Dom/Subユニバース内独自設定
Alert(アラート)
subの中の特性の1つ。本能的な警戒心が異常に高く、特定の相手が居ないsubの一般的な欲求解消方法として用いられる初対面の人間とのplayがとても苦痛になってしまう。しかしその反面、気を許した相手とのplayでは一般的なsubと比べて欲求が満たされやすい。
Rank(ランク)
dom、sub、switchに存在するランク付け。AからFまでのランクがあり、Aが最も欲求が大き(多)く、Fが最も欲求が小さ(少な)い。Rankが高いほどcommandの威力が強い/受け取りやすい傾向やGlareが強い/弱い等の傾向が見られている。Rankが大きく違うと上手く行かない事が多く、一般的なcolorのRank差は0から2。中にはRankの高い人物が複数のRankの低い特定の相手を作るケースもある。
Pair(ペア)
colorでは無いが定期的にplayをする特定の相手を指す。必ずしも恋人=Pairもしくはcolorとは限らないが恋人もしくは配偶者とPairかcolorになる例の方が多い。
設定
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AlertでRankBのsub。Pairもcolorもいない。普段は抑制剤を飲んで欲求を誤魔化している。RankBにしてはGlareに敏感。
🍍
RankAのDom。Pairもcolorもいない。RankAにしては欲求をある程度制御でき、初対面の相手とのPlayが面倒くさいため低頻度で最低限のPlayしかしていない。
🌸
RankBのswitch。Dom/Subの比率は7/3。Alertという程では無いがSubの時は比較的警戒心が強い。Rankの割には欲求が少なく、忙しさ故にそもそもPlayに割く時間が惜しいこともあって基本的には抑制剤で誤魔化している。Pairもcolorもいないため、極々稀に抑制剤の限界を感じたときのみ最低限のPlayをしている。
☔
RankCのswitch。Dom/Subの比率は5/5。極々一般的なswitch。Pairもcolorもおらず、一般的な頻度で欲求を満たすための一般的なPlayをしている。バース性の制御が甘い節があり、Glare等が無意識で漏れている時がある。
👑
RankCのSub。尽くしたい、甘やかされたい欲求が強いが空回りしがち。共感性が強く、Rankの高いDomのPlayに当てられやすい。付き合っているすちとPair。メンバーにはバース性しか伝えておらず、すちとの関係は伝えていない。
🍵
RankAのDom。独占したい、管理したい欲求が強く、現在進行形でじわじわと外堀と習慣から変えていっている。付き合っているみこととPair。colorになる事を視野に入れている。メンバーにはバース性しか伝えておらず、みこととの関係は伝えていない。
sideいるま
「悪ぃ、薬だけ飲まして」
久しぶりの対面での会議の途中、ぞわぞわとした悪寒と共に脳内を掻き乱して塗りつぶしていくような不快感に耐えきれなくなり、そう断りを入れて鞄から抑制剤を取り出した
「いるま大丈夫?顔色めっちゃ悪いけど」
「めっちゃ顔真っ白やで!」
「あー、多分」
心配の言葉をかけてくるらんとこさめにそう返しながら抑制剤を流し込む。そんな目に見えてわかるほど顔色悪いんか。
「じゃあ会議戻るけど───」
心配そうな視線はひしひしと感じながらも、そう前置きしたらんによってまた会議が再会される。
回らねぇ頭でなんとか会議の内容を処理することおおよそ40分ちょっと。即効性で緊急用の抑制剤のはずなのにまっったくと言って良いほど効果が現れない。なんなんお前と内心非が無い事くらいわかっている抑制剤に当たるも、こんな状態で会議についていく事に正直限界を感じている。かと言って中々対面での会議日程を合わせることも難しく、対面の方が進めやすい話も多々あるから俺の体調不良で会議を取り止めるのも気が引ける。
「──いるま?」
「……ぁ、なに?」
