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獣化 地雷 閲覧 注意
br side
この世界は皆が思ってるのと少し違う。
人間に猫の耳や尻尾猫の機能が着いたりする。
そんな世界だ。
どんな動物もいる。
パンダもいる、オオカミもペンギンもレッサーパンダも。サメも。
なんだっている。
僕はその中でも猫である。
寝る事が大好きで、暇があればそこら辺を呑気に散歩している。
そんなある日、いつものように散歩をしていた時何やら海岸が騒がしかった。
色んな動物人間が海から離れていく。
僕は興味が湧いた。
動物人間の流れを無視した。
何回かそっちは危ない、行くなと言われたがそんなの関係ない。
僕が気になっているんだから止めないで、
浜辺に到着した。
皆は騒いでいるようだったがなににそんなに騒いでいたのだろうか。
海に異変は特にない、、漂うアンモニア臭が気になるぐらい。
釣り堀の所にいって海を覗いた。
海の底からキラキラした物が見える。
宝石かな?欲しいなあ。浮かんで来てる?
いいや違う、、
これは錯覚では無い。どんどん近ずいてくる。
サメだ、、
水飛沫をあげて顔を出して来た。
sha「何やってんだ、お前」
br「興味本位で来たの」
sha「ここは危険な魚人が住んでいるんだ、なにもされたくなければ早く帰るんだな」
br「ええ、そうだったの?海の世界は全然知らないや。」
sha「わかったならもう来るなよ、痛い目見るぞ」
br「ならお名前教えてよ、僕はぶるーく」
sha「、シャークん」
br「ありがとう、じゃ!バイバイ」
そう言って手を振ると彼はまた海の底へ消えていった。
皆はあのサメを恐れて逃げていたのだろうか?
あんなにも綺麗なのに、、
初めて見た人魚は僕の一目惚れのようだった。
宝石のような目をしてた。
喋ると見えるギザギザの歯も、鱗のない鮫肌も全部僕の心に残った。
それと同時に叶わぬ恋とはこの事だったんだ。と気付かされた。
僕は猫、相手はサメ、これこそお互いが共存し合えない相反する存在だと言うこと。
どうせ叶わない恋だ
あそこに危険な人魚がいようがいないだろうが僕は毎日シャークんに会ってやる。
________
br「シャークん!シャークん!」
僕は命知らずで好きなものには探究心、好奇心が働いちゃう。
ヒエラルキーで言えば僕はサメに喰われる側。
それでもいい。僕はシャークんが好きなんだ。
シャークんの名前をずっと呼んでいると、
sha「お前、、昨日言った事覚えてるか?」
水飛沫をあげて出てきた。バツが悪そうな顔。
そんな顔されても可愛くて仕方がない。
br「何で近ずちゃダメなの?」
sha「なんでって、、俺サメだぞ?」
口をカパっと開けてギザギザの歯を見せてくれる。
br「わかってるよ?」
sha「じゃあなんで、、」
エメラルドグリーン色に輝く目は困惑の色を隠せていなくて、少し不安そうな声色は僕の好奇心をもっと掻き立てた。
br「僕って猫じゃん?」
sha「うん」
br「シャークんはサメでしょ?」
sha「うん、そうだな」
br「僕は陸の生物でシャークんは海の生物、僕は水が苦手だし、シャークんは陸では過ごせない」
何が言いたいんだ?と言い出しそうなシャークん。
br「お互い共存出来ない存在なのに、、僕叶わない恋をしちゃった。」
sha「、、、」
シャークんの顔を見るとどこか苦しそうで、ギザギザの白い歯で今にも下唇を噛みちぎってしまうと思うほど強く唇を噛んでいる。
br「ごめんっ、僕男だしっ、会ったばっかりなのに気持ち悪かったよね!!」
sha「違う、!」
恥ずかしそうに顔の半分まで海に浸かって口元を隠して、あ〜かわいいなぁ。
sha「俺も気になってるって言ったら変か、?」
br「え?」
僕は拍子抜けした。
br「ちょ!どういうこと、」
sha「もうちょっとこっちに近ずいて、?」
僕は水が苦手なのでスレスレの所まで顔を近ずけた。
するとシャークんも僕に近ずいて来て、何をされるのだろうと待っていると
シャークんは水面から顔をしっかり出して、僕の頭に生えてる耳を咬みついた。
びっくりして体制を戻すと、シャークんは顔を真っ赤にしていた。
なんでだろ、、?
あっ、、気づいた時には僕の体も顔も全部熱くなっていた。
サメの咬みつく行為は求愛行動だ。
僕はいつもより、赤ちゃんが泣いているような声で、遠くまで響くように大きく鳴いた。
にゃおーん
猫の求愛行動である。