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わるいsub

2 - 第2話

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2024年12月26日

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俺のパートナーであるあにきは過去にdomと何かあったようで自己肯定感が著しく低い


それはもう、心配なほどに


先日、あにきはplay不足で体調を崩していた

あにきはレベルの低いsubではないためplayをまったくしなければすぐに不調が出てしまう。しかし、俺の仕事の都合もあって毎日するのは難しい


だから週に1回はplayする約束やった


そうすれば、自分から言うのが苦手なあにきにも負担が少ないと思ったから。実際はそうもいかんかったけど


それでも、少しずつよくなってると思ってたんやけどな…






「あにき〜ただいまぁ〜」


今日は仕事がいつもより早く終わり、あにきとの時間をゆっくりとれるから少しテンションが上がっていた


「あにき…?」


いつもはすぐにリビングから顔を出してくれる愛しの彼が来てくれない


リビングに入ると畳みかけの衣類がソファの側に置かれていた


お風呂から音がするわけでもなく、キッチンにもいない


自室にいるのだろうか?それにしてもあにきがやりっ放しとは珍しい



ガチャ


「あにき〜?」


あにきの部屋を開けてみると真っ暗だった


「あにき!?」


真っ暗でもおれがあにきを見つけられないなんてありえない


あにきは真っ暗な部屋の隅に蹲っていた


「どうしたのあにき!?大丈夫?体調悪い!?」


あにきの表情が見えないためこちらを向かせようと頬に手を添えた


あにきの目は虚ろで焦点があっていなかった


「あにき!あにき!?大丈夫?ええ子やんな、俺が帰ってくるまで待っててくれてありがとうな、Goodboyやで」


あにきの頭を撫でながら何度も繰り返す


「ま、ろ…?」


「うん、まろだよ待っててくれてありがとうな、おかえり」


「おれ、またいいこでまてへんかった…」


「そんなことないで、お家にいてくれてありがとうな、あにきがおるからまろは毎日頑張れとるんよ」


「でもおれ…」


「ええんよ、ゆっくり慣れてこ。2人のことなんやから、悠佑が落ち着くまで何回でも付き合うから、ね?」


「おん…ごめんな」


「そういうときはありがとう、やろ?まろ、あにきからのありがとうほしいな〜」


「ふは、ありがとうなまろ」


少し表情に血の気が戻ってきたあにきは疲れたようにぐったりとしていた


「ベット運んだるから寝とき、疲れたやろ?」


「んん…でもせっかくまろかえってきた」


「明日いっぱいゆっくりしよ?おやすみ」


瞼にそっと手を乗せるとそのまま寝てしまった



あにきの前のパートナーは相当酷いdomやったらしい

話は一度も聞いたことがない。でも、あにきには普通のsubなら絶対にしない癖がいくつかある


今回のcornerもその1つだ

subにとってcornerはお仕置の1つで、嫌がる子も多い

しかし、あにきはsub性が乱れて不安になったり、著しく自己肯定感が下がると自らcornerをしてしまう


このコマンドは負担が大きく、お仕置の場合であってもdomとちゃんとコミュニケーションをとらなあかんし、colorを付けて信頼を伝えたり、domが近くで見守れる状態でしか使われない


だから異常なのだ、あにきみたいなsubは


もし、subdropをして戻ってこれなくなってしまったら…


そう思うと怖くてたまらない


でもきっと俺を待っていたあにきはもっと不安だったはず


俺にできるのはひたすらあにきを支えて安心させてやることだけ



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