そんな事をぐるぐる考えていたらなつに名前を呼ばれた。いつもより反応がワンテンポどころかツーテンポくらい遅いであろう返事を返すも、抑制剤を流し込んだ時以上に心配そうな視線が向けられていることに気が付き絶妙にいたたまれない気まずさを感じる。
「いやなにっておま…」
「……、だからなに」
「もー!まにき顔!」
「…、え?、ちょマジでなに?」
困惑した顔をするなつに何したいんだとこっちも困惑しているともどかしそうにこさめが言ってくる。顔ってなんだよ。こさめの言葉に余計困惑しながら自分の顔に手を当てると手に水がついた。
「え?」
「いやおま…気づいてなかったんかよ」
呆れたようななつの声で回らねぇ頭でも漸く涙が出ていた事に気付く。そりゃそんな反応になるわ。あー……やばいかもしんねぇ。無自覚で泣いてたとかいつぶりだ?それこそかなり前、ドロップに落ちた時以来かもしんない。
「いるまくん落ちてない?大丈夫?」
「、…あー、…落ちかけ?、軽く落ちてるかもしんねぇ」
「え、いるまやばくね?病院行かんとあかんやん」
みことにまさに考えていた事を聞かれて答えると、焦りと驚き、心配が混ざったような声でらんが言う。俺Alertだから、と説明しようとしたものの、ドロップを意識したからか自覚したからか、落ちかけか落ちた直後か、ドロップの冷たい影が忍び寄ってくるような気がする。ドロップの底に引きずり込まれるようか感覚にやばい、と悟った。
「、ぁ、みこと、やばいかも」
「ぅえぇ!ぁえ、えっとえっとえっと、任せといて!」
唯一同じSubだから、と唯一Alertであることを伝えていたみことにそれだけ言って、頭の不快感と重さに耐えきれなくなり半ば反射的に机に顔を伏せた。
「え、いるまちゃんほんとにやばくない?大丈夫?」
「ぅえっと、いるまくんAlertなんよ!」
SideLAN
「ぅえっと、いるまくんAlertなんよ!」
病院、救急車呼ぶべき?なんて焦りながら考えていた思考を、みことを声が遮った。
アラート…Alert、バース性を診断された時にSubの方にAlertの傾向があるって言われたあれか。え、じゃあ病院連れてけんくね?
「多分バース性診断された時に説明されたと思うんやけどいるまくんそれらしくて」
「みことくんはまにきのPairとか聞いてないん?」
「うぇ、ここ数年ずっと抑制剤で乗り切ってるって言っとった」
こさめの問いに答えたみことの返答内容に焦る。PairもcolorもいないAlertってかなり危ないってSwitchの俺でも言われたのにちゃんとSubでちゃんとAlertなのにいないってほんとにやばいじゃん。
でもそうなったら応急処置をいるまの知り合いの範囲でやんなきゃなくて……Domはなっちゃんとすちか。どっちでもそんな変わんないけど──
「いるま、いーるーまー」
「、……ぁ、…、っ…」
「俺がCareしても平気?」
なっちゃんのその声で一旦思考が遮られてそちらに意識が向く。なっちゃんも俺と同じ結論になったのかいるまにゆっくり話しかけてるけど、しっかり落ちてしまったらしいいるまには聞こえてるのかどうかも怪しい。
「っ、……、ぇ…ぁ、?」
「け、あ」
「……ぁ、なつ、…?」
顔を上げたいるまの顔色はより一層悪くなっていて、普段とは打って変わって不安そうな顔で涙が滲んだ瞳を揺らしている。
「け、あ、し、て、も、い、い?」
「、……け、ぁ、…?……、ぁ、…ん」
一文字ずつ区切って呼びかけた言葉で、正直理解できてるのかはかなり怪しいがひとまず頷いたいるまになっちゃんがほっとしたような顔をする。案外なっちゃんって顔に出やすいよなーなんてどこか現実逃避じみた事を考えてると、すっちーが小声で話しかけてきた。
「おれ、スタッフさんに伝えてくるね」
「あーおけ、すっちーありがとー」
「safewordは“Red”でいいか?いるま言える?」
「……ぇ、…ん…、れ、ど」
「ん、いいこ。あー……“Kneel”。床だとズボン汚れるからここな」
