこには二人で隣り合わせで歩いている俺がいた。
でも隣、しにがみさんだろ。
声も女だけどさ。
こいつ男やて、
クロノアさんの誕生日プレゼント買いに行ったときやろ。
っ誰や、マジでやめろ、
はーーーーーーー。
シャオロン。
シャオロンはこの件知ってんのかな、
誤解、解かないと。
たまたま今日は2人ともホテルに泊まっているため、隣の部屋をノックする。
「シャオロン、おる?」
ガチャ、ゆっくりドアが開いて、険しい顔をしたシャオロンが現れた。
「なんや、言い訳なら聞かんで」
ネットニュースのことを知っているようだ、。
急いで誤解を解くため言葉を並べる。
「違うんや、こいつ、男やて、俺はシャオロンの道が外れるようなことはしないって!」
「誰がそんなことを信じるんや、言い訳は聞かん言ったやろ」
「本当なんやって、」
「お前を相棒にした俺が悪かったわ!俺の前から消えろよ!」
バン、大きな音を立ててドアが閉まった。
Piratesとして俺はこの世界に立っていたいのに。
しにがみさんが悪いわけやない。
でも、
俺をここまで引っ張ってくれたシャオロンに誤解されたままは嫌や。
少し、協力してもらおう。
絶対解散はせんで、シャオロン。
コメント
5件
シニーなら仕方ない...最近もっと可愛くなっちゃってるし...ꉂꉂ(ˊᗜˋ*) 誤解溶けますように!!! 続き楽しみにしてます!m(*_ _)m
初めて動画みた時女の子だと思ったしなー、そーなるわなぁ...