きまじぃーー。ここ、と自身の膝を軽く叩いて示したなっちゃんと思いっきり目が合って思わずそう思う。いくら応急処置としてのCareで、応急処置である以上Careしてる人以外に誰かがいるべきとはいえ気まずいもんは気まずい。せめてもの救いは席の並びがなっちゃん、いるませんせー、俺で目が合うのがなっちゃんだけなところな気はする。
「らんくんらんくん、みことくんPlayに当てられかけてるからちょっと出てくるね」
「あーーおっけ」
えっ気まずすぎんか…?顔色の悪いみこちと外に出たこさめを見送ったものの、Playしてる真っ最中の中俺一人だけぽつん…は流石に気まずすぎるだろ。
sideいるま
「ん、いいこ。“Good boy”」
「っは、…ぁ…、」
飛んできた褒め言葉が脳を回す。指先にも足先にも血が巡って、冷えてたことにはじめて気が付いた。
「いるま、“Hug”」
「ん、……なつ、」
さっきよりは大分動くようになったものの、未だぎこちない動きしかできない腕をなつの背中に回す。さっき与えられた褒め言葉の、全身に染み入るような、熱が巡るような感覚が忘れられずに褒め言葉を期待して思わず口から名前を呼ぶ。
「なに」
「なつ、…なつ、なつ」
褒めてくれないなつに期待だけが膨らんで、さりとて言語化して強請れるほど頭は回らずになつの名前だけが口から零れる。
「だからなぁに。何、褒めんの足んない?んー、“Good boy”、いいこいいこ。“Good boy”。えらいなぁ」
「ぁ、…はぁ、…っは、…♡」
膨れ上がった期待を上回る褒め言葉が降ってきて、脳の処理が追い着かない中、鼓膜を揺らす褒め言葉の多幸感と快楽だけが身体中に染み渡る。
「なつ、なつ…むり、やめろ」
「ガチで無理ならSafe ward使えよ?あー…何が無理なん?“Say”」
自失しそうな程の多幸感と快楽に恐怖を感じて、なつにそう言ってもまともに取り合ってくれないまま、Safe wardの念押しだけで新しいCommandが降ってくる。
きもちい、こわい、しあわせ、いらない、きもちい、いやだ、もっと、こわい、
「ぁ、…♡、な、んなんお前、無理…もう平気だから」
「いるま?できない?」
おかしくなりそうな程に多幸感と恐怖でごちゃ混ぜになって、さりとてSafe wardを使ってまで反抗しようという気にもなれず、なつを説得するような、縋るような言い方で拒否する。なのに、それを知ってか知らずかやんわりと圧をかけてくるなつにまた思考を乱される。
やりたい、いやだ、ほめて、こわい、もっと、したがわなきゃ、やめろ、やりたい、いやだ、もっと、こわい、
頭がぐちゃぐちゃになって、従いたいのにこれ以上の多幸感が怖くて、従いたくないのに褒め言葉が欲しい。
「ぁ、ゃ、……Drop、から…あがったのに、…お前、が……ほめる、から……とびそうになる」
「あー、トぶってあれ?Space?」
「ん、」
やはり本能的な欲求には逆らえず、このDomに従いたいという思いのまま喋る。きもちくて安心して、怖いのにその恐怖すらもただのスパイスに成り下がる。
「え、いっちゃえばよくね?駄目なん?あれ」
「ちが、…ふわふわするから、得意じゃねぇ。それにもうDropからあがったから」
詳しくないのか、不思議そうになつが首を傾げた。応急処置は終えたし得意じゃないからいらないと言った瞬間、心底楽しそうににっこり笑うなつに嫌な予感がした。
「ふぅん。…いるま、いいこ。ちゃんと言えたもんな、“Good boy”」
「ッ、ぁ、ゃ…なつ、なつ…、こわ、なつ、…こわぃ、こわ、なつ、なつ」
やっぱり。そう思うが早いか、鼓膜を通して脳髄を揺らすcommandに俺の意思が浸食されていく。こわくて、きもちくて、うれしくて、ふわふわして、おれのすべてをかんりされてる。足元が覚束ないようなふわふわした感覚と、俺の全てが俺の管理下から出て行くような感覚にはやはり慣れず、さりとて縋れるものは目の前のなつしかおらず、恐怖のままなつに縋る。
「んー、大丈夫。ちゃんとSpace入れてる?偉いなぁ」
なつの最後の褒め言葉で完全にトばされた。ふわふわして、きもちくて、あんしんして、たのしくて、うれしい。ぜんぶをかんりされて、ぜんぶをふくじゅうさせられてる。
「ぁ、…ふぁふぁする…♡はぁ、…♡なつ、なつ……♡」
side暇72
「ん、…♡、なつ、…なつ、なつ、…、♡」
普段の鋭い三白眼をどろどろに溶かしたいるまが、俺に抱きついたまま猫みたいに俺の首元に顔を埋めてくる。ガキをあやすみたいにいるまの背中を優しく叩きながら、Careと暫くの間分の欲求は解消されたんじゃね?と考えてるとめっっちゃ気まずそうにしてるらんとこさめとバッチリ目が合った。わかるそりゃ気まずいよな。
「Careおわった?」
なんとも言えないぎこちない雰囲気を良い意味でぶち壊すようにすちがちらっと顔を覗かせる。
「一応?まだいるませんせーダウンしてるけど」
「まぁDrop落ちたらなってまうもんな」
気にしてない風に取り繕ったらしいらんがすちにそう返すと、すちの後ろからひょこっと顔を覗かせたみことがそう言いながらすちと一緒に入ってくる。
「ぁぅえ!ダウンってそっちやったんか」
入ってくるなり、未だに俺の首元に顔を埋めたまま小声でずっと俺の名前を呼び続けてるいるまを見てみことが少し顔を赤くする。──のとほぼ同時にすちが一瞬Glareを放った。恐らくその矛先だったであろうみことと、RankAの俺、放った本人のすち、一瞬体を強張らせたいるまが気づいた程度の弱い一瞬のGlareだったが、それだけでみこととすちの関係を察するには十分だった。俺は別に察し悪くはねぇし。
やば、とでも思ってそうな顔ですちの方に視線をやったみことを横目に、恐らくすちのGlareでSpeaceから出かけてるであろういるまの方に視線をやる。
人のGlareで自分がSpeaceに落としたSubがSpeaceから出て来ると主導権を半ば強奪されたような感じがしてお世辞にも快いとは言えないが、別にそれでまたSpeaceに落とすほどガキでも無い。
「いるま?」
「、ぁ、…?なつ、?」
寝起きすぐ並に反応の鈍い、けれど寝起きよりは随分とぽやぽやした様子のいるまが顔を上げる。
「大丈夫か?」
「ん、…?だいじょうぶって?」
「Drop。落ちてたの覚えてる?」
「んぇ、…ん?、あー、…ぅん…」
「もうへーき?」
「…ん、……、わり、…めーわく、かけた」
ふわふわぽやぽやしたままのいるまは、またガキみてぇに俺の肩に顔を埋めた。
「うぉっ、…え、寝た?」
「Dropから上がった後も、Space入った後も、疲れて眠くなるねんで!両方やからめっちゃ眠かったんやろ!」
「ほーん、なぁ誰かさ、空いてる椅子並べてくれん?流石にわしずっといるま抱きかかえとけんよ」
困惑していると、今もめちゃめちゃ元気なこさめの言葉で納得する。お前めっちゃ元気すぎんかと思いながら、流石に多少俺より身長が低いとはいえちゃんと運動部だったのもあってか決して細くは無いいるまを抱きかかえ続けるのは無理があるなと思ってそう言う。
「えー、じゃあいるませんせーには後で共有して、いるませんせーが主体の計画は一旦延期にして、会議再会する?」
並べた椅子の上にいるまを横にさしてかららんがそう言うと、各々から当然揃わないものの了承の返事をらんに返して、また席についた。
⚠️自我出ます⚠️
⚠️これ以降ストーリーはありませんので嫌な方はスルー推奨⚠️
はじめまして、和菓と申します!X以外で自我を出すのははじめてなので恐らく大多数の方がはじめましてだと思うんですが…
実はこのシリーズ(予定)🍵×👑以外CPを決めていないんですよ…なのでよければコメントでもXに来て頂いても良いんですがどのCPが良いかの意見をくれると有り難いです!(Web民なので返信はできません🙇🙇)
あとはくっつくとか関係なくシンプルにこことここのPlayみたいよーみたいなリクエスト貰うのも憧れてるので貰えると有り難いです!
次は🍵×👑で今回🍍のPlayに当てられた👑に🍵からのPlay的な感じの話を書く予定なんで!!遅筆ですが見て貰えると喜んで踊り狂います!
長々と自我すみませんでした。
閲覧ありがとうございました